益子県立自然公園益子の森

丘陵を生かした自然公園。「益子の森」を楽しく冒険！

焼物の窯元が多く点在する益子町益子。辺り一帯は豊かな自然に恵まれ、穏やかな里山風景が広がっている。そんな町の丘陵を生かした自然公園の一部は「益子の森」と呼ばれ、楽しく健康に歩けるよう工夫された散策路もある。お弁当を持って、自然観察に出かけよう。

益子町の里山の風景を見渡せる展望塔

益子の森の入り口まで車で行く場合は、展示室や休憩室、宿泊施設や飲食店が一体となった施設「フォレスト益子」の駐車場に停めよう。フォレスト益子では益子の自然や歴史をパネルで紹介しているので、見学してから散策するのもいい。子ども向け遊具のある「ひだまり広場」を横目に、ヤマザクラとアカマツに覆われた散策路に入る。散策路は全長約4km。なだらかでアップダウンもきつくないので無理なく歩ける。散策路内には「あじさい橋」「展望塔」などと書かれた案内板とともに、いくつか枝分かれする地点があるが、どの経路を選んでも森をぐるっとまわって元の道へ戻ることができる。フォレスト益子内に案内図もあるので参考にしよう。

フォレスト益子。左隣に天体観測施設「スペース250」があり、一般の人も400円で利用できる

広大な芝生が広がるひだまり広場

緑に覆われた散策路を順路に沿って歩いていくと、所どころに樹木について学べる解説板がある。トリム施設や四阿(あずまや)も設置されていて、ちょっとした休憩に利用できる。入り口から600mほどのところにある「あじさい橋」は、長さ46mの吊り橋。その名のとおり、周りの斜面や沢沿いでは6月から7月にかけてヤマアジサイが見頃になる。周囲の葉が色づく秋も絶景だ。さらに行っておきたい場所は展望塔。益子の森のなかで標高190mの最高地点にあり、森のシンボルタワーとなっている。頂からは益子町内はもちろん、栃木百名山の芳賀富士、遠くは日光連山や那須連山まで望める。気象条件がそろえば富士山も。大自然のパノラマをぜひ写真に収めておきたい。

鉄製吊り橋の「あじさい橋」。橋の高さは最高12m

橋の周囲ではアジサイやコブシが咲く

展望塔頂上からの絶景

散策を終えたら、「ひだまり広場」でお弁当を広げるのもよいし、フォレスト益子内のレストラン「創作料理暁」を利用するのもオススメ。暁では函館から仕入れる産地直送の魚と地元産の野菜を使った和食料理を提供。営業時間は11:00-14:00、17:30-21:30。日曜はランチが休みで定休日は水曜となっている。季節の草花や豊かな緑、小鳥のさえずり、新鮮な空気とおいしい食事。益子県立自然公園を思いっきり満喫しよう。