大洲炉端 油屋
地元の郷土料理をしゃれた空間で楽しむ
元老舗旅館を改築した建物
店名にある「油屋」は、もともとこの地にあった油屋旅館からとったもの。江戸末期に創業した老舗旅館で、司馬遼太郎の『街道をゆく南伊予・西土佐の道』のなかにも登場している。閉業となったあと大洲市の手によって建て替えられたが、柱などできる限りの材料を再利用して元の旅館を模した建物にしたという。その後、2012年(平成24)に市の指定管理を受けてオープンしたのが大洲炉端 油屋だ。
白塗りの風情ある建物入り口には大きな暖簾がかかり、まるで温かく客を迎え入れてくれているかのよう。中に入ると店内は広く一部吹き抜けになっていて、大きな囲炉裏と炉端席があるほか、テーブル席もゆったりと配置されている。また、1階部分を見下ろすように2階席もある。
素材にこだわった料理の数々を提供
野菜や魚はもちろんのこと、味噌や醤油、塩、米にいたるまで愛媛産にこだわるのがこの店のポリシーだ。メニューにも地元の名物を多く取り入れている。「名代 とんくりまぶし」もそのひとつ。豚すき焼きと大洲産の栗の照り焼きをおひつに盛り込んだ一品で、初めはそのまま、そのあとは鶏がらでとったスープをかけてお茶漬けにして「ひつまぶし」のような食べ方ができる。甘辛く煮た豚肉とスープの味がからみ合い、なんとも深い味わいを楽しめる。ランチタイムには「名代 とんくりまぶし」のほか、「南予の鯛飯定食」(1350円)、「伊予灘 海鮮丼定食」(1800円)、さつま汁定食(950円)など、地元の郷土料理がメニューに登場する(季節によって変更の可能性あり)。
夜は炉端焼きを楽しみたい
ディナータイムには囲炉裏に火が入るので、炉端焼きを楽しみたい。じゃこ天や鯛カマ塩焼などの単品のほか、「串盛り合わせ」(四種盛750円、六種盛1100円)や「肉巻き野菜三種盛」(600円)などの盛り合わせもある。炭火でじっくり焼いた食材は、外側はかりっと香ばしく、中はふわっとやわらかいので、素材そのもののうまみを楽しめる。
「大洲のいもたき」をコロッケにしたアイデア料理
「大洲コロッケ」(450円)は、大洲の秋の風物詩である「大洲のいもたき」をイメージしたもの。大洲では藩政時代から肱川流域で育った里芋を農家が河原に持ち寄って「いもたき」を食べる親睦行事「お籠もり」があり、それを1966年(昭和41)に観光行事化して8月下旬から10月下旬まで、河原で大勢が集まって「いもたき」を楽しむ風習がある。里いものほか、油揚げ、こんにゃく、椎茸、鶏肉などを煮込んだ素朴な鍋だが、「大洲コロッケ」は、こんにゃくを除いた「いもたき」の材料を使ったコロッケで、山椒塩をつけていただく。まさに地元に根ざしたオーナーの心意気を感じられる一品だ。
スポット詳細
- 住所
- 愛媛県大洲市大洲42 地図
- エリア
- 大洲・宇和・佐田岬エリア
- 電話番号
- 0893239860
- 時間
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[Lunch]11:30-14:00(L.O.14:00)
[Dinner]18:00-23:00(L.O.22:00) - 休業日
- 月※月が祝日の場合、月営業の翌火休み
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 大洲で人気の炉端焼のお店
- 大洲の赤レンガ館の向かいにある、蔵のような建物。元は司馬遼太郎も宿泊したという旅館。炉端を囲んでカウンターがあり、テーブル席も多く広いお店です。夜に日本酒を楽しませていただきました。大洲や内子の日本酒など愛媛の銘柄が並んでいます。大洲の夜が楽しめます。
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- 予約推奨の人気店
- 大洲の古い町並みに溶け込んだ鉄板焼屋。開店前から並ぶのでもない限り予約はほぼ必須で、2~3人連れだと並んでも入れない可能性もある。料理はどれもハイレベルだが、時間の掛かるものも少なくない。
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- 城下町大洲の味が楽しめる
- 大洲赤煉瓦館のすぐ隣にあり、風格ある佇まいでいろんな料理が楽しめます。 名物料理を食べたかったのですが、あまりの暑さだったため、冷しジャージャー麺を食す。うまかったぁ。
TripAdvisorクチコミ評価
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