乗鞍岳

感動の大パノラマが広がる、高山植物の宝庫

「日本百名山」のひとつに数えられる「乗鞍岳」は、中部エリアを代表する名山。シャトルバスで手軽に山頂付近までアクセスでき、多彩な登山コースを楽しんだり、高山植物を愛でたりと、幅広い年代に愛されるスポットだ。

畳平バスターミナルから約15分で登頂できる「魔王岳」からの眺望} 畳平バスターミナルから約15分で登頂できる「魔王岳」からの眺望

雲上の絶景バスドライブでアクセス

北アルプスの南端に位置する乗鞍岳は、岐阜県高山市と長野県松本市にまたがる。標高3026mの「剣ヶ峰」を主峰とした23の峰と、7の湖、8の平原からなり、壮大な山岳風景が見どころだ。乗鞍岳へのアクセスは、乗鞍スカイラインを通る専用のシャトルバスで。標高1684mの平湯峠から標高2702mの乗鞍・畳平を結ぶ、延長約15kmの雲上の絶景バスドライブを楽しめるのも大きな魅力だろう。乗鞍岳では貴重な自然を保護するためマイカー規制を実施中。一般車両の通行はできないので注意しよう。また、乗鞍スカイラインの開通期間(5月15日~10月31日、荒天・降雪時は通行止め)もしっかりチェックしておくことが必要だ。乗鞍岳へ向かうシャトルバスは、高山市・丹生川町の「ほおのき平バスターミナル(駐車場あり)」、もしくは奥飛騨・平湯温泉の「平湯バスターミナル(駐車場なし)」より運行する。

魔王岳から望む乗鞍スカイライン} 魔王岳から望む乗鞍スカイライン

高山植物が咲き乱れる天空のお花畑

シャトルバスで爽快なドライブを楽しんだら、乗鞍スカイラインの終点、畳平に到着。畳平バスターミナルの南側には約4万平方メートルの「お花畑」が広がる。7月上旬~8月中旬にかけて、ハクサンイチゲやミヤマキンポウゲなどの高山植物の群生が咲き誇る様子は見事。1周40分ほどの散策道が設置されているので、気軽に天空のお花畑散策を満喫できる。初心者から上級者まで楽しめる多彩な登山コースがあり、自分のレベルにあわせてチャレンジできるのもうれしい。もちろん手軽とはいえ、3000m級の登山であることを忘れずに、服装や装備などの準備はしっかりしておこう。

夏に見頃を迎える高山植物のお花畑} 夏に見頃を迎える高山植物のお花畑

日本一標高の高いバスターミナルで休憩

畳平バスターミナルは、日本一標高の高いバスターミナル。飛騨牛や朴葉味噌を使った飛騨地方ならではのメニューがそろうレストランや、土産店があるので、登山や散策のひと休みにもおすすめだ。そこから約1時間半でアクセスできる剣ヶ峰山頂には、限定土産などが買える頂上小屋も。休憩スペースからは絶景を望め、天気がよければ富士山が見られることもあるので、ぜひチェックしたい。

時期によってバスの出発時間が異なるので要チェック} 時期によってバスの出発時間が異なるので要チェック

御来光や星空観測など楽しみ方いろいろ

乗鞍岳では、登山のほかにも、御来光や夜の星空観測などさまざまな楽しみ方が充実している。例年7月から9月の期間限定で運行されるご来光バスは、夜明け前に出発。雲海や山並みからの御来光を拝む貴重な体験はきっと特別な思い出になるに違いない。また、星空も乗鞍岳の醍醐味のひとつとして挙げられる。標高2702mから望む星空は、息を飲む感動の美しさ。子どもから大人までそれぞれにあった楽しみ方ができる乗鞍岳は魅力が尽きない。国立公園の特別保護地域に指定されており、運がよければ国の天然記念物指定のライチョウに出合えることも。しっかりと山のルールを守りながら、美しい自然体験を満喫しよう。

乗鞍岳一帯に100羽ほど生息しているとされる貴重なライチョウ} 乗鞍岳一帯に100羽ほど生息しているとされる貴重なライチョウ

スポット詳細

住所
岐阜県高山市丹生川町岩井谷 map map 地図
エリア
高山エリア
コース1
雲上コース
畳平をスタートして剣ヶ峰に向かい、肩ノ小屋口バス停に下るルート。見所は勿論、乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰。山頂から御嶽、槍・穂高連峰・白山が見られ、360度のパノラマは一見の価値あり。ここまで行かないと見られない、高山植物・季節外れの雪・360度の山並みや雲海、本当の天空を味わえる。バスの移動では急激に標高が変化するため、高山病に注意。剣ヶ峰-肩ノ小屋バス停間は岩場で落石が起きやすい。
コース2
天空のパワースポットコース
肩ノ小屋口バス停から位ヶ原山荘前バス停までを下るルート。歩き始めて最初のうちは足元の岩場に注意。乗鞍岳の開山者の石碑「宝徳霊神祭祀場」を見て、谷間から山波を見て、コウノリサマ祭祀場からの展望を見て、と、力が湧いてくるコース。2つ目の登山道を下り見晴らしのよいところに出ると、突然視界が広がり、槍・穂高連峰が見える。天候によっては午前10時頃まで車道や位ヶ原山荘付近で幻想的な山波や雲海が見えることも。
コース3
冷泉とこもれびコース
位ヶ原山荘前バス停から冷泉小屋、名もない滝、こもれびの路を抜けて摩利支天バス停へ向かうルート。見所は、昔冷泉を沸かし入浴すると病気が治るとされ、冷泉を祀る薬師如来も安置されている冷泉。常時あるわけでなく、雨が降らないと見られない名もない滝も貴重な景色。7月下旬まで登山道に雪が残っていたり、雪解け水や雨水で川になっていることもあるので、その際は車道を歩こう。熊鈴等の携帯を忘れずに。
コース4
森林浴コース
昔人の作った石仏、自然が創りだした偶然の造形三本滝を楽しみながら、摩利支天バス停から三本滝バス停までを歩くプラン。車道と別ルートになるため、コースから外れて遭難しないように注意。足元の木の根にもまた注意が必要。鈴蘭地区と三本滝の分岐を過ぎた橋への下りは滑りやすく歩きにくいため注意する。「三本滝」長野県の名勝で、日本の滝百選の一つ。三筋の滝が集まり豪快な水しぶきを上げていて圧倒する。

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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