樫原の棚田
地域住民が守り続ける日本の原風景
町内に点在する5つの棚田が、国の「つなぐ棚田遺産」に認定された上勝町(かみかつちょう)。サステナブルをテーマとした全国誌でもたびたび取り上げられるなど、豊かな日本の風景が残る場所として注目が集まっている。上勝町にある棚田のなかでも、最も有名なのが「樫原の棚田」だろう。1999年(平成11)には「日本の棚田百選」に認定され、徳島県で初めて国の重要文化的景観に認定されている。上勝町役場から車で約20分の場所にあるが、目的まではかなり狭い山道を登っていく必要がある。逆にいえば、移動に苦労する場所だからこそ、地元の暮らしに根ざした自然の形がそのまま残っているといえるだろう。樫原の棚田は江戸時代から地形が変わらないといわれ、稲穂が実る前の水面には空の青が映し出される。水田の脇には水車小屋が設置され、古きよき日本文化を残す山村の価値をさらに高めている。日本が誇る原風景に悠久の歴史を感じながら、そのぜいたくな空間に心と体を浸そう。
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情報提供: ナビタイムジャパン