思い出の潟分校
小学生気分で遊べる、昭和時代に廃校になった湖畔の木造校舎
廃校になるまで集落の拠点として活躍
JR田沢湖駅から車で15分ほどの田沢湖南岸エリア。田沢湖の絶景ビュースポットであり、名物の味噌たんぽがいただける食堂「たつこ茶屋」から車で5分ほど山間に入っていくと、森のなかにポツンとたたずむ木造校舎「思い出の潟分校」が見えてくる。ここは1974年(昭和49)に児童数の減少により廃校になった、旧田沢湖町立生保内小学校潟分校(きゅうたざわこちょうりつおぼないしょうがっこうかたぶんこう)で、廃校後も地域の文化交流施設として地元に愛され続けてきた。小学校の歴史をたどると創立は1882年(明治15)で、現在の校舎は主に1952年(昭和27)に造られたもの。独特な意匠が美しい体育館は、校舎のなかでは最も近代的な建築といえる。古い校舎を改装した施設は全国に数多くあるが、ここは廃校当時から大きな改装をせず、昭和当時の空間がよい状態で残されている。
昭和時代にタイムスリップできる木造校舎を散策
校舎の前に広がるグラウンドが駐車場で、訪問客は無料で利用できる。車を降りて校舎の入り口に進むと、樹齢100年以上の巨木が迎えてくれる。玄関にはスノコを敷いた木製の下駄箱があり、靴を脱いでスリッパに履き替えてから中へ。玄関正面すぐに受付があるので、管理人に入場料(高校生以上500円、小中学生300円、6歳未満無料)を払ってから館内散策。木造2階建ての1階部分には経年変化して飴色になった木の廊下が左右に延びている。左手方面は体育館に、右手方面は教室と2階に続く階段が見える。廊下には校庭側を向いた手洗い場があり、蛇口には懐かしいオレンジ色のネットに入った石鹸がぶら下がっており、実際に手洗いすることもできる。まずは1階に2つある教室へ。教室の中はほぼ廃校当時のままの姿で、机や椅子にいたるまですべて木製であることに驚かされる。また校庭側だけではなく廊下側にも窓ガラスが据え付けられているため、木枠越しの外光が教室いっぱいに差し込むようになっている。
ステージ横のピアノを弾いたりボールで遊べる体育館
児童数が少なく2学年で1クラスだったために、思い出の潟分校には教室が3つしかない。それぞれの教室は大きさや間取りのほかにも、展示している当時の学習用品や備品が異なっている。教室うしろのロッカーの上に置かれたつぶれたランドセルや乾いた絵の具のパレット。足踏みのオルガンやアコーディオンなどの、懐かしの楽器たち。実際に授業で使われていた教科書やノートの中身をのぞき見ることができる教室など。まるで今にも当時の子どもたちの声が聞こえてきそうな、ノスタルジックな空間に身を置くことができる。体育館には卓球、バドミントン、バスケットボールなどの用具が用意されていて、自由に遊ぶことができる。ステージ横に置かれたアップライトピアノも、しっかり調律されていて自由に演奏可能だ。思い出の潟分校は教室や体育館などを貸し切ることができるので、写真撮影やマルシェイベントなど、年間を通してさまざまなイベントが開催されている。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県仙北市田沢湖潟一ノ渡222-8 地図
- エリア
- 角館・田沢湖・乳頭エリア
- 電話番号
- 0187430766
- 時間
- 9:00-16:00
- 休業日
-
火
※祝日の場合は翌日 - 料金
- [観覧料]大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)300円、6歳未満 無料
- 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン