株式会社とさのさと

観光客や地元の常連客で賑わうマーケット

農産物や魚介類、ジビエ、総菜やお酒、スイーツまで県内の特産品が集まる

高知ICから車で5分、高知駅からも8分という好立地に、2019年(令和元)に移転リニューアルした農畜産物直販所。店内は木材をふんだんに使ったぬくもりあふれる空間で、売り場面積は全国最大級の約1400平方メートル。さえぎる壁や柱がないため全体が見渡せて開放的だ。県内各所のJAがまとまり「JA高知県」となったことで取り扱う商品が増え、県内全域から新鮮な農産物や精肉、生花のほかにも、海産物や作りたての総菜などが毎日届く。隣接するスーパー大手の「サニーマートとさのさと御座店」と取り扱う商品を互いに補完しているため、高知ならではの食材を調達するのにすごく便利だ。県外から観光客が訪れることも多く、広い駐車場には観光バスが停まることも。店内にはひと休みできるカフェも併設されており、コーヒーやアイスクリームなどを注文できるほか、店内で買った商品も食べられる。

さまざまなサイズの名産トマトが並ぶ。手書きの文字も温かい

お総菜コーナーには、地元ならではの寿司も多数並ぶ

農産物以外にも精肉や海産物がそろう。高知名物カツオの藁焼きタタキは必食

農家の「納屋」をイメージした「78(なや)cafe」は、昔の農機具を使ったインテリアに注目

県内の名物飲食店やお土産品が集まる「アグリコレット」

「JAファーマーズマーケットとさのさと」と同じ敷地内、建物のすぐ向かい側には、レストランやセレクトショップの入る複合施設「とさのさとAGRI COLLETTO」がある。東部の名物「しらす丼」、西部の名物「鍋焼きラーメン」など、地域性を生かした高知グルメを味わえるレストランコーナーや、日曜市名物の「芋天」や地元メーカーのアイスクリームなど、地元民にはおなじみのソウルフードやファストフードが並ぶテイクアウトコーナーがある。買い物に疲れたら、ここでひと休みを兼ねて腹ごしらえができる。高知県下34市町村から集まった選りすぐりの商品が並ぶセレクトショップも必見。高知ならではのユニークな商品がモダンなラッピングでキラキラと輝いて並んでいるので、お土産用に、ギフト用に、誰かへの贈りものを選びたくなる。

買ったものを食べられる「アグリコレット」のイートインスペース

セレクトショップには、アイデアあふれるスイーツや缶詰、地酒も充実

手作り雑貨が集まるハンドメイド市や料理教室も人気

「とさのさと」の出口東側には人工芝を敷いた小さな広場「ぽけっとぱーく」があり、買い物中に小さな子どもたちが遊べるスペースになっている。この広場と、建物と建物との間にある空間「とさこみち」では、月に何度か、ハンドメイド品を販売する露天市を開催。「とさこいマルシェ」「ワイルド・ローカル・マーケット」「ウィッチクラフト・マーケット」など、主催者も扱う商品もそれぞれ異なるが、布雑貨やバッグ、アクセサリー、革製品、藍染めアイテムなど、個性的な手作り品の店が並び、賑わっている。また、アグリコレットの2階にはキッチンスペースがあり、郷土料理や和菓子作りなど、さまざまな料理教室も企画されていて人気がある。

ハンドメイド市が開かれる「とさこみち」