とろろ汁の丁子屋
広重の浮世絵に名を残す、400年余りの伝統を受け継ぐとろろ汁店
戦国時代にお茶屋として創業
東海道五十三次の20番目の宿場町「丸子宿」にある「丁子屋」。創業は戦国時代の1596年(慶長元)。駿府の町が焼き払われ、豊臣秀吉が小田原城征伐のために兵を挙げ、この地を通過。そんな動乱の時代にお茶屋として開業し、今も場所を変えることなく営業し続けている。歌川広重の『東海道五十三次内 丸子』に描かれているお茶屋は「丁子屋」がモデルといわれている。絵に登場する店の看板には「名ぶつ とろろ汁」の文字が。自然薯(じねんじょ)の採れる時期にとろろ汁を提供していたそうだ。丸子宿の先には難所である宇津ノ谷峠(うつのやとうげ)があり、旅人たちはとろろ汁で精をつけていたといわれている。
農家と協力しながら育てた特製自然薯
「丁子屋」では、40~50年ほどかけて静岡県の農家と協力しながら自然薯の栽培を研究。その質は年々よくなっていると14代当主は話す。「丁子屋」のとろろ汁は、すりおろした自然薯と卵、秘伝のマグロの煮汁と醤油を合わせたものに、焼津産のかつお節の出汁とこだわりの自家製白味噌を合わせた味噌汁でのばしていく。自家製白味噌は昔から静岡市周辺で作られてきた米こうじの割合が多めの「相白みそ」と呼ばれるもので、高級大豆のツルムスメを使って今でも手作りしている。茶碗に軽くよそって香ばしい麦飯にとろろ汁をたっぷりかけてザーッと流し込むように食べると、風味豊かな出汁と自然薯特有の香りが口いっぱいに広がる。麦飯はおひつにたっぷり入ったものが提供され、素朴な味わいで何杯でも食べられそうだ。
席数180席。時代を重ねた古民家の集合体
実は「丁子屋」は、江戸・明治・大正・昭和と時代を重ねたいくつかの古民家の集合体になっており、席数は約180席。店の外に行列のできることもあるが、席数が多いため回転は早い。座敷、テーブル席のほか、庭の見える個室もある。建てられた時代が異なり、それぞれに趣がある。どの部屋にも江戸時代を思わせる調度品や、浮世絵、季節の花、掛け軸が飾られ、食事を待つ間も楽しめるようになっている。江戸時代に使われた旅人の道具や、松尾芭蕉、十返舎一九、歌川広重の作品が展示された歴史資料館も併設。レジ近くには自然薯を使った商品やオリジナルのお土産を販売しているコーナーもあるので、忘れずに立ち寄ろう。
スポット詳細
- 住所
- 静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10 地図
- エリア
- 日本平・静岡エリア
- 電話番号
- 0542581066
- 時間
-
[平日]11:00-14:00
[土日祝]11:00-19:00(15:00-16:30休憩あり) - 休業日
- 木、月末の水
- 駐車場
- あり(80台、大型3台含む)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay、LINE Pay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり(10口※複数部屋に分かれる)
- 喫煙
- 不可
- ベジタリアンセレクション
- あり
- 英語メニュー
- あり
- 平均予算
-
【昼】1,001-3,000円
【夜】1,001-3,000円 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
- 備考
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※お電話については営業中は対応できないことがあります。
[HP]https://chojiya.info/
※問い合わせはホームページからもお受けできます。
情報提供: ナビタイムジャパン
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