永源寺
葦葺きの本堂や岩崖の十六羅漢も見どころ、近江随一の紅葉寺
清流、愛知川ほとりの山中へ
近江鉄道の八日市駅から東へ15kmほど。駅から近江鉄道バスに乗れば約30分で「永源寺前」停留所に着く。かたわらを流れる川は琵琶湖に注ぐ愛知川(えちがわ)。鮎やイワナが生息する清流だ。欄干が朱色の「旦度橋(たんどばし)」は、かつてこの付近に永源寺への入門者が宿泊するお堂「旦過寮」があったことにちなむという。橋の上に立つと左手に見える山が永源寺の霊域だ。臨済宗永源寺派大本山の永源寺は、南北朝時代、近江を守護した佐々木氏頼(うじより)が諸堂を建立し、寂室元光禅師(じゃくしつげんこうぜんじ)を住職として迎えたのが始まり。以降2000人もの修行僧をかかえる大寺院となっていったが、戦乱で荒廃。江戸時代に後水尾天皇や東福門院、彦根藩・井伊家らの寄進により諸堂が再建された。
釈迦三尊と十六羅漢が見守る「羅漢坂」
「大歇橋(だいけつきょう)」を渡った先は、120段ほどの石段が続く「羅漢坂」。モミジやカエデの木々がトンネルとなり、紅葉シーズンには秋化粧した美景を求めて多くの観光客が訪れる。紅葉は近江随一と称されるが、青モミジの名所でもあり、みずみずしい緑の葉が光輝く季節もおすすめだ。羅漢坂の上段左手の岩崖には、江戸時代のものと伝わる釈迦三尊と十六羅漢の石仏群が見られる。以前は境内の各所にあったが、この地に集めて祀ったという。石段を上りきって左手、塀に囲まれた一帯が永源寺と深い親交のあった井伊家4代目・直興と7人の奥方を祀る霊廟で、その先が拝観受付のある総門だ。
子宝と跡継ぎに恵まれる世継観音を祀る本堂へ
山門は「三解脱門(さんげだつもん)」「三門」ともいい、悟りを得るために迷いの世界を抜けだすことを意味する。楼上は拝観できないが、釈迦三尊と十六羅漢が祀られている。山門をくぐると左手に現れるスケールの大きな建物が本堂(方丈)だ。井伊家の寄進により1765年(明和2)に建立されて以降、幾度かの改築を経て今にいたる。琵琶湖の葦(よし)で葺いた風情ある大屋根にも注目したい。瓦葺きでも檜皮葺きでもないこれほどのスケールの葦葺きの屋根は全国でも珍しいという。本尊は秘仏・聖観音像で子宝や跡継ぎに恵まれる「世継観音」と呼ばれ信仰を集めている。一帯にはほかに永源寺を開いた寂室和尚を祀る開山堂、寂室禅師お手植えと伝わるカエデの木の3代目、永源寺の縁起にまつわる瑞石など見どころが多いので、時間にゆとりをもって訪れよう。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県東近江市永源寺高野町41 地図
- エリア
- 湖東・彦根エリア
- 電話番号
- 0748270016
- 時間
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9:00-16:00
[11月]8:00-17:00 - 休業日
- 無休
- 料金
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【拝観料】
[大人]500円
[中学生以下]無料 - 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(境内「休憩所」のみ可)
- 英語メニュー
- あり(ホームページにて対応)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(裏門より可能、但し境内には段差あり)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(抱きかかえる、またはケージ等での入場に限り可)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- ちょっと目立たない
- 五色幕がカラフルな本堂に比べて、ちょっと目立たないが、なかなか立派な鐘楼。ただし、火災のため何度も再建されているらしい。
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- 当時が偲ばれる鐘楼
- さすがに最盛期には2千人にも及ぼ僧侶が滞在し、50を超える僧院があったお寺だけはあります。本堂や山門と同じく、鐘楼にも当時の面影がしのばれました。
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- 中心部にある。
- 永源寺の門をくぐって〜山門を通り〜すこし細い道をしばし歩き、階段をあがってひらけたところに出たところにあるのがこの鐘楼です。この向かいのお線香がもくもくと煙をあげているところのほうが存在感あるかなとも思いますが、なかなかに重厚さを感じる鐘楼でした。
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