作並温泉
雄大な自然と約1300年の名湯を楽しむ
仙台の奥座敷と呼ばれる山間の温泉地
仙台駅から仙山線で約40分のところにある作並温泉の歴史は古い。温泉の伝説は諸説あり、そのなかのひとつは、奈良時代に高僧・行基(ぎょうき)が奥州の地を旅していた際に、仏法僧(ぶっぽうそう)という鳥の鳴き声に誘われて森の斜面に降り立ったところ、広瀬川の川底に湧く湯を発見。これを仏の導きとして、湯の効能と湯浴みを人々に広めたというもの。その後、1796年(寛政8)に当時の藩主・伊達斉村(だてなりむら)から許可を得て、温泉街の礎を築いていった。泉質は無色透明・無味無臭の単純温泉やナトリウムを多く含む含食塩芒硝泉。肌への刺激は弱く、効能としては疲労回復、神経痛、高血圧などに良いといわれている。
作並温泉随一の名物露天風呂
作並温泉街には4軒の宿があり、山間部ならではの豊かな自然を感じられる眺望自慢の風呂が多い。作並温泉発祥の湯と伝わる「鷹泉閣 岩松旅館(ようせんかくいわまつりょかん)」は、正岡子規や白洲次郎など多くの文化人や著名人に愛されてきた宿。ここの名物風呂が長い階段を下りて行く天然岩風呂だ。清流・広瀬川の渓流沿いに浴槽があり、川魚の泳ぐ姿が眺められ、森に響く野鳥たちの歌声を聴きながらの入浴が楽しめる。基本的には混浴だが、女性専用時間もあるので安心だ。
作並温泉おすすめの観光スポット
鷹泉閣 岩松旅館の向かいには「湯神神社」が建つ。小さな神社は白蛇を祀っていて、縁結びや子宝安産にご利益があるといわれていることから、恋愛のパワースポットとして参拝に訪れる人が増えている。御朱印は岩松旅館のフロントで拝受できる。現地の情報収集などに便利なのが「湯のまち作並 観光交流館 ラサンタ」。地元農家の新鮮な野菜や土産品を取りそろえる販売店とレストラン「アルベロカフェ」が入店。屋外には無料で利用できる源泉掛け流しの足湯を設置。気軽に作並の湯を楽しめる。土産には伝統工芸品の作並こけしがおすすめ。作並系こけしを製作する県内唯一の工房「平賀こけし店」には、胴体に菊の花の描かれた伝統こけしやアレンジこけしまで、さまざまな商品がある。予約をすれば、こけしの絵付け体験も可能だ。
スポット詳細
- 住所
- 宮城県仙台市青葉区作並 地図
- 電話番号
- 0223952052
- 泉質
- 単純泉、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉等
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、皮ふ病、婦人病、痔疾、美肌等
- 泉温
- 38-70℃
- 源泉数
- 11
- 湯量
- 1150リットル/分
- 日帰り温泉施設数
- 6
情報提供: ナビタイムジャパン