筑波山神社

神社

筑波山山頂に本殿を構える、3000年以上の歴史ある古社

約3000年前頃より、信仰の対象とされてきた、霊峰「筑波山」を御神体と仰ぐ山岳信仰を今に留める古社。本殿は女体山と男体山の両山頂に1棟ずつ鎮座している。山の中腹に拝殿があり、境内はこの拝殿より山頂を含む約3.7㎢(370㏊)に及ぶ。

筑波山神社の歴史を感じるおごそかな拝殿} 筑波山神社の歴史を感じるおごそかな拝殿

霊峰筑波山を御神体とするパワースポット

筑波山神社は、背後に連なる霊峰「筑波山」そのものを御神体とした由緒正しい神社。本殿は双耳峰の山頂にあり、西峰の男体山(なんたいさん)山頂(871m)は筑波男大神伊弉諾尊(つくばおのかみいざなぎのみこと)を祀る仕事運・活力アップのパワースポット、東峰の女体山(にょたいさん)山頂(877m)は筑波女大神伊弉冉尊(つくばめのかみいざなみのみこと)を祀る恋愛運アップのパワースポットとされている。神代の昔、日本で最初に結婚したこの夫婦神が女体山山頂の天浮橋(あめのうきはし)に立ち、国を生み多くの神々を産んだという神話から縁結び、夫婦和合、家内安全、子授け、商売繁盛、職場安全、五穀豊作などのご利益があるという。東京ドーム約80個分の広さがある山全体が境内であり神域であり、山中には古来より自然の神秘に満ちた多くのパワースポットが点在している。

伊弉冊尊(いざなみのみこと)を祀る女体山山頂の本殿(左)と「天浮橋」(右)} 伊弉冊尊(いざなみのみこと)を祀る女体山山頂の本殿(左)と「天浮橋」(右)

中腹に位置する筑波山神社の「拝殿」

筑波山神社の本殿は筑波山の山頂にあり、その本殿を見上げるようにして山の中腹の登山口付近に拝殿がある。一般に「筑波山神社」という場合はこの拝殿周辺を指すことが多い。日枝神社、春日神社、厳島神社など、荘厳な境内社の数々が立ち並び、春夏は新緑、秋は紅葉、冬には雪景色が楽しめる。江戸の鬼門にあたる筑波山には、江戸時代からこの道を巡って多くの参詣客が訪れてきた。「日本の道100選」に選定されている参詣道「つくば道」をたどり、まず拝殿を参拝しよう。門前町を上がり入り口の鳥居をくぐって進むと、神域入り口で参道の中央に架かる県指定文化財の御神橋(ごしんきょう)が見えてくる。さらに上ると、茨城県内では随一の規模の楼門である随神門(ずいしんもん)と、その脇に御神木である大杉がそびえたつ。門をくぐり最後の急な石段を上りきると、拝殿にたどり着く。ここでお詣りをしてから本殿のある筑波山を目指そう。

徳川3代将軍・家光の時代に筑波山の参詣道として開設された「つくば道」の終点、御神橋の手前にある明神鳥居} 徳川3代将軍・家光の時代に筑波山の参詣道として開設された「つくば道」の終点、御神橋の手前にある明神鳥居

筑波山神社拝殿から見た随神門はつくば市指定文化財に指定されている。拝殿向かって左側に倭健命(やまとたけるのみこと)、右側に豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)の随神像を安置} 筑波山神社拝殿から見た随神門はつくば市指定文化財に指定されている。拝殿向かって左側に倭健命(やまとたけるのみこと)、右側に豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)の随神像を安置

御神木である大杉は、樹齢は約800年ともいわれ、幹回り9.8m、高さ32m。その幹に触れパワーや生命力を直に感じ取ることができる} 御神木である大杉は、樹齢は約800年ともいわれ、幹回り9.8m、高さ32m。その幹に触れパワーや生命力を直に感じ取ることができる

拝殿の裏手には、別名「出世稲荷」と呼ばれる「朝日稲荷神社」が鎮座する} 拝殿の裏手には、別名「出世稲荷」と呼ばれる「朝日稲荷神社」が鎮座する

山頂に位置する筑波山神社「本殿」

拝殿でお参りを済ませたら、山頂の本殿へ向かおう。ケーブルカーを使えば誰でも気軽に山頂まで行くことができる。拝殿の前を左に向かい、隣接するケーブルカーの宮脇駅から男体山頂へ。約8分で一気に標高800mの山頂駅すなわち「御幸ケ原(みゆきがはら)」に到着する。食堂やお土産屋さんも並ぶこの広場は、男体山と女体山の尾根部分にあり、山頂連絡路の一部になっている。ここから男体山山頂までは険しい山道を15分ほど登る。再び御幸ヶ原に戻り、次に女体山頂へ。ゆるやかで気持ちのいい登山道を15分ほど行くと女体山山頂の社が見えてくる。筑波山山頂からは関東平野を見渡せ、絶景を楽しむことができる。帰りはロープウェイで下山。つつじが丘駅から拝殿まではのんびり歩いて戻ろう。拝殿付近には登山口があり、自力で山を登って山頂へ行くこともできる。まず男体山を目指すなら「御幸ケ原コース」、女体山を目指すなら「白雲橋(しらくもばし)コース」の登山ルートを利用しよう。

拝殿に隣接する「御幸ケ原コース」の入り口となる登山口。左の道を登っていくとケーブルカーの宮脇駅がある} 拝殿に隣接する「御幸ケ原コース」の入り口となる登山口。左の道を登っていくとケーブルカーの宮脇駅がある

「御座替祭(おざがわりさい)」に出かけよう

複数の神社の境内社がある筑波山神社の社務所では、8種類もの御朱印を受けることができるほか、本殿のある女体・男体山頂で御朱印を受けると「登拝印」を押してもらえる。神事やイベントにあわせて期間限定で受けられる御朱印も評判。筑波山神社で最も重要な神事は「御座替祭」で、毎年4月1日と11月1日に盛大に執り行われる。山頂御本殿で行われる神様の衣替え「神衣祭(かんみそさい)」、中腹の拝殿にて春は豊作を祈り「かがいの舞」を秋には実りに感謝して「浦安の舞」を捧げる「奉幣祭(ほうべいさい)」、「神衣祭」で取り替えられた神衣を神輿に納め、つくば道の一の鳥居から筑波山神社まで地域の発展と平穏を祈りながら巡行する「神幸祭(じんこうさい)」の3つの祭りを総称して「御座替祭」と呼び、この日に限り通常は閉鎖されている徳川3代将軍家光公奉納の「御神橋」を一般の人でも渡ることができる。また、土・日曜、祝日はつくば随神門周辺で、「さあさあお立ちあい、御用とお急ぎでなかったらゆっくりと聞いておいで」から始まる参道名物の伝承芸能「ガマの油売りの口上(つくば市認定地域無形民俗文化財)」の実演が見られ、訪れる参拝客を楽しませている。

「御神橋」は全長7.3m、幅3m、切妻造り、柿葺き(こけらぶき)、妻入りの安土桃山時代の様式の反橋(そりはし)で、茨城県の文化財に指定されている} 「御神橋」は全長7.3m、幅3m、切妻造り、柿葺き(こけらぶき)、妻入りの安土桃山時代の様式の反橋(そりはし)で、茨城県の文化財に指定されている

スポット詳細

住所
茨城県つくば市筑波1-1 map map 地図
電話番号
0298660502
時間
[祈祷受付]9:00-15:45
休業日
無休
料金
自由参拝 無料
駐車場
あり(80台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(tsukubasanjinja)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 茨城県のパワースポット
    5.0 投稿日 : 2023.04.15
    茨城県に旅行した際に立ち寄りました。インターネットで茨城県のパワースポットである事を知ったので訪問しました。神社の歴史も古く由緒ある神社のようでしたのでパワースポットであることは納得のロケーションです。建築物も大きくお参りが興奮しました。また機会があれば訪問したいと思います。
  • 本殿は山頂
    4.0 投稿日 : 2023.03.01
    風格のある隋神門をくぐって石段を上った先に立派な拝殿があります。本殿はふたつの山頂にあり、男体山にはイザナギノミコト、女体山にはイザナミノミコトが祀られています。2柱の神様は国造りの神話では、日本で初めてまぐわいして国をつくり、たくさんの神様を生んだとされています。このため縁結びや夫婦和合、五穀豊穣にご利益があると信仰されています。ケーブルカーに乗車すれば山頂駅までは約8分で到着しますが、山頂の本...
  • ケーブルカー乗車までに通る神社
    4.0 投稿日 : 2022.08.16
    ケーブルカー乗車のために境内を通りました。基本的に登っていくことになるので少々疲れますが、段々と下界がよく眺められるようになり、気持ちよく登ることができました。ただ階段の段差があるため、子供連れだと大変でした。

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アクセス

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最寄り

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