黄金崎不老ふ死温泉

日本海を目の前にした絶景の天然露天風呂。湯と海の色とのコントラストも美しい

圧巻の景色が広がる絶景露天風呂

深浦町の西端にある、温泉ファンなら誰もが憧れる秘湯露天風呂。それが「黄金崎不老ふ死温泉」だ。もともとわずかに温泉が湧いていたことから、1970年(昭和45)に掘り進めたところ温泉が自噴したという。「不老ふ死温泉」の名は、「ここで養生すれば老いたり弱ったりしない」という言い伝えに由来。秘湯でありながらも、絶景温泉ということでテレビ番組やCMでもたびたび登場するため知名度は高く、全国的にファンがいる。露天風呂の湯船から海まではわずか1m。大海原を望みながら入浴する圧倒的な開放感が、多くの人々を虜にする。茶褐色の湯が印象的だが、もとは無色透明。鉄分が多くすぐに酸化するのでこの色になるそうだ。有名なひょうたん型の露天風呂は混浴で、別に女性専用露天風呂もある。近くには本館と新館があり、そちらの内風呂も日帰り入浴が可能。ちなみに露天風呂の日帰り入浴利用は16時まで。日本海に夕日が沈むシーンを拝むには、宿泊が必要なので注意しよう。

新館ロビー。天井が高くこちらも開放的な空間

この道の先が露天風呂。露天風呂には洗い場がないので注意しよう

深浦名物のグルメも堪能したい

露天風呂の立地と景色に憧れて訪れる人が多いが、実は泉質も非常に定評がある。湯冷めしにくい「熱の湯」と呼ばれているほか、殺菌・美肌効果も高く「傷の湯」「美肌の湯」としても人気。温泉で身体を温めたあとは、本館ロビーでくつろいだり、売店で買い物をしたり、湯上がりコーナーのマッサージなどで、ゆっくり過ごそう。また食事処では深浦町の名物「深浦マグロ」を使った料理も味わえる。深浦マグロステーキ丼は深浦町を代表するご当地グルメで、ほどよく脂ののった赤身が絶品。

日本海を一望できる新館のレストラン。この景色も魅力のひとつ

名物のマグロステーキ丼は3種の丼やデザート、刺身が付いて1500円

周辺にも絶景ポイントがたくさん

絶景露天風呂とマグロ料理を堪能したら、周辺の散策やドライブをするのもいい。黄金崎不老ふ死温泉の周辺には、千畳敷海岸で見られるような岩浜が広がっているので、車なら海岸線沿いを走ろう。黄金崎不老ふ死温泉の南、艫作(へなし)漁港から大間越街道を南下すると、海側に緑の芝生地帯が現れる。特に名もない場所なのだが、芝生の広場から日本海のパノラマ景色が望め、観光スポットとして名がついていてもいいくらいだ。この界隈は、いたるところにこうした場所がある。何気ないスポットなのに感動できる場所を見つけられたうれしさは、決して忘れることができないもの。自分だけの絶景ポイントを探してみよう。

味のある看板が観光客をお出迎え

JR艫作(へなし)駅からすぐのところで見つけた、絶景が広がる名もなき芝生広場