史跡 足利学校
日本最古の学び舎を復元。自学自習の精神を今に伝える
国宝書籍を所蔵する遺蹟図書館は必見
樹齢300年を超えるというイチョウの木を目印に進むと、「學校」と書かれた立派な門が見えてくる。1668年(寛文8)に創建された学校門は、足利学校のシンボルだ。門をくぐった先にも、栃木県指定天然記念物のナンバンハゼや、おもしろい伝説が残る「字降松」、カエデやヤマブキなどの植栽や、池のある庭園などが心を和ませる。国の史跡に指定されている建造物群とのコラボレーションが美しい。
学校門をくぐってすぐ左手にある遺蹟図書館では、明治に足利学校が廃校になったあとに開設された図書館の旧蔵書を継承・収蔵している。宋版という南宋時代の刊本や室町時代の写本が多く、上杉憲実が寄進した『尚書正義(しょうしょせいぎ)』をはじめ、国宝に指定されているものも多数ある。史跡足利学校の意義の大きさを感じさせる文化財だ。
教育の原点は自学自習の精神
足利学校の歴史が明らかになるのは室町時代、上杉憲実(うえすぎのりざね)の時代。現在国宝に指定されている書籍を憲実が寄進し、庠主(しょうしゅ/校長)の制度を設けるなどして学校を再興した頃になる。1549年(天文18)には、来日したキリスト教宣教師フランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も大にして、最も有名な坂東(ばんどう)の大学」と世界に紹介された。その教えは孔子の儒学に基づくもので、敷地内には聖廟とされる孔子廟がある。学び方は「自学自習」。現在の学校のように通う年数や時間が定められていたのではなく、納得するまで学んだら卒業するという決まりだった。現代では考えられないが、この自学自習の精神こそ教育の原点であり、史跡足利学校はそれを伝える拠点として、今もなお親しまれている。
かやぶき屋根の方丈で漢字試験に挑戦!
実際に講義や学習に使用されていたのが「方丈」という、かやぶき屋根の建物。入り口には孔子が説いた「中庸」の教えを示す「宥座の器(ゆうざのき)」がある。宥座とはつねに身近に置いて戒めとするという意味。過ぎたるは及ばざるがごとし、という論語の教えを体現するもので、この器に水をいっぱいに入れると器がひっくり返って水がこぼれる。人の慢心を戒めるものだ。
また、当時の学徒さながら、方丈では漢字試験に挑戦できる。美しい庭園を眺めながら、当時の学びと孔子の教えに思いを馳せつつ、ぜひチャレンジしてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 栃木県足利市昌平町2338 地図
- エリア
- 足利・佐野・栃木エリア
- 電話番号
- 0284412655
- 時間
-
9:00-16:30
[4-9月]-17:00
※入場は閉館の30分前まで - 休業日
-
第3水(11月は第2水。祝日の場合は翌日)、年末(12/29-12/31)
※施設整備等のため臨時休館あり - 料金
-
【参観料】
[大人]420円
[高校生]220円 - 駐車場
-
あり(40台)
※その他別に、学校東多目的駐車場(8台)あり - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、PayPay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(パンフレット、多言語音声ガイドアプリ有)
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(ただし建物内は不可)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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