国上寺
大自然に囲まれた越後最古の名刹
参拝客や登山者が集う、伝統と革新が融合した寺院
新潟県燕市にある最古の寺・国上寺は、709年(和銅2)に新潟県の由緒ある神社・彌彦神社から託宣を受け、金智大徳によって開基。1300年以上の歴史を誇り、本尊を上品上生阿弥陀如来とし、水子供養やペットの葬祭のほか、インターネットの炎上供養という一風変わった供養も行われている。敷地内には本堂、千手観世音菩薩像が安置されている方丈講堂、良寛が隠棲した五合庵など、由緒ある建物が軒を連ねる。また上杉謙信や源義経、酒呑童子などの伝承も残っていて、これらの偉人たちを本堂の外壁に描いた「イケメン官能絵巻」と呼ばれるインパクトのある日本画が話題となった。標高313mある国上山の中腹にあり、本堂の脇には登山口も。30分ほどで頂上を目指せるトレッキングコースは、子どもから大人まで気軽に楽しめると人気だ。
最盛期の良寛が過ごした庵
国上寺にゆかりのある偉人のひとりである良寛。子ども好きの僧侶としても有名で、詩歌や書に造詣が深く、数々の名作を生み出している。そんな良寛が各地での修業を終え、越後に戻った30代後半から約20年過ごしたとされているのが、目玉スポットのひとつの五合庵。本堂を再建した客僧萬元上人が「日に米五合を給されていた」ことが、名前の由来とされている。本堂や方丈講堂とはまた違い、静寂に包まれ、神秘さを漂わせているかやぶき屋根の小庵。ここで良寛は座禅を組み、詩歌を生み出すなどして過ごしたのだ。現在の建物は1914年(大正3)に再建されたもの。外からでも中の様子をうかがえるようになっていて、かつての良寛の暮らしぶりが目に浮かぶようだ。
自然を楽しみながらハイキング気分で参拝を
本堂や方丈講堂、五合庵などは山中に点在していて、周遊できるようになっている。駐車場のある分水ビジターセンターから本堂、方丈講堂、五合庵というコースをたどる人が多いようだ。五合庵の近くには、「にいがた景勝100選」に選ばれている千眼堂吊り橋があり、鮮やかな赤色が目をひく。初夏は新緑と引き立て合うようなコントラストがまばゆく、秋は紅葉に溶け込むようにたたずむその姿が美しい。吊り橋を渡ると朝日山展望台へとつながり、再び分水ビジターセンターへと舞い戻るコースだ。参拝客や登山者で賑わう国上山のふもとには、2022年(令和4)にリニューアルした道の駅がある。BBQやデイキャンプができ、温泉施設も備えた観光スポットとなっているので、ぜひそちらにも立ち寄ってほしい。
スポット詳細
- 住所
- 新潟県燕市国上1407 地図
- エリア
- 弥彦・三条エリア
- 電話番号
- 0256973758
- 時間
- 9:00-16:30
- 駐車場
- あり(40-50台、大型バス6台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- 喫煙
- 可(ビジターセンターに喫煙所あり)
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可(ビジターセンターでレンタル可)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 落ち着きのある名刹
- 弥彦村の観音寺の御朱印をいただきに国上寺に向かいしました。国上寺と観音寺の御朱印はそれぞれ300円でした。越後最古の名刹だそうで、とても趣のある、歴史あるお寺だということを感じました。駐車場は無料ですが、わりと混んでいます。
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- イケメンの官能絵巻の名古刹
- 若者離れを阻止しようといろいろな供養を提供している越後最古の古刹。最近の策は本堂の壁画。なんと官能絵巻。斬新ですね。でも一時的な話題でおわりそうですが。。。
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- 現代にも息づく越後最古の古刹
- 越後最古の古刹。水子供養、ペット供養、炎上供養、自然葬、樹木葬などにも対応されてます。駐車場の端から少し上ると、日本海が望め、天気の良い日は気持ち良いです。
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