司高知本店

「土佐料理」を気軽に味わうならまずはここ。高知伝統の味覚を堪能できる老舗

「土佐料理」発祥として知られる高知を代表する名店のひとつ。ゆったりと土佐グルメを堪能するならぜひ訪れたい。ランチからコース料理、名物「皿鉢料理」まで。個人でも団体でも各種ニーズに対応してくれる。

高知の宴会には欠かせない「皿鉢(さわち)料理」。直径39cm以上の大皿に、刺身やタタキ、寿司や揚げ物などが盛り付けられる

県外の人をおもてなしするのに連れていくなら、まずはこの店。高知市の中心部、はりまや橋から徒歩すぐの場所にある。高知県の郷土料理全般を「土佐料理」と命名してブランド化。その名を全国に広めてきた高知を代表する飲食店のひとつで、創業は1917年(大正6)。地元で100年以上愛されてきた名店だ。高知本店のほかに東京、大阪にも展開しており、東京では「祢保希(ねぼけ)」という名で知られている。新鮮なカツオを目の前で豪快に炙る「塩タタキ」は漫画『美味しんぼ』にも登場した名物料理。高温で皮目をパリッと香ばしく炙る技も見ものだ。厚めに切り分けられたタタキは、地元のユズや直七(なおしち)を使ったポン酢をたっぷりとつけて、ニンニクのスライスとともに味わうのが高知流。ほかにも「鯨料理」や「土佐和牛」がおすすめだ。

「一本釣り鰹たたき五貫」1480円。新鮮なカツオを高温でさっと炙り、中はみずみずしく皮目はパリッと香ばしい

鯨「尾の身」3280円。口の中でとろけるような極上の霜降りで、マグロの大トロ以上の味わいといわれる

高知本店は地下1階、地上5階建ての堂々とした建物

高知の郷土料理といえば、大皿にいくつもの料理を豪快に盛り付けた「皿鉢料理」が有名だ。神前にお供えしたさまざまな食材を神事のあとにおろし、皆で分かち合って食べていた料理が始まりで、現在でも日常食ではなく冠婚葬祭などの行事食として作られる。もともとは正式な儀式食である「本膳料理」の前後に出されていたが、時代が下るにつれ、格式張らない「皿鉢料理」だけが好まれて残った。寿司から煮物、揚げ物、果物、羊羹まで、内容は各家庭や店によって異なるが、立体的に盛り付けたものは見た目も美しく「料理の芸術」といわれる。宴会料理であるため、郷土料理といえども、どの店でもいつでも食べられるものではないが、ここ土佐料理司では、2人用やコース料理など気軽に楽しめる皿鉢料理が用意されている。

本店入り口を入ると、土佐漆喰の名工・松本勉氏による壁面彫刻がお出迎え

高知本店は1964年(昭和39)にオープンし、1997年(平成9)にリニューアル。地下1階、地上5階建ての堂々とした建物は、土佐漆喰を塗った壁に水切り瓦風の屋根をつけるなど、土佐伝統の技を取り入れ、昔ながらの建物をイメージして再現したもの。店内にはいたるところに伝統工芸の技が光り、どこか懐かしくもぜいたくな、趣のある空間になっている。手頃な定食からコース料理までそろい、もちろん名物は「鰹のタタキ」や「皿鉢料理」だが、冬は鍋も名物料理だ。最高峰の天然活魚といわれる「真クエ」を使った鍋は、クエの鮮度や産地はもちろん、魚体の大きさにもこだわり、20kg以上の天然真クエを使用。身はやわらかくうまみがあり、ほどよくのった脂が極上の味わいと評される。長年常連たちに愛されてきた、知る人ぞ知る名物鍋だ。

常連客に人気の隠れ名物「天然クエ鍋」1人前8250円

伝統工芸の技が光る店内。土佐料理をランチで気軽に味わうことができる

売店で高知県宿毛市でしか生産されていない幻の柑橘「直七」の生搾り果汁と、その果汁を使った司特製ポン酢をぜひ買って帰ろう

スポット詳細

住所: 高知県高知市はりまや町1-2-15 地図
エリア: 高知市エリア
電話番号: 0888734351
時間: 12:00-15:00(L.O.14:30)/17:00-21:30(L.O.20:30)
[日祝]11:30-15:00(L.O.14:30)/17:00-21:30(L.O.20:30)
休業日: 12/24-1/2
駐車場: なし
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済: 不可
Wi-Fi: あり
コンセント口: あり
喫煙: 不可(喫煙室あり)
英語メニュー: あり
平均予算: 【昼】1,001-3,000円
【夜】5,001-10,000円
滞在目安時間: 60-120分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可