ボラ待ちやぐら
石川県能登半島の七尾湾に建てられた、ボラ漁のためのやぐら。ボラは非常に警戒心が強く、通常の漁業方法では人間の接近に気づかれ、逃げられてしまう。そのため、高いやぐらの上から群れの動きを観察し、仕掛けた網の引き上げタイミングを見計らっていた。その特徴的な様子を、天文学者パーシバル・ローエルが、著書「NOTO」に記録している。昭和41年(1966)を最後にやぐらを使った漁が廃止されボラ漁は急速に衰退し、現在では観光用のモニュメントとしてその姿が残されている。