黒部峡谷セレネ美術館

美術館

黒部峡谷の魅力を絵画で表現した作品を鑑賞

黒部峡谷の魅力を絵画で表現した作品を常時展示しているセレネ美術館。何人もの画家が作品に込めた想いを感じることができる。ワークショップも人気があるので、ぜひ体験していってほしい。

黒部峡谷をダイナミックなタッチで描いた作品が並ぶ} 黒部峡谷をダイナミックなタッチで描いた作品が並ぶ

黒部を取材して制作した作品を展示

セレネ美術館は1993年(平成5)、「黒部峡谷の大自然を、絵画芸術を通して未来へ伝える」ことを基本理念として開館した。開館当初、黒部を取材した作品は1点もなかったが、日本画壇を代表する画家7人に作品の制作を依頼し、山岳ガイドや美術館スタッフとともに、黒部峡谷のさまざまな場所を訪れ、作品制作にあたった。宮廻正明氏の『後曳橋』は、トロッコ電車が走る渓谷に架かる後曳橋と、上流にある2本の導水橋を1枚の絵に収めるため、空中から見下ろす構図を採用した。宮廻氏は何度もこの地点を訪れ、さまざまな角度からアプローチし、作品を完成させている。現在、黒部取材作品は27点、スケッチや下図34点を所蔵するまでになった。これらは一部入れ替えながら常設展示されている。

黒部市芸術創造センターは、美術館、ホール、カフェが併設された複合施設} 黒部市芸術創造センターは、美術館、ホール、カフェが併設された複合施設

荒れ狂う川の様子を大胆に描いた『黒部川』} 荒れ狂う川の様子を大胆に描いた『黒部川』

洋画家・戸出喜信氏の大作も

なかでも、宇奈月町出身でフランス在住の洋画家・戸出喜信氏が取り組んだ長さ9mの大作『黒部川』はセレネ美術館の目玉といえる。雪どけ水によって水かさが増え、いつもより激流となった黒部川の息をのむほどの迫力が画面いっぱいに描かれており、生き物のようにうねる水の流れが、見る者を絵の世界に引き込んでいく。場所は黒部峡谷トロッコ電車の森石駅近くで、水煙が立ち上っている様子に作者は直感で決めたという。構想1年半、制作1年半をかけて完成。2002年(平成14)から8年間、ユネスコ本部(パリ)の迎賓室に展示され、その後、黒部市に寄贈された。北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅の地域観光ギャラリーなどの展示を経て、2018年(平成30)、「黒部川開発100年」を記念し、作者の故郷である宇奈月温泉のセレネ美術館で常設展示されることになった。

胡粉ネイルや日本伝統色箸、ポストカードなどがお土産に人気} 胡粉ネイルや日本伝統色箸、ポストカードなどがお土産に人気

消しゴムはんこで布バッグに模様を描いていく} 消しゴムはんこで布バッグに模様を描いていく

ワークショップで創作体験を

セレネ美術館を訪れたなら、ワークショップで創作体験をしてほしい。アンブレラ(消しゴムはんこ)、布バッグ(消しゴムはんこ)、オカリナ(お絵かき)、タンブラー(紋切遊び)、うちわ(紋切遊び)、あかり(紋切遊び)の6種類から選べる。紋切遊びとは、折りたたんだ色紙をはさみで切って、いろんな模様を作る体験だ。なかでも、人気なのが消しゴムはんこだ。子どもから大人まで、はんこを押すだけと簡単なのに、色とりどりのアンブレラ(傘)と布バッグが仕上がっていく。はんこの種類も豊富なので、自分だけの作品を作ることができる。ひと息つきたいならカフェへ。ブレンドコーヒー(480円)やブレンドダージリン(520円)のほか、ケーキセット(930円~)もある。雄大な黒部峡谷をキャンバスに描いた作品に出合えるセレネ美術館。旅の思い出の1ページを美しく彩ってくれるだろう。

スポット詳細

住所
富山県黒部市宇奈月温泉6-3 map map 地図
電話番号
0765622000
時間
9:00-17:30(最終入館17:00)
休業日
[4-10月]無休
[11-3月]火、12/29-12/31
料金
[一般]620円
[高校生・大学生]510円
[中学生以下]無料
※企画展開催時変動あり
駐車場
あり(35台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、d払い、auPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可(屋外にて可)
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 黒部渓谷を描いた7名の画家の集大成ですね
    4.0 投稿日 : 2022.06.23
    黒部宇奈月温泉駅の前にできたプチ美術館ですね。「黒部峡谷の大自然を絵画芸術を通して未来へ伝える」ことを基本理念として趣旨に賛同した平山郁夫はじめ7名の日本画家が美術館と協力して作品の創作に取り組んでおり素晴らしい作品が集合しています。一見の価値ありですね。
  • 7名の画家が描く黒部峡谷
    3.0 投稿日 : 2021.05.21
    宇奈月温泉駅から徒歩5分ほど。宇奈月国際会館セレネの2階にある。入館料620円。平山郁夫など7名の画家が描いた黒部峡谷の絵画が展示されている。最後の展示室にある宇奈月町出身の洋画家・戸出喜信の大作「黒部川」だけは撮影可能となっていた。
  • 黒部渓谷の大自然を楽しむことができる美術館でした!!
    5.0 投稿日 : 2020.01.13
    黒部渓谷の大自然を楽しむことができる美術館でした。造りが美しい美術館で、中は平山郁夫など7名の画家の美術館が協力して作品を創作したようです!!

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アクセス

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