所沢航空記念公園

公園/緑地

日本における航空発祥の地で、飛行機と自然とスポーツに親しむ

日本初の飛行場だった所沢飛行場が米軍から返還されたのに伴って、その跡地に整備された緑豊かな公園。約50万平方メートルの広大な敷地には「所沢航空発祥記念館」をはじめ、テニスコートや野球場などの運動施設、野外ステージ、日本庭園や茶室などがある。

公園内に置かれた米カーチス・ライト社のプロペラ機C-46。背後には放送塔が立っている} 公園内に置かれた米カーチス・ライト社のプロペラ機C-46。背後には放送塔が立っている

かつての飛行場が、現在では市民の憩いの場に

西武新宿駅から西武新宿線で約40分、最寄り駅はその名も「航空公園駅」。駅前広場に出ると、右前方に戦後初の国産旅客機YS-11が出迎えてくれる。ここはすでに公園の一部だ。人工芝運動場やフットサルコートを横目にそのまま歩道を300mほど歩いて、陸橋を渡った先の広々とした空間が、市民の憩いの場である芝生広場。正面の放送塔に向かってまっすぐに延びる少しくぼんだ土地は、戦前の陸軍所沢飛行場だった時代に滑走路だった場所。かつてはここからさまざまな飛行機が飛び立っていった。現在は芝生が敷かれ、「沈床茶園(ちんしょうちゃえん)」と名付けられて一部は花壇になっている。その脇に置かれた、太陽光を銀色のボディに反射させて輝くプロペラ機は、米カーチス・ライト社の輸送機C-46。米軍から自衛隊に供与された機体だ。広場北側にある「所沢航空発祥記念館」では飛行場の歴史や日本の航空史が紹介され、ジェット戦闘機やヘリコプターなどの実機も展示されていて子どもから大人まで人気が高い。

「航空公園駅」東口駅前広場に置かれている、戦後初の国産旅客機YS-11} 「航空公園駅」東口駅前広場に置かれている、戦後初の国産旅客機YS-11

かつて滑走路だった「沈床茶園」。その左側に「所沢航空発祥記念館」が立っている} かつて滑走路だった「沈床茶園」。その左側に「所沢航空発祥記念館」が立っている

四季折々の自然のなかで散策やスポーツを楽しむ

放送塔の周囲には、桜、アジサイ、キンモクセイ、ロウバイなど、春夏秋冬の花々が植えられていて、いつ訪れても鮮やかな彩りを楽しめる。初夏の新緑もとても美しい。休日には、芝生の上で遊んだりくつろぐ家族連れの姿も多く見られる。公園のほぼ中央に位置している放送塔から東側には、ゴムラバーで覆われた全長1950mのジョギング・ウォーキングコースが設けられている。アスファルトと違って接地したときにかかとにかかる衝撃が少なくとても歩きやすい。公園の外も歩道が広く、信号機が少なくて緑が多いことから、ランニング好きな人は自分で自由にコースを決めて公園の内外を走っているようだ。放送塔近くのコース脇に立つ、翼を抱き空を見上げる3人の少年の像は「少年航空兵の像」として1943年(昭和18)に彫刻家・長沼孝三によって製作されたもの。大空への夢と希望を抱いた少年たちの姿を後世に残すために、山形県にある「長沼孝三彫塑館」の協力を得て1997年(平成9)に修復された。

緑のなかでジョギングやウォーキングを楽しむ人々も多く見られる} 緑のなかでジョギングやウォーキングを楽しむ人々も多く見られる

1944年(昭和19)に当時この地にあった所沢空港整備学校内に建立された「少年航空兵の像」} 1944年(昭和19)に当時この地にあった所沢空港整備学校内に建立された「少年航空兵の像」

日本の航空史に刻まれた、開園40年を超える公園

所沢航空記念公園の総面積は約50万平方メートル、東京ドーム約11個分の広さをもつ。その歴史は、1911年(明治44)、日本初の飛行場がこの地に開設されたことに始まる。山林や畑を整地して、総面積約76万平方メートルの敷地に、幅50m・長さ400mの滑走路や格納庫を供えた所沢飛行場が完成した。その後陸軍の飛行場として拡張されたものの、太平洋戦争後は米軍に接収されて通信基地とされた。のちに約6割が返還され、うち約50万平方メートルが公園となった。公園を包む緑の向こうに見える赤い鉄塔は、周辺の空域をコントロールする東京航空交通管制部の塔。この土地は市民の公園となった今も日本の空に貢献しているのだ。歩き疲れたら、「航空発祥記念館」の一角にレストランが設けられているほか、広場南側の日本建築風の茶室「彩翔亭」で狭山ブランド茶を使った抹茶セットなどを楽しめるので、ひと休みしながらゆっくりと公園の散策を続けよう。また、「公園管理事務所」横に軽食店があり、公園に隣接する「所沢市民文化センターミューズ」にもカフェやレストランがある。

広々とした芝生広場は市民の憩いの場となっており、休日は家族連れで賑わう} 広々とした芝生広場は市民の憩いの場となっており、休日は家族連れで賑わう

プロペラ機の背後に「航空発祥記念館」と東京航空交通管制部の赤い鉄塔が見える} プロペラ機の背後に「航空発祥記念館」と東京航空交通管制部の赤い鉄塔が見える

スポット詳細

住所
埼玉県所沢市並木1-13 map map 地図
エリア
西部エリア
電話番号
0429984388
時間
24時間
休業日
年末年始及び施設点検日
料金
[入園料]無料
駐車場
あり(580台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
60-120分
備考
※新型コロナウイルスの感染状況により変更する可能性あり。最新の情報は公式ホームページをご確認ください。
https://www.parks.or.jp/tokorozawa-kokuu/

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 所沢航空記念公園の中にあります
    3.0 投稿日 : 2022.05.18
    月面の重力やフライトシュミレータなど、体験できる施設があるのが良かった。日本で初めて飛行場ができた場所ということで、その頃を焦点にしているせいか、展示物はちょっと古め。大型スクリーンでは飛行機とは関係ない短編映画を上映していました。
  • 初めて立ち寄った公園ですが、広くてびっくりしました。
    4.0 投稿日 : 2020.10.30
    所沢に航空公園があるのは知っていましたが、訪れたのは初めてです。有料の所沢航空発祥記念館は、ゆっくり観れる時間がなくて入りませんでした。残念!せめてブルーインパルスの模型でも買うべきでした。ここの公園敷地はとても広く、見て回るのに時間をかけ過ぎました。
  • お花見にぴったり
    4.0 投稿日 : 2020.05.08
    お花見をするために家族で来ました。広くてのびのびとした空間で、とても気持ちよい時間を過ごせました。ボール遊びもできます。

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アクセス

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最寄り

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