和倉温泉 総湯
加賀藩主も愛した和倉の湯を気軽に楽しめる共同浴場
銭湯感覚で利用できる共同浴場
石川県では、温泉街の中心にある共同浴場を「総湯」と呼ぶ。和倉温泉の総湯もまた地元の人から観光客まで誰でも利用できる日帰り専用の共同浴場だ。黒い瓦屋根と格子戸が目をひく建物は、明治期の初代から数えて7代目のもので、能登ヒバや珪藻土(けいそうど)といった地元の素材を多用した温かみのあるデザインが特徴。大型の駐車場も完備している。館内には観光案内施設が併設されており、和倉はもとより周辺市町村の観光情報が収集できる。温泉に浸かりながら、のんびりと旅のスケジュールを考えるのもいいかもしれない。
加賀の殿様も癒やした効能
歴史をたどれば、加賀藩前田家2代、前田利長が和倉の湯を取り寄せ腫物の治療をしたことから評判が高まり、幕末には全国から公家や豪商、文化人が訪れた和倉温泉。地下の花崗岩(かこうがん)に含まれる水晶をくぐり抜け湧き出す湯は、1880年(明治13)にドイツで開催された万国鉱泉博覧会で「世界三等鉱泉」に輝き、優れた泉質が世界的にも認められた。塩分を含むことにより傷や皮膚病に作用する殺菌効果や湯冷めを防ぐ保湿効果、毛穴を引き締める美肌効果などが期待できるという温泉に浸かって、心身ともにリフレッシュしよう。
好みのスタイルで温泉三昧
和倉温泉の総湯では、約90℃という高温で湧く源泉を熱交換器に通すことで適温になるよう調整している。これにより、湯船は加水していない純粋な温泉で満たされており、いつ訪れても源泉100%の湯浴みをできる。男女それぞれの浴場に大浴槽のほかサウナや露天風呂を備えており、思いおもいの楽しみ方をできるのもうれしい。塩分を含む湯で芯から温まったあとは畳敷きの休憩処でゆっくり過ごすのがおすすめだ。実はこの総湯、温泉街の各旅館へ配湯を行う施設を併設しており、和倉で最も豊富な湯量を誇る。毎日閉館後に湯をすべて入れ替える清潔な浴場で、湧き出してすぐの新鮮な湯を存分に堪能できるぜいたくな公衆浴場だ。
足湯と飲泉で、元気をチャージ
総湯前の広場の一角にある足湯は、無料開放されている。総湯と同じ泉質の湯が注がれており、10分も足を浸けていると体の芯からぽかぽかと温まる。散策後や観光途中に立ち寄ってリフレッシュするのもいいだろう。時間があれば日没後にもぜひ訪れてみてほしい。総湯の格子戸から光がこぼれる風情ある景色を眺めながら入る足湯も趣がある。飲泉スペースも設けられており、胃腸病や貧血に効果を期待できるといわれる湯を飲むこともできる。適量はおちょこ一杯程度。温度は下げてあるが、やけどに気をつけながらゆっくり飲もう。
スポット詳細
- 住所
- 石川県七尾市和倉温泉 地図
- エリア
- 七尾エリア
- 電話番号
- 0767622221
- 時間
- 7:00-21:00
- 休業日
- 毎月25日
- 料金
-
【入浴料】
[大人]490円
[小学生]130円
[未就学児]50円 - 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
-
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン