藤七温泉 彩雲荘
標高1400m、大自然のなかにたたずむ露天風呂へ
湯床からプクプク温泉が湧く露天風呂へ
八幡平山頂は標高1613m。そこから200mほど下った1400m付近に位置するのが「藤七温泉 彩雲荘」だ。例年4月下旬から10月下旬の営業で、宿泊と日帰り入浴を受け付けている。宿周辺でかすかに感じる硫黄のにおいのとおり、泉質は単純硫黄泉で、神経痛、慢性皮膚病、慢性婦人病、消化器病、糖尿病、高血圧、動脈硬化症等々に効能あり。この源泉かけ流しで注がれる硫黄泉こそ、ここの魅力だ。源泉は宿から少し離れたところにあり、そこから宿の浴槽に湯を引いているという。宿には宿泊者専用の男女別露天風呂のほかに、日帰り利用ができる男女別内湯と、5つの混浴露天風呂、女性専用露天風呂がある。そして、泉質のよさとともに人々をひきつけて止まないもうひとつの魅力が、谷間に湧く野趣あふれる混浴露天風呂だ。内湯からそのまま行ける混浴露天風呂は白濁色をしているのが特徴。露天風呂に身を浸すと、所どころ底から湯がプクプク湧いているのがわかる。露天風呂の周りでは岩や石の間から湯気も立っている。そう、露天がある渓谷からも温泉が湧出しているのだ。雪の残る春、山滴る夏、紅葉の秋……季節の移ろいを感じながら露天風呂を堪能したい。
女性にはうれしい湯浴みOKの混浴露天風呂
「藤七温泉 彩雲荘」の混浴露天風呂は、大自然に囲まれ開放感のなかで身も心もゆっくりとできるのが魅力だ。とはいえ、混浴であることに加え、まるで野湯のように開放的な造りのため、女性は躊躇することもあるだろう。露天風呂から見上げれば、道路を走る車も散策する人の姿だって見える。しかし、女性はバスタオルや湯浴みを着用したままで入浴できるから、宿自慢の混浴露天風呂はぜひ楽しみたい。露天風呂ごとに湯温が異なり目線も変わるから、ちょっとした露天風呂巡りの気分。取材時、「温泉はやっぱり直に肌で感じたいのよね」と言っていた女性は、露天風呂に入ってからタオルをはずしたが、湯の色が乳白色だから首から下は誰にも見えない。客同士、温泉談義、八幡平談義に花が咲くおおらかさがここにある。同温泉の日帰り利用は、4月下旬から10月下旬の8~18時(冬季は休館)。大人650円、小学生以下350円。ちなみに、温泉土産には「味付黒温泉玉子」が人気だ。高温の硫黄泉で中までしっかり茹でられた鶏卵は、塩など付けずにそのまま2~3個はいける味だった。
八幡平の自然を堪能しよう
「藤七温泉 彩雲荘」の本館東端には宿泊者専用男女別露天風呂がある。雄大な岩手山を望みながら、早朝には日の出を拝むことができ、日によっては雲海を眼下に見ることができる絶景の露天風呂として人気だ。残念ながら日帰り利用はできないが、宿泊した際には景色とともに湯浴みを楽しみたい。また、「藤七温泉 彩雲荘」への行き帰りでぜひ寄りたいのが、宿から約2kmの場所にある「八幡平山頂レストハウス」だ。藤七温泉が面する八幡平樹海ラインと八幡平アスピーテラインが交差する見返り峠に位置しており、駐車場や展望台からの景色がすばらしい絶景ポイントとなっている。早朝、岩手山と日の出、雲海の撮影に訪れる人も多い。また、ここは八幡平頂上自然探勝路への入り口でもある。見返り峠から八幡平頂上を巡るコースが整備されており、気軽にトレッキングをできるルートだ。例年5月中旬から6月上旬、残雪期限定のドラゴンアイ(鏡沼)も徒歩約20分。ガマ沼や八幡沼などを見られるコースを1周しても約2時間。オオシラビソ(アオモリトドマツ)の香りを感じながら、春夏の高山植物や秋の草紅葉を楽しみたい。
スポット詳細
- 住所
- 岩手県八幡平市松尾寄木北の又 地図
- エリア
- 八幡平・安比高原エリア
- 電話番号
- 09014950950
- 時間
- [日帰り入浴]8:00-18:00
- 休業日
- シーズン中無休
- 料金
-
[日帰り入浴]大人650円、小人(小学生)350円
[宿泊]13,250円- - 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 可(※宿泊のみ使用可能)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(指定の場所で喫煙してください)
- 平均予算
- 【昼】3,001-5,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(バリアフリーはありません)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン