高山稲荷神社

神社

圧巻の光景!延々と並ぶ朱色の鳥居と日本庭園を一望する

つがる市の日本海に面した七里長浜(しちりながはま)沿いに立つ「高山稲荷神社」は、千本鳥居がある稲荷神社として知られている。数えきれないほど並ぶ朱色の鳥居がつくり出す不思議な空間を訪ねてみては。

高山稲荷神社の千本鳥居。何基もの鳥居が連なる様子は龍が天に昇る姿といわれることもあり、パワースポットとして人気だ} 高山稲荷神社の千本鳥居。何基もの鳥居が連なる様子は龍が天に昇る姿といわれることもあり、パワースポットとして人気だ

津軽のパワースポット、高山稲荷神社へ

津軽半島の日本海沿いを走るメロンロードから県道228号線を日本海側へ入り、しばらく車を走らせると、一本道の終点に2車線をまたいで立つ大鳥居が見えてくる。そこが高山稲荷神社だ。鎌倉から室町時代にかけ、辺りを統治していた豪族・安藤氏が創建したと伝えられるが、社伝をひも解けば、もともとは「三王(さんのう)神社」が祀られ、江戸時代になって稲荷神社が創建されたと考えられているそう。御祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)、佐田彦命(さたひこのみこと)、大宮能売命(おおみやめのみこと)。五穀豊穣、海上安全、商売繁盛の神様としてご利益のある神社といわれている。そんな由緒ある高山稲荷神社は一方で、千本鳥居がある絶景スポットとしても評判だ。もっとも、千本鳥居までは少し歩かなくてはならない。まず境内に入ったら社務所の前を進み、鳥居をくぐったら約100段の急な階段を上る。上った先には、拝殿、三王神社のほか、大小さまざまな稲荷神社の祠(ほこら)が立っている。まずはこちらで参拝を。

拝殿へは急な階段を上って向かう。鳥居の右手には、距離は長くなるものの、傾斜のゆるい坂道の女坂がある} 拝殿へは急な階段を上って向かう。鳥居の右手には、距離は長くなるものの、傾斜のゆるい坂道の女坂がある

階段を上った先、左手に立つ拝殿。拝殿の右脇道を進んだ奥に、高山稲荷神社の境内社である三王神社が鎮座する} 階段を上った先、左手に立つ拝殿。拝殿の右脇道を進んだ奥に、高山稲荷神社の境内社である三王神社が鎮座する

不思議な異空間を思わせる千本鳥居へ

参拝を終えたら、拝殿などが鎮座する高台から、今度は上ってきた階段の反対側へと下りよう。その先で迎えてくれるのは池に囲まれた「龍神宮」だ。そしてその前を左へ進むと、いよいよ千本鳥居。千本とはいうものの、鳥居が千本あるわけではなく、千本とは「数えきれないほどの」の意。実際には、高山稲荷神社の千本鳥居は約200基が並んでいる。境内はすでに神域なのだが、鳥居は改めて神域への入り口となる場所だ。並び立つ朱色の鳥居をくぐりゆけば、神聖でおごそかな雰囲気に背筋が伸びるような気がする。たどり着いた高台には「神明(しんめい)社」があり、展望所から振り返れば、朱色の鳥居が日本庭園のなかを幾重にも重なり並ぶ様子が目前に広がる。これこそが、ぜひ訪れたいと評される絶景スポット。曲線を描いて続く朱色の千本鳥居を囲む日本庭園は、季節ごとの彩りをまとう。春の桜、初夏のアジサイ、秋の紅葉に加え、新雪のあとの晴れた日の景色もまた北国ならではだ。また、神明社の脇から奥の辺りにお役目を終えたお狐さんや祠が多数安置されている。ちなみに、おみくじを引くなら「キツネみくじ」500円がおすすめ。かわいらしい狐の縁起物を持ち帰ることができる。

千本鳥居の入り口付近に鎮座する龍神宮。神の力が宿るという池には一面スイレンが茂り、夏には華麗な花を咲かせる} 千本鳥居の入り口付近に鎮座する龍神宮。神の力が宿るという池には一面スイレンが茂り、夏には華麗な花を咲かせる

日本庭園を間近に見ながら進む千本鳥居は、高さ約2m。時間によって鳥居の影が幻想的になる} 日本庭園を間近に見ながら進む千本鳥居は、高さ約2m。時間によって鳥居の影が幻想的になる

千本鳥居を進んだ先の高台には数えきれないほどのお狐さん。全国から集まったお狐さんは高山稲荷神社で祈祷されここに安置される} 千本鳥居を進んだ先の高台には数えきれないほどのお狐さん。全国から集まったお狐さんは高山稲荷神社で祈祷されここに安置される

チェスボロー号慰霊碑がある高山小公園へ

高山稲荷神社を訪れたら、近くにある「高山小公園」にぜひ立ち寄りたい。ここには、チェスボロー号遭難による犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑や七里長浜を見渡せる展望台がある。チェスボロー号とは、アメリカ・バス市で建造された3本マストの帆船。1889年(明治22)、函館で硫黄を積み込んでアメリカへ向け出港、日本海を航行していたところ、10月30日、暴風により七里長浜沖で座礁した。そこで、当時の車力(しゃりき)村の漁師たちが懸命な救助活動を行った。しかし、船員23名のうち生存者はわずか4名。瀕死の船員を村の女性、工藤はんが人肌で温め、救助支援要請のため村の若者が青森県庁までの約64kmを走ったと伝えられている。犠牲となった19名は村人により手厚く埋葬された。慰霊碑は1970年(昭和45)に建立され、以降つがる市とバス市の人々による慰霊祭が続いている。園内に建てられた展望台からは、高山稲荷神社の境内の一部とその先に広がる日本海を一望することができる。

チェスボロー号遭難で犠牲となった19名の名前が刻まれた慰霊碑} チェスボロー号遭難で犠牲となった19名の名前が刻まれた慰霊碑

3階建ての展望台。高山稲荷神社を取り囲む森と日本海を望むことができる。壁にチェスボロー号が描かれている} 3階建ての展望台。高山稲荷神社を取り囲む森と日本海を望むことができる。壁にチェスボロー号が描かれている

スポット詳細

住所
青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1 map map 地図
電話番号
0173562015
時間
[4-10月]7:00-18:00
[11-3月]8:00-17:00
休業日
無休
料金
無料
駐車場
あり(80台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可(喫煙指定場所あり)
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 紅い鳥居が見事!
    4.0 投稿日 : 2023.02.13
    たくさんの鳥居が圧巻!散策するには適度な高低差もあり、良い運動に!小さな売店もあり、軽く汗をかいてからのアイスが美味しかった!
  • 朱色の鳥居が連なる様子は美しいが
    3.0 投稿日 : 2022.09.07
    お稲荷さんには千本鳥居はつきものなのか。最近の流行なのか。確かに、朱色の鳥居が延々と続くさまは絵にはなるのだが。鳥居自体昔からあるものなのか。建立の時期が令和と記されているものが多かったが。そのあたり、なにか複雑な感じもした。
  • 千本鳥居が素晴らしい
    4.0 投稿日 : 2022.01.06
    最近有名になった神社です。神社から奥の方に千本鳥居と言われる小高い丘に鳥居が並ぶ景色は圧巻です。山口県の元乃隅神社も行きましたが、こっちの方が落ち着いていていいかんじでした。 鳥居で登った先にあるならぶ狐の中にいる猫さんも見てきました

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