静岡県立美術館

美術館

世界屈指のロダンコレクションを持つ美術館

大学や図書館などが隣接し、自然とアートを一緒に楽しめる美術館。全国を巡回する企画展のほか、17世紀以降の国内外の作家作品や、世界屈指の規模を誇るロダンコレクションが見どころ。

桜や紅葉などを楽しめる豊かな自然環境も魅力のひとつ} 桜や紅葉などを楽しめる豊かな自然環境も魅力のひとつ

美術館へと続く通りにも作品展示あり

JR草薙駅や静岡鉄道県立美術館前駅から、建物目の前までバスが出ているが、天気が悪くなければ1つ、あるいは2つ手前のバス停で降り、プロムナードと呼ばれる通りを散策しながら歩きたい。車なら第1、2駐車場に停めるのがおすすめだ。緑いっぱいの通りには、国内外の彫刻家による作品12点が展示されている。自然と一体になった彫刻作品は無料で見ることはもちろん、自由に写真を撮ることもできる。夜になるとライトアップもされるので、夕暮れの散策も良さそうだ。また、静岡といえばお茶どころ。日本でつくられているお茶のうち、80%がやぶきた品種だが、その原樹も植えられている。プロムナードの左手には、静岡県立大学の芝生広場があり、桜の名所として一般にも開放されている。

美術館へと続くプロムナードや芝生広場などのエリアは、テレビCMやドラマ、映画などのロケ地として使用されることも} 美術館へと続くプロムナードや芝生広場などのエリアは、テレビCMやドラマ、映画などのロケ地として使用されることも

掛井五郎の『蝶』。静岡市生まれの作者が、母親の死に際して構想した存在感のある作品} 掛井五郎の『蝶』。静岡市生まれの作者が、母親の死に際して構想した存在感のある作品

17世紀以降の東西の風景画や彫刻作品を収蔵

「静岡県立美術館」は、全国を巡回するような企画展の展示場所としても利用されるが、17世紀以降の東西の風景画や富士山を描いた作品、ロダンと近代の彫刻など、幅広くコレクションしている。有名どころでいえば、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)『樹花鳥獣図屏風』、横山大観(よこやまたいかん)『群青青富士』などの日本画家から、モネ、ゴーギャンなどの西洋画家、そして、静岡県にゆかりのある作家と作品とを収集している。なかでも静岡県焼津市出身の画家で若くして急逝した石田徹也(いしだてつや)の作品は多く収蔵しているという。メインとなる企画展以外に収蔵品展も開催されているので、こちらもぜひチェックしたい。なお、ミュージアムショップでは、収蔵作品のポストカードや過去の企画展の図録、ミュージアムショップならではのアーティスチックなアイテムなどがそろう。

2階にあるミュージアムショップ。館内には図書室もあり美術作品の図録などが充実するが、クローズしていることもあるので確認してから訪れたい} 2階にあるミュージアムショップ。館内には図書室もあり美術作品の図録などが充実するが、クローズしていることもあるので確認してから訪れたい

世界屈指のロダンコレクションを常設展示

「静岡県立美術館」の奥には、ロダン館と呼ばれるガラス屋根から自然光が降り注ぐ、ラグビーボール状のユニークな形状の建物がある。「フランス国立ロダン美術館」と静岡県の間に友好関係が成立したことから、ロダン作品の収集をスタートし、1994年(平成6)に開館。常時32体のロダン作品を展示し、世界でも屈指のコレクションを堪能できる。ロダン以外にも多数の彫刻作品を展示。多くの人は企画展目当てに訪れるため、こちらのロダン館は人が少なく、穴場ともいえる。彫刻作品は外に展示されていることも多いが、こちらは室内展示。迫力ある作品を間近でゆったりと鑑賞でき、写真撮影もできる。

オーギュスト・ロダン『考える人』。ロダン作品のなかでも最も有名といえる作品} オーギュスト・ロダン『考える人』。ロダン作品のなかでも最も有名といえる作品

子どもから楽しめるイベントも

大人から子どもまで楽しめる粘土や絵の具を使った体感プログラムや、アートとの距離が縮まるようなイベントも多数企画されている。事前にイベントをチェックし、それに合わせて訪れるとよいだろう。また、館内にはカフェレストランが併設され、食事やお茶をできるようになっている。また時間があれば、外から美術館の裏側へ回り、景色の良い裏山展望台を訪れてみよう。静岡市内を一望しながら、四季折々の風景を楽しむことができる。

レストランのガラス張りの窓の外には、G・リッキー『四つの旋回する斜線-菱形II』が見える} レストランのガラス張りの窓の外には、G・リッキー『四つの旋回する斜線-菱形II』が見える

ロダン館裏山展望台。道中には6世紀-8世紀初めにかけて造られた「谷田古墳群」もある} ロダン館裏山展望台。道中には6世紀-8世紀初めにかけて造られた「谷田古墳群」もある

スポット詳細

住所
静岡県静岡市駿河区谷田53-2 map map 地図
電話番号
0542635755
時間
10:00-17:30(最終入室17:00)
休業日
月(祝の場合は翌日)、年末年始、展示替期間
料金
[収蔵品展]大人300円、大学生以下・70歳以上無料
[企画展]展覧会により異なる
駐車場
あり(400台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、Apple Pay、PayPay、d払い、auPAY)
Wi-Fi
あり(Free Spot)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 緑豊かな環境の美術館
    4.0 投稿日 : 2020.07.23
    県立美術館と聞くと中心地の県庁近くにあるイメージですが、静岡駅近くにあるのは市立美術館で、こちらはバスか電車利用で30分程度の郊外にあります。ちびまる子ちゃんの描かれた静鉄に揺られて「県立美術館前」駅から徒歩で向かいました。一本道ですが、ずっと登り坂なので、暑い日、年配の方はタクシーを呼んで利用する方が良いかも知れません。建物に着くまで彫刻の展示を眺めながら散策するので、期待も高まります。企...
  • 散策
    5.0 投稿日 : 2020.03.05
    最寄駅の静岡鉄道美術館前駅から、徒歩圏内です。小高い丘の上にあるので、オシャレな並木道をのんびり散策しながら行くのもいいと思います。
  • 模型産業関連資料コーナー
    3.0 投稿日 : 2020.02.17
    県立の美術館と図書館が並んでいる。図書館だけ入ってみた。県庁所在地や市立中央館があったりしたら、一度は立ち寄ってみる。ただし館内は撮影できない。魅力ある企画に驚くこともあるが、期待外れであったり、納税者に代わって腹をたてたくなるようなときもある。また別の企画のときに美術館を訪問したい。この県立図書館で特筆すべきは普通ある郷土資料だけではなく、日本の模型産業に関する資料が多くあったこと...

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