多度大社
絶壁を人馬一体となって駆け上がる、勇壮な「上げ馬神事」で知られる社
伊勢神宮とは親子にあたる深い関係
境内最奥の本宮へは社務所や休憩所がある参集殿からは徒歩で6-7分ほどの距離。境内を流れる落葉川の水音に耳を傾けつつ、深い緑の中を歩くのはとてもすがすがしい。本宮に祀られている天津彦根命は伊勢の神宮に祀られている天照大御神の御子神。その対になるように鎮座する別宮には、天津彦根命の御子神の天目一箇命を祀っている。したがって伊勢神宮から見ると、御子様と御孫様が多度大社に祀られているということになる。そのため「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と古くから謡われ、伊勢神宮に合わせ多度大社を参拝するのが習わしとなっている。
「白馬伝説」が受け継がれる多度大社
多度山は昔から神が住む山と信じられ、人々は日々の暮らしの平穏や家族の幸せを祈り続けてきた。その願いを神に届ける使者の役割を果たすのが1500年前からこの地に棲む白馬であるとされ、現代でも「白馬伝説」として伝承され続けている。また、古くより左馬(ひだりうま)、または馬を九頭描いたものは縁起が良いとされる。多度大社では「人生にまつわる何事もうまくいく」よう願い、九頭の馬を描いた「うまくいくお守り」を頒布している。
人馬一体となって絶壁を駆け上がる勇壮な神事
馬の行動を「神意のあらわれ」と判断することから、その年の農作の時期や豊凶を占う「上げ馬神事」が毎年5月4日と5日に行われている。上げ馬は神占いによって選ばれた地元の少年騎手たちが、約2mの絶壁を人馬一体となって駆け上がる勇壮な行事。毎年十数万人の参詣者が訪れ、賑々しく執り行われている。2日間を通して計18頭の祭馬が挑むなかで、数多く上がれば「豊作」、少なければ「凶作」。また、最初のほうの馬が上がれば「早稲」(わせ)、最後の方の馬が上がれば「晩稲」(おくて)の苗を選ぶと良いとされるなど、稲の品種も占われてきた。そして、毎年11月23日には新嘗祭に合わせて多度流鏑馬祭が開催され、五穀豊穣を神に感謝する。伊勢神宮を参拝する前後には習わしに従って、多度大社もぜひ参拝したい。また、桑名市内にはジョサイア・コンドルの建築を見られる「六華苑」や旧東海道宿場町の名残が残る「七里の渡跡」など、歴史ロマンが薫るスポットが多くあるので、合わせて訪れてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 三重県桑名市多度町多度1681 地図
- エリア
- 北勢エリア
- 電話番号
- 0594482037
- 時間
- [授与所]8:30-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
- あり(100台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(喫煙所あり)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(無料貸出有り)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(授与所前の鳥居まで)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 動物虐待を見せないで
- 多度の上げ馬で坂を転げ落ちたり壁に激突したり流血、骨折で痙攣する馬などを見て恐怖を覚えました。何より馬を取り囲んで殴ったり抑え込んだりする男性たちの怒号がものすごく、子供が怖がって泣き出し、その場を離れてもずっと口をききませんでした。あんなものを伝統などと見せ物にする神経が全くわかりません。二度とあの神社には行きません。
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- 北のお伊勢さん
- アマテラスの三男アマツヒコネを祀る古社です。多度山の自然に覆われるようにひっそりと佇む神社は規模は大きくないですが、霊験あらたかな感じがします。有名な上げ馬神事はとても迫力があるそうで一度見てみたいと思いました。
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- 白い馬
- 初めて行きましたが川の水も綺麗ですごく良いところでした。こどもは白い馬に興奮して人参を投げていました。駐車場も近く、神社内もそこまで広くないので良かったです!
TripAdvisorクチコミ評価
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