大津市歴史博物館

博物館/科学館

パノラマビューも必見!大津の歴史と魅力に触れるミュージアム

古くから東西を結ぶ交通の要衝であり、たびたび歴史の表舞台となった大津。歴史資料、絵画、仏像など数多の文化財を展示する大津市歴史博物館で、悠久の時を超えて大津が紡いできた歴史や文化に触れてみよう。

1990年(平成2)に開館、「大津れきはく」の愛称で親しまれている。隣の市民文化館にはカフェもある} 1990年(平成2)に開館、「大津れきはく」の愛称で親しまれている。隣の市民文化館にはカフェもある

無料エリアも充実の博物館

最寄り駅は京阪石山坂本線の大津市役所前駅。駅前通りを左手へ進み、案内板に従って坂道を上がっていくと7分ほどでたどり着く。無料エリアとなっているエントランスホールには、三井寺の小関地蔵堂に伝来し大津市に現存する坐像で最大という地蔵菩薩坐像や、戦後30年間にわたって琵琶湖のシンボル船として活躍した「玻璃丸(はりまる)」の20分の1模型などが展示されている。また、大画面の「100インチビデオシアター」や、「れきはく情報システム」「ビデオライブラリー」といった情報・映像機器が充実しており、歴史、古写真、史跡、収蔵品などに関する情報が満載。楽しみながら大津の歴史に触れられる。エントランスホールの右手は講堂や資料閲覧室、左手に常設展示室、2階には大津の豊かな仏教文化などをテーマとした年に2~3回の企画展のほかギャラリーとして市民にも貸出しを行う企画展示室や体験学習室がある。

三井寺・小関地蔵堂の地蔵菩薩坐像や、玻璃丸の模型などを展示するエントランスホール} 三井寺・小関地蔵堂の地蔵菩薩坐像や、玻璃丸の模型などを展示するエントランスホール

常設展示室を見学

大津といえば、飛鳥時代に大津京がおかれ、平安時代に「四大寺」として格式を誇った比叡山延暦寺と園城寺(三井寺)を擁し、戦国時代に坂本城や大津城が築かれ、江戸時代に東海道五十三次の五十三番目の宿場町として栄えるなど、悠久の時を刻みながらたびたび歴史の表舞台となった町。大津市域は南北に細長い形をしており、地域ごとに個性豊かな歴史と文化を紡いできた。1・2階にある常設展示室は、大津市の各地域にスポットを当てる「テーマ展示」、各時代の象徴的な出来事を紹介する「歴史年表展示」の順に構成されているのが特徴。「テーマ展示」は、「堅田と比良山麓の村々」「比叡とその山麓」「大津百町・大津絵」「近江八景」「膳所六万石」「近江大津宮」の6つのテーマに分類。テーマごとに精巧なジオラマを置いて可視化し、持ち帰り用のわかりやすい展示解説シートを用意するなど、随所に創意工夫が凝らされている。

撮影禁止マークがあるもの以外は撮影OK。こちらはテーマ展示「堅田と比良山麓の村々」} 撮影禁止マークがあるもの以外は撮影OK。こちらはテーマ展示「堅田と比良山麓の村々」

「大津絵」のテーマ展示では、掛け軸やご当地グッズとして登場した大津絵人形を展示} 「大津絵」のテーマ展示では、掛け軸やご当地グッズとして登場した大津絵人形を展示

江戸時代の大津の大型模型で近江八景を学ぶ。大津は近江八景のうち7つの景勝地を有する風光明媚な町でもある} 江戸時代の大津の大型模型で近江八景を学ぶ。大津は近江八景のうち7つの景勝地を有する風光明媚な町でもある

2階の見どころ

2階には、6つのテーマ展示の最終章「近江大津宮」と、原始・古代、中世、近世、近現代の時代順に構成した歴史年表展示がある。歴史年表には、織田信長、豊臣秀吉といった名将や松尾芭蕉、大津事件など、知名度の高いキーワードが頻出。注目は、山ノ神遺跡から見つかった7世紀後半のものとされる「鴟尾(しび)」。宮殿や寺院の屋根の両端に取り付ける大型の瓦で、全体像を復原できる状態のものが4基も発掘されたといい、国の重要文化財に指定されている。展望ロビーの窓いっぱいに広がる大津のパノラマビューも見どころで、刻一刻と移ろう空を眺めながら大津の歴史に思いを馳せたい。展示を見終えたら1階ロビーのミュージアムショップに立ち寄ってみよう。大津絵や近江八景を描いたオリジナルの缶バッジやキーホルダー、一筆箋、ポストカードなどがそろい、粋な大津土産として喜ばれそうだ。

見つかった鴟尾4基のうち1基を間近で見られる} 見つかった鴟尾4基のうち1基を間近で見られる

近代の屏風絵のようなパノラマビューを楽しめる2階展望ロビー} 近代の屏風絵のようなパノラマビューを楽しめる2階展望ロビー

ミュージアムショップでは缶バッジ、大津絵や近江八景のポストカードなどを販売} ミュージアムショップでは缶バッジ、大津絵や近江八景のポストカードなどを販売

スポット詳細

住所
滋賀県大津市御陵町2-2 map map 地図
エリア
大津エリア
電話番号
0775212100
時間
9:00-17:00(最終入場16:30)
休業日
月(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土日の場合は開館)、年末年始、館内点検(6月中旬)、その他臨時休館あり
料金
【観覧料】
[一般]330円
[高校・大学生]240円
[小・中学生]160円
駐車場
あり(60台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、WAON、au WALLET、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY、交通系電子マネー、ゆうちょPay)
Wi-Fi
あり(びわ湖Free Wi-Fi)
喫煙
不可
車椅子での入店

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 大津の歴史と文化
    3.0 投稿日 : 2022.01.27
    京阪の大津市役所前駅から徒歩5分ほど。1990年開館。入館料は330円。京阪電車の「びわ湖1日観光チケット」などを提示すると260円(団体料金)に割引となる。展示室は1階と2階にあり、大津の歴史・文化・産業について実物資料、ジオラマ・模型などを展示するとともにパネル解説が行われている。建物は山の中腹にあるため、エントランスや2階からは遠く琵琶湖を望むことができる。
  • 常設展示エリアに《常設展示解説シート 全6種類》がありますので 関心を持ったエリアでは 持ち帰ることをお薦めします
    3.0 投稿日 : 2021.01.26
    こちらの常設展示エリアに 《常設展示解説シート 全6種類(A-F)》があり、A 堅田と比良山麓の村々、B 比叡とその山麓、C 大津百町、D 近江八景、E 膳所六万石、F 近江大津宮 となっています(各 A4 1枚...
  • なかなか充実の展示
    4.0 投稿日 : 2020.06.14
    今年の大河ドラマが「明智光秀」ということもあって、その光秀が信長の命を受けて築いた「坂本城」関係の展示に人気が集まっていた。「琵琶湖博物館」とも使命を分担しつつ、常設展示は「堅田と比良山麓」「比叡とその山麓」「大津百町」「近江八景」「膳所六万石」「近江大津宮」に分かれて書・絵画・1/30-1/200の都市家屋模型などで表現していた。なかなか充実の内容であり、常設展示入館料は330円(一般)とお値打...

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アクセス

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最寄り

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