秩父宮記念公園

公園/緑地

秩父宮両殿下の人柄がしのばれる庭園

スポーツを愛しスキーやボート、登山を好まれ、さまざまなスポーツの振興に尽くした秩父宮殿下。国民から「スポーツの宮」と呼ばれた昭和天皇弟宮の別邸である公園で、広大な庭園に咲き誇る豊かな自然美に包まれよう。

母屋とこの地を愛した秩父宮殿下の銅像} 母屋とこの地を愛した秩父宮殿下の銅像

現在も残る秩父宮両殿下の別邸

1723年(亨保8)に建築された茅葺き屋根の建物に1941年(昭和16)から約10年間、秩父宮殿下が実際に住まわれていた別邸。その後、勢津子妃殿下が1995年(平成7)に亡くなる際、遺言で御殿場市へ遺贈。現在は御殿場市指定文化財となっている。2003年(平成15)に整備を行い開園。敷地面積約6万平方メートル弱(東京ドームの約1.5倍)、標高約500mに位置する庭園には、豊かな自然と妃殿下が愛した山野草など四季折々の花々が咲く。昔の景色が色褪せないよう、母屋の茅葺き屋根は20年ごとに修復。登山服姿で立つ秩父宮殿下の銅像は、天気がよいと富士山を望み、山が好きだった殿下の想いを感じることができる。

母屋と樹齢130年余の枝垂れ桜} 母屋と樹齢130年余の枝垂れ桜

妃殿下が好きな山野草のクマガイソウ} 妃殿下が好きな山野草のクマガイソウ

自然豊かな季節の花々

正門入り口には、2003年(平成15)に静岡県都市景観賞を受賞した檜林が広がる。総本数はなんと500本以上。庭園には山野草を中心に四季を彩る花々が咲き誇り、小さいながらも一生懸命に咲く様がなんともかわいらしい。園内では山野草の寄せ植え体験や、園内で育てた赤シソで染める染物体験教室などのワークショップも開催。11月下旬-12月上旬にかけて見頃を迎えるモミジバフウやカエデ、ニシキギなど約200種の木々が赤や黄色に色づく。日没から夜にはライトアップも行われ、昼間とはひと味違う幻想的な紅葉を見られる。

愛らしいシュウメイギク} 愛らしいシュウメイギク

正門をくぐると500本以上の檜が道を囲む} 正門をくぐると500本以上の檜が道を囲む

秩父宮記念館に立ち寄ろう

1992年(平成4)に建てられた記念館には、「スポーツの宮」として知られた殿下とスポーツとのつながりや歴史を展示。園内にある陶芸窯「三峰窯」で作った作品も多数所蔵され、秩父宮家から遺贈した品々を中心に、常設展示と年数回の特別展示を行っている。イギリス留学の経験をもち、親交の深かった現地から家具やカーテンを取り寄せ、イギリス風の部屋を再現したとされる母屋のリビングや和室など、実際に使用していた部屋も公開。この部屋で異国にいる気分を味わっていたとか。殿下の療養には富士山の見えるところを希望していた妃殿下は、この西の間を見て、別邸(療養地)に決めたという重要な部屋だ。

記念館に所蔵される両殿下の写真} 記念館に所蔵される両殿下の写真

イギリスから取り寄せられた家具がセンスよく並ぶリビング} イギリスから取り寄せられた家具がセンスよく並ぶリビング

自給自足を再現した自家農園で栽培

戦後の食糧難の時代、将来食べ物に困らないようにと自給自足をしていた秩父宮両殿下。園内の1650平方メートルを農園にして野菜を育て、鶏や豚などの家畜も飼育していた。現在は秩父宮両殿下の考えを引き継ぎ、庭園の一部に畑を作り当時の「宮様の農事試験場」を再現している。記念館横にある喫茶「うぐいす亭」では収穫野菜を使った炊き込みご飯やおにぎり、じゃがいもやバジルを使ったピザトースト、ピクルスなども用意。収穫した梅で作る炭酸ジュースもおすすめだ。

農園で収穫する採れたて野菜を使ったおにぎり} 農園で収穫する採れたて野菜を使ったおにぎり

スポット詳細

住所
静岡県御殿場市東田中1507-7 map map 地図
電話番号
0550825110
時間
[4月]9:00-17:00
[5、9-3月]9:00-16:30
[6-8月]9:00-17:30
休業日
第3月(祝の場合は翌日)、臨時休園日、12/29-1/1
料金
[入園料]一般300円、小中学生150円
※御殿場市民入園無料
駐車場
あり(80台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、WAON、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
60-120分

情報提供: ナビタイムジャパン

このスポットを紹介している記事

クチコミ

  • 春は桜とツバキが綺麗
    4.0 投稿日 : 2021.04.18
    秩父宮両殿下が実際に住まわれていた所ですが、秩父宮妃勢津子殿下が亡くなられた後に御殿場市へ寄贈され、公園として整備されたそうです。記念館・母屋は実際に住まわれていた場所で、両殿下の御人柄が分かる展示があり、母屋では当時の暮らしを想像できるようになっています。皇室関係の施設は敷居が高いイメージがありましたが、ここは気軽に入ることができます。また、4月上旬に行くと桜とツバキが見頃です。ツツジも満...
  • 桜が綺麗
    5.0 投稿日 : 2020.02.29
    桜と富士山のコラボレーションが素敵である。料金は大人300円、小人150円、御殿場市民は無料である。桜の季節は枝垂れ桜と富士山のコラボレーション、秋は紅葉を楽しめる。
  • もう少し魅力が欲しい
    2.0 投稿日 : 2020.02.26
    きちんと手入れされた公園ですが、なにせ見所が少ない。春の桜か秋の紅葉でないと意味がない。花の季節でないと入場料金を払う価値がないと感じてしまいます。売店もしょぼい。

TripAdvisorクチコミ評価

もっと見る

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました