岸和田だんじり祭
約300年の歴史を誇る岸和田の伝統的な祭典で、元禄16年(1703)、岸和田藩の藩主であった岡部長泰公が京都伏見稲荷を城内三の丸に勧請し、五穀豊穣を祈願して行った稲荷祭がルーツであると言われている。見事な彫刻が施されただんじりが「そーりゃ、そーりゃ」という威勢の良い掛け声と共に豪快に曳き廻される様は迫力たっぷりで、街中が熱気と活気に包まれる。夜になると提灯で飾り付けただんじりをゆっくりと曳行する『灯入れ曳行』が行われ、提灯の優しい明かりに照らされただんじりと祭囃子の音色が、昼間の曳行とは違った幻想的で雅やかな雰囲気を醸し出す。岸和田だんじり祭り当日は広範囲に交通規制がかかるため、公共交通機関を利用の上、早めの行動を心掛けたい。