秋吉台
日本屈指の雄大なカルスト台地が広がる
悠久の時が生み出した石灰岩の芸術
山口県中西部の美祢(みね)市にある秋吉台。「カルストロード」と呼ばれる県道242号を車で登り、標高300m前後まで来ると、遠くを山々に囲まれた台地となり、点在する大小さまざまな石灰岩が車窓を過ぎていく。まるで岩が波打っているかのような壮観な眺めだ。秋吉台を中心とするカルスト台地は、地形・地質的な価値が高く、「Mine秋吉台ジオパーク」として日本ジオパークに認定されている。ジオパークでは、洞窟や展望台、山などへのガイドツアーが開催されており、秋吉台について学んだり、美しい風景を眺めたりすることができる。ほかにも、雄大な自然を生かしたスポーツやアクティビティなど、さまざまな楽しみ方ができる。
太古の昔は海の底だった秋吉台
秋吉台の誕生は3億5千万年前にさかのぼる。赤道近くの温かい海で海底火山が噴火し、浅い海ができるとそこにサンゴ礁が形成された。サンゴ礁は海中で積み重なって固まり、500-1000mもの分厚い石灰岩の層となっていく。この一帯はプレートに乗り、堆積を続けながら長い時間をかけて北西へと移動。そして地表に隆起すると雨によって溶け、現在見られるカルスト台地が形作られた。
秋吉台は現在も変化し続けている。空気中の二酸化炭素を含んだ弱酸性の雨水が、石灰岩を溶かしながら地下にしみ込み、長い時間をかけて鍾乳洞を形成している。秋吉台には450を超える鍾乳洞が存在し、なかでも秋芳洞は国内最大規模を誇る。また、地表のあちこちに見られるすり鉢状の窪みは「ドリーネ」と呼ばれ、雨水による溶食が激しかった場所だ。
それぞれ趣の異なる3つの洞窟
秋吉台のおすすめスポットは、特別天然記念物の秋芳洞と天然記念物の景清洞、大正洞だ。秋芳洞は総延長約10km、洞内の観光コースだけで約1kmもある巨大な鍾乳洞。杉木立のなか、川の向こうにぽっかりと開いた入り口から入れば、いつのシーズンも気温17℃の快適な空間だ。景清洞は、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の武将・大場景清が潜伏していたといわれる洞窟。観光コースのほか、真っ暗な洞窟を進んでいく景清洞探検コースも人気が高い。大正洞は、かつて戦があると里人が洞窟内に牛を隠したという伝説があり、「牛隠しの洞」と呼ばれてきた。5層の洞窟が竪穴でつながった独特の構造をしていて、秋芳洞や景清洞とはまた違った洞窟の魅力を味わえる。
スポット詳細
- 住所
- 山口県美祢市秋芳町秋吉 地図
- エリア
- 美弥市(秋吉台)・宇部市エリア
- 電話番号
- 0837620305
- 休業日
- 無休
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン