群馬県立ぐんま昆虫の森

動物園

里山の魅力を再発見。昆虫との触れ合いにワクワクが止まらない

東京ドーム約10個分の広大な敷地に、雑木林や畑などの里山を再現した「ぐんま昆虫の森」。自然のなかで生きる昆虫を手にとって観察できる貴重な施設だ。世界の昆虫や里山の生き物を展示した「昆虫観察館」もあり天候が悪くても楽しめる。

世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計したことでも有名} 世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計したことでも有名

生態展示が充実。図鑑から飛び出した昆虫に釘付け!

入場口からゆるやかな坂道を登っていくと、巨大なガラス張りのドームが目に飛び込んでくる。季節や天候を問わず、生きている昆虫を観察できるメイン施設「昆虫観察館」だ。2階では世界の珍しい昆虫を生態展示。子どもたちの憧れ「ヘラクレスオオカブト」をはじめ、世界最大級のクワガタ「ギラファノコギリクワガタ」、枯葉に擬態(ぎたい)する「メダマカレハカマキリ」などなど。図鑑で目にしたことはあっても、実物を見ると感動もひとしお。それぞれの生息環境をていねいに再現したガラスケースに目が釘付けになる。タガメやトノサマバッタなど日本の里山に棲む昆虫の展示もあり、ここで見られる昆虫の多くは同園のフィールドにも生息している。「雑木林、水辺、草地、畑など多様な自然環境があればこそ、たくさんの昆虫が存在できる。昆虫をきっかけに自然への理解を深めてほしい」と昆虫専門員の筒井学さん。

世界のカブトムシ・クワガタ12種、カマキリ3種を常設展示している} 世界のカブトムシ・クワガタ12種、カマキリ3種を常設展示している

南国ムード満点! チョウが飛び交う「昆虫ふれあい温室」

広さ1100平方メートル、天井高は21mと開放感たっぷりのガラス張りのドームは、日本の亜熱帯地域の環境を再現した「昆虫ふれあい温室」。滝が流れヒカゲヘゴやハイビスカスなど南国の植物が生い茂るなかを歩きながら、飛び交う色とりどりのチョウを間近で観察できる。注目は白黒のまだら模様が特徴的な日本最大級のチョウ「オオゴマダラ」。幼虫は体内に毒を蓄えることによって、鳥などの天敵から身を守っているそう。黄金色に輝く蛹(さなぎ)も一見の価値ありだ。華やかなチョウに目が行きがちだが、木や葉の陰に目を凝らすと「イリオモテモリバッタ」や「ヤエヤマアオガエル」の姿を見ることができる。木の枝に擬態している「ヤエヤマトガリナナフシ」を探し出すのもおもしろい。

白と黒のコントラストが美しい「オオゴマダラ」} 白と黒のコントラストが美しい「オオゴマダラ」

「ツマムラサキマダラ」の蛹。黄金色には捕食者に対する目くらましの効果があるとか} 「ツマムラサキマダラ」の蛹。黄金色には捕食者に対する目くらましの効果があるとか

里山に生きる昆虫と触れ合おう

展示を見終わったら、虫採り網を持っていざフィールドへ! 広大なフィールドの西側に広がる「冨士山沼ゾーン」は多様な環境が凝縮したエリア。水辺ではトンボ、草むらではバッタやカマキリ、雑木林ではカブトムシやセミなどさまざまな昆虫を観察できる。自然のなかから昆虫を探し出し、捕獲し、手で触れてみる。子どもならずともワクワクする体験だ。捕まえて観察したら、その場で離してあげるのがルール。虫かごの持ち込みは禁止されている。「お目当ての昆虫を見つけるには、まずは昆虫が好む植物を覚えるのが近道ですよ」と筒井さん。土・日曜、祝日に開催されている体験プログラム「里山歩き」もおすすめ。昆虫の生態に詳しいスタッフがその時期にしか見られない虫を紹介しながら里山を案内してくれる。フィールドを満遍(まんべん)なくまわりたいならスタンプラリーに挑戦しよう。昆虫観察館の総合案内で用紙を配布しており、11か所すべてのスタンプを集めれば景品をもらえる。所要時間は小学生の足で1時間半が目安。

虫採り体験に最適な「バッタの原っぱ」。網の貸し出しはしていないので忘れずに持参しよう} 虫採り体験に最適な「バッタの原っぱ」。網の貸し出しはしていないので忘れずに持参しよう

茅葺きの民家で里山の暮らしを体験

フィールドの最奥にある「かやぶき民家」も見逃せないスポットだ。1874年(明治7)に建てられた「赤城型民家」と呼ばれる養蚕農家で、蚕を飼う2階の部屋に光と風をたくさん取り入れられるよう屋根の一部が切り上げてある。実際に昔ながらの養蚕を行っており、5月中旬から10月下旬まで生きている蚕を観察できる。幼虫、繭の中の蛹、成虫と時期によって観察できる蚕の状態は異なり、訪れた日は体長5mmほどの小さな幼虫が桑の葉の上でうごめいていた。孵化して3日目の幼虫だという。昔の道具を使って繭を収穫する「まゆかき体験」や、繭から糸を取り出す「座繰り(ざぐり)体験」など体験プログラムも豊富で、隣接する桑畑から葉を摘んできて蚕に与える「桑くれ体験」では「耳を近づけるとポツポツと蚕が桑を食べている音がするんですよ」とスタッフの平岩瑞恵さん。養蚕のほかにも草木染めなど四季折々の里山の暮らしを体験できるイベントを開催しており、週末はけん玉や竹ぽっくりなどの昔遊びもできる。イベント情報は公式ウェブサイトでチェック。

赤城山南麓から2001年(平成13)に移築。桐生市の指定重要文化財でぐんま絹遺産にも登録されている} 赤城山南麓から2001年(平成13)に移築。桐生市の指定重要文化財でぐんま絹遺産にも登録されている

右手で繭の入った鍋をかき混ぜながら、左手でハンドルを回し糸を巻き取っていく「座繰り体験」。簡単そうに見えて難しい} 右手で繭の入った鍋をかき混ぜながら、左手でハンドルを回し糸を巻き取っていく「座繰り体験」。簡単そうに見えて難しい

スポット詳細

住所
群馬県桐生市新里町鶴ケ谷460-1 map map 地図
エリア
東部エリア
電話番号
0277746441
時間
[4月-10月]9:30-16:30
[11月-3月]9:30-16:00
※入園は閉園時間の30分前まで
休業日
月(祝の場合は翌火)、年末年始、メンテナンス休園あり
料金
【入園料】
[大人]410円
[高校生・大学生]200円
[中学生以下]無料
駐車場
あり(300台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、その他)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay、PayPay、d払い、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • バタフライファームはお見事
    5.0 投稿日 : 2023.05.06
    県が運営しているということもあって大人の入場料が410円と格安なのと、中学生以下が無料というのが何とも素晴らしい。これだけの施設と展示内容だと大人だと1,500円以上、子供もその半額くらいとられても十分に納得がいく。マレーシアによくある日本人もよく訪れるような熱帯の蝶が飛び交うバタフライファームがあるのは日本ではここだけなのでは?鬱蒼とした熱帯の植物群が生い茂るドームの中に、南国の蝶の...
  • 昆虫好きなら、ぜひ
    4.0 投稿日 : 2022.08.18
    なかなか広くて見ごたえあり。いろんな昆虫がいて、実物も見られます。バリアフリー的には少々厳しいかな。軽食が食べられる売店や、図書コーナーもあります。そして利用料金が安い。
  • 熱帯植物に群がる蝶々
    5.0 投稿日 : 2022.05.22
    昆虫好きの子供たちを連れて、桐生市にある昆虫の森に行ってきました。伊勢崎インターから車で30分位かかります。小学生以下は無料なのが嬉しいです。立派な建物の昆虫観察館では、様々な昆虫が飼育されていて、説明も分かりやすく、大人も勉強になります。観察館内にある昆虫ふれあい温室に入ると、色鮮やかな蝶々が沢山飛んでいて、とても綺麗です。熱帯植物も目の癒しになり、途中にある池ではおたまじゃくし...

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アクセス

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