陸前高田マイクロブルワリー
地元素材を使ったサステナブルなクラフトビール
ビール好きの熱意が生んだクラフトビール
「陸前高田マイクロブルワリー」が入る「陸前高田 発酵パーク CAMOCY(カモシー)」は、「発酵」をテーマにした複合施設。東日本大震災の津波で甚大な被害のあったこの地区は地下水が豊富で、江戸時代から発酵を利用した醸造業が盛んだったという。店主の熊谷さんは震災後に東京から地元・陸前高田にUターンして、JR脇ノ沢駅の近くでカレー店「カレーとてづくりおやつ フライパン」を営んでいた。クラフトビール好きが高じて地域の仲間たちと協力して2013年(平成25)に「りんごエールりくぜんたかた」を委託醸造で商品化。そして、2020年(令和2)、「CAMOCY」に直営店「陸前高田マイクロブルワリー」をオープンさせるにあたり、東京や県内のブルワリーの協力による醸造研修を経てビール造りの技術を習得したという。
「ここにしかないビール」との出合いに乾杯
「陸前高田マイクロブルワリー」では、店舗奥の醸造スペースでクラフトビールを造っている。タンクが4つあり、8種類のビールを順番に仕込んでいくそうだ。ブルワリー直送の鮮度抜群の生ビールが飲めるのも、ビール好きの心をつかむ。ホップは欧米のものがメインだが、岩手県遠野産ホップ「IBUKI」も一部の商品で使用する。「陸前高田マイクロブルワリー」の特徴は、地元産素材へのこだわりと廃棄処分となる食材や未活用の資源を使ってビール醸造をしていること。「りんごエールりくぜんたかた」は、キズなどの規格外や摘果リンゴを農家から購入して醸造する。「ブレッドエール」は、その名のとおりパンを使ったビールだが、店舗隣のベーカリーマーロでロスとなったパンを仕入れている。陸前高田市の隣町、住田町のカエデの樹液を水代わりに使うなど、挑戦的なクラフトビールも多い。
「一本松」の名が付いたNY生まれのビール
2012年(平成24)、ニューヨークに住む一人の日本人が、東日本大震災の復興の力になりたいとビールを自作した。陸前高田沿岸部の7万本の松林が津波被害を受け、1本だけが奇跡的に残った話から、このビールは「一本松ビール」と名付けられ、販売する代わりにイベントで振る舞うことで寄付を募り復興支援したという。それから10年、この活動から交流が始まった「陸前高田マイクロブルワリー」が、2022年(令和4)3月11日にあわせて「一本松エール」を限定醸造。瓶ビール1本あたり100円が「高田松原を守る会」に寄付されている。「陸前高田マイクロブルワリー」では、ビール以外にも「クラフトコーラ」や「米崎りんごコンブチャ」なども販売しているので、家族連れもOK。ビールとともに味わってほしいのが、自家醸造ビールを隠し味に使ったスパイスカレーやミートソースパスタ。定期的にメニューが替わるので、それも楽しみ!
スポット詳細
- 住所
- 岩手県陸前高田市気仙町町308-5 陸前高田発行パークCAMOCY内 地図
- エリア
- 三陸海岸エリア
- 電話番号
- 07042830852
- 時間
- 11:00-19:00(L.O.18:30)
- 休業日
-
火
施設休館日に準じる - クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DISCOVER、Diners Club、その他)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、PayPay、LINE Pay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン