水戸芸術館

美術館

4.0

水戸・笠間エリア

ここでしか見られない自主企画が光るアートの発信地

水戸市制100周年を記念して1990年(平成2)に開館した水戸芸術館は、コンサートホール、劇場、ギャラリーを備えた複合文化施設だ。音楽、演劇、美術の3部門を柱に水戸の文化拠点としての役割を担っている。

日本人制作のパイプオルガンとしては国内最大級

水戸芸術館にはコンサートを楽しむ「コンサートホール ATM」、演劇やミュージカルが上演される「ACM劇場」、9つの展示室からなる「現代美術ギャラリー」があり、市民が気軽にアートに触れられる機会を提供している。特筆すべきは音楽、演劇、美術それぞれの分野に学芸員を配置しすべて自主企画で行っているので、ここでしか見られない多彩な公演や展示を鑑賞できることだ。2013年(平成25)には館長に世界的な指揮者である小澤征爾(おざわせいじ)が就任した。氏が総監督を務める専属楽団「水戸室内管弦楽団(MCO)」による定期演奏会も開館以来、毎年行われている。エントランスホールの吹き抜けの空間にはパイプオルガンが設置されており、毎月2回程度無料コンサートが行われ、その音色を誰でも楽しむことができる。ちなみにこのパイプオルガンはドイツで修業したオルゲルバウマイスター(オルガン制作の親方)の資格をもつ日本人2名によって造られたものだ。

クラシック音楽の演奏に適した理想的な響きをもつコンサートホール

上演内容にあわせて舞台と客席の形状を変えられるACM劇場

水戸芸術館の建物は世界的に活躍した建築家の磯崎新(いそざきあらた)による設計で、建築物としても大いに見ごたえがある。まず目が行くのが広場にそびえる「シンボルタワー」と呼ばれる塔。水戸市制100周年にちなんで高さが100mあるこの塔は、正三角形のチタンパネル57枚を三重のらせん状に組み合わせたユニークな構造をしている。内部にエレベーターがあり地上86mの展望室まで昇ることができるほか、夜にはさまざまな色でライトアップされ光のアート作品として目を楽しませてくれる。開放的な芝生の広場では年間を通じてフリーマーケットやコンサートなどの催しが行われており、正面奥には御影石が吊られたカスケード(噴水)が配置され、市民の憩いの場となっている。
※現在節電のためカスケード(噴水)の運転は終日停止。公演日の開演前1時間運転。

1辺約60mの正方形の広場は市民の憩いの場

水戸市民から愛されるシンボルタワー

文化施設としての設備の優秀さはもちろん、地域に密着した文化活動の場としてもさまざまな取り組みを行っている。たとえば、子ども向けのミュージカルスクールがあり、プロによる歌や演技の指導が行われているほか、専属劇団の「劇団ACM」によるワークショップや演劇観賞会といった教育プログラムも積極的に開催されている。パイプオルガンを実際に習える「市民のためのオルガン講座」もあり、半年間の講座の締めくくりには発表会も準備されている。もちろん観光客が気軽に楽しめる展示やコンサートも催されているので、アートに触れにぜひ立ち寄ってみてはいかがだろう。館内には原料にこだわりぬいたおいしいコーヒーを提供する「サザコーヒー水戸芸術館店」があるほか、芸術館オリジナルグッズなどを扱うミュージアムショップ「コントルポアン」があるので、休憩や買い物も楽しめる。

茨城県ひたちなか市に本社を構える「サザコーヒー」

展覧会のカタログやCDなどのほかおしゃれな雑貨も扱っている「コントルポアン」

スポット詳細

住所: 茨城県水戸市五軒町1-6-8 地図
エリア: 水戸・笠間エリア
電話番号: 0292278111
時間: 9:30-18:30(催事によって延長いたします)
休業日: 月(祝日の場合は火)、年末年始
料金: 催事により異なる
駐車場: あり(地下駐車場217台立体駐車場283台)
※30分まで無料、1時間まで200円、以降30分毎に100円
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、nanaco、WAON、楽天Edy、au WALLET)
Wi-Fi: あり(IBARAKI-FREE WiFi)
コンセント口: なし
喫煙: 不可
平均予算: 備考: 催事により異なる
滞在目安時間: ※催事により異なる
車椅子での入店: 可(館内エレベーターをご利用の際は係員にお申し付けください)
乳幼児の入店: 可(催事により不可)
雨の日でも楽しめる: はい

情報提供：ナビタイムジャパン

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クチコミ

最悪という気持ちを感じました

投稿日 : 2022.04.26

今回、浅田家という家族の写真の展覧会、もう来ないんだから、ということもあり入ってみました。浅田家という家族達の面白くもないパフォーマンスをしたものばかりの写真。よくぞ恥ずかしくなく出展したものだなと思うと同時に、なぜ展覧されたのか主催者の気持ちが分かりません。それも700円も取られました。悪夢に出そうです。
ピピロッティ・リスト展を見に

投稿日 : 2021.10.09

瀬戸内国際芸術祭で見てから気になっていたピピロッティ・リストの「あなたの眼はわたしの島」展を見に来館。座ったり寝転がったりしながら、自分も作品の1部になって鑑賞。こういったスタイルの展示は人が多くスペースも小さな東京では実現不可能。このために水戸に来たかいがあるというもの。コロナで大幅に期間短縮になってしまいましたが、困難を乗り越えて開催してくれてありがとうございました。
夜目立ちます

投稿日 : 2020.04.22

タワーは実は100mの高さがあるらしいです。水戸駅の北側は緩やかに登り傾斜で、1.5kmくらいでしょうか、繁華街の道路を上がっていくと、右側にあります。タワーは夜とても目立ちます。「なんだろう？」と思いますね。