湖東三山 西明寺
国宝本堂と三重塔、国の名勝庭園が見事! 湖東三山の苔の寺
石垣に囲まれた苔むす参道を進む
最寄り駅は近江鉄道尼子駅だが、西明寺までは6kmとなかなかの距離があるので予約型乗合タクシーを利用すると便利。紅葉時季のみならJR琵琶湖線彦根駅から湖東三山連絡シャトルバスが運行している。尼子駅から車で12分ほど、山あいの国道307号沿いに現れるのが西明寺の惣門だ。平安時代、三修上人が仁明天皇の勅命を受けて開いた天台宗の寺で、「湖東三山」のなかで最も北に位置する。戦国時代に荒廃、江戸中期に再興したが、室町時代までは祈願・修行道場として栄えた。苔むす参道に残る石垣がその面影を残している。
国の名勝庭園「蓬莱庭」を観賞
みずみずしい苔に癒やされつつ参道を上がっていくと、両側に建物がある場所に着く。右手が御朱印を授かる朱印所で、ここで拝観受付をして左手の入り口から庭園へ。「蓬莱庭」の名をもつ池泉観賞式庭園は、江戸時代中期に西明寺の再建に尽力した望月友閑(もちづきゆうかん)が小堀遠州の庭を手本にして作庭したと伝わる。山の斜面を生かした美しい造りで、鶴や亀、本堂に祀る仏像を石組みで表現しており、国の名勝に指定されている。「心」の文字の形をした中央の心字池には錦鯉が悠々と泳いでいる。
国宝の本堂と三重塔があるエリアへ
庭園の小径を上がり、西明寺でいちばん標高が高い本堂の一帯へ。本堂と三重搭、二天門は織田信長による兵火を免れて今に残る貴重な建造物。本堂内陣には中央の厨子に本尊である秘仏・薬師如来が安置され、その両脇を、日光菩薩、月光菩薩、さらに十二神将や四天王が守護している。注目したいのが、十二神将。十二支と結びつくことからそれぞれの頭の上に十二支の動物を載せており、生まれ年の干支の守り本尊とされている。本堂右手の三重塔は、初層内部に極楽浄土が極彩色で描かれているという。室町時代に建てられた二天門は、両脇に増長天、持国天を祀る。境内は見どころが多いため、湖東三山すべてを巡るなら、時間をたっぷりとって訪れよう。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県犬上郡甲良町池寺26 地図
- エリア
- 湖東・彦根エリア
- 電話番号
- 0749384008
- 時間
- 8:30-16:30(閉山30分前までに入山の事)
- 休業日
- 12/31午後
- 料金
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【入山料(拝観料)】
[高校生以上]600円
[中学生]300円
[小学生]200円 - 駐車場
- あり(300台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 桜と紅葉を同時に楽しめる貴重な場所
- 湖東三山の1つで、仁明天皇の勅願で開かれた古刹です。他の湖東三山の寺院と同じく本堂や三重塔は国宝に指定されています。こちらは境内を名神高速が横切る形になっていて、総門前の駐車場は国道307号に面しており、庭園の蓬莱庭近くの駐車場は名神高速を渡ったところにあります。こちらの紅葉は蓬莱庭周辺に纏まっているので、時間が無い方は蓬莱庭近くの駐車場を利用されることをお勧めします。こちらの特徴は紅葉と桜が一...
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- 仁明天皇開基の名刹
- 滋賀県犬上郡にある紅葉が有名な天台宗の仏教寺院、山号は龍應山で湖東三山の一つです。無料駐車場があります、参拝料は600円です。本堂、三重塔は国宝、仏像の多くは重要文化財、境内は国の史跡に指定されています。受付から二天(本堂)へ向かう階段がありますが、名勝の蓬莱庭を見ながら一方通行で本堂へ登って行きます。
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- 紅葉と不断桜とのコラボ
- ツアーで訪問しました。天台宗のお寺です。織田信長の焼き討ちで、戦国時代に建物を火災で失っているところが多いのですが、こちらの本堂と三重塔は焼き討ちを免れ、鎌倉時代のものが残されています。特に本堂は、明治になって国宝を指定する段階になり日本で初めて指定された国宝のひとつだそうです。お庭もこの時期咲く不断桜のコラボも美しいです。
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