八十八庵
大窪寺参拝のあとは、名物打ち込みうどんに舌鼓
県境の山あいにあるうどんの老舗
四国霊場最後の札所、第88番大窪寺。すべてのお遍路さんが目指す結願(けちがん)の場所として知られるこの寺の、目の前にあるのが八十八庵(やそばあん)だ。四国八十八ヶ所巡礼という大仕事を終えたお遍路さんに、長旅の疲れを癒やしてもらおうと1959年(昭和34)にオープン。以来、徳島県との県境付近という立地にもかかわらず、お遍路さんだけでなくわざわざ遠方からうどんを目当てに訪れるお客さんもいるほどの繁盛店だ。開店当初からの看板メニューは、香川県の郷土料理でもある打ち込みうどん。根菜や油揚げ、豚肉などたっぷりの具材と一緒に白味噌で煮込んだうどんは、おいしいだけでなく栄養も満点で、寒い季節は体を芯から温めてくれる。大窪寺に参拝し、大願成就を果たしたお遍路さんにとっては、そのおいしさはひとしおだろう。
「さぬきの夢2000」を使った手打ちうどん
うどんが有名な香川県は古くからうどんの原料である小麦作りも盛んに行われていたが、外国産小麦が流通するにつれて地元産小麦は影を薄めていった。そんななか「地元讃岐の小麦粉でうどんを作りたい」という思いから生まれたのが、讃岐うどんのために開発された小麦「さぬきの夢」だ。2000年(平成12)には初の品種「さぬきの夢2000」、2009年(平成21)には2代目となる「さぬきの夢2009」が誕生した。
八十八庵のうどんはこの「さぬきの夢2000」を100%使用。すべてのうどんに「さぬきの夢」を使っているうどん店は、香川県内でも7店舗(2022年7月現在)ととても貴重だ。八十八庵ではこの「さぬきの夢2000」に加え、大窪寺の背後にそびえる女体山から流れ出る湧き水を製麺や出汁に使用。わざわざ県境近くまで足を運んでくれたお客さんに満足してもらおうというおもてなしの心から、素材にとことんこだわっている。
自然豊かなロケーションも満喫
名物の打ち込みうどんは、オリーブ牛が入ったものやカレー味、さらに冬季限定のイノシシ肉を使ったものなどバリエーション豊富。また、ここでは自家製のこんにゃくも販売。弾力があって味のしっかりしたこんにゃくは、土産として購入できるほか店内で食べることもできるのでぜひ試してみてほしい。食べ終わったら、腹ごなしに周辺の散策を。店の裏には約2000本のシャクナゲと約1500株のアジサイの植えられた庭があり、4月中旬から5月上旬はシャクナゲ、6月中旬はアジサイが見頃を迎え、訪れる人の目を楽しませてくれる。旅の行程としては、まず午前中に大窪寺に参拝して境内を散策。それから八十八庵でうどんを食べ、4月から6月に訪れたならシャクナゲやアジサイを観賞。それから山を下りて、さぬき市内や三木町の観光スポットを巡ると効率よく動けるだろう。
スポット詳細
- 住所
- 香川県さぬき市多和兼割93-1 地図
- 電話番号
- 0879562160
- 時間
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8:00-16:30(L.O.16:00)
※季節により変動あり、詳しくはお問い合わせください。 - 休業日
- 無休(12/30、12/31は休み)
- 駐車場
- 有(60台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- さぬきうどん
- 四国八十八ヶ所結願の寺の前にあるお土産物屋と飲食店でした。名物は鍋ですが、さむきうどんもありました。釜玉うどんにしましたがすぐに配膳されました。柚子を使った七味唐辛子を入れるとさらに美味しくなりました。
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- 巡礼が終わっての・・お楽しみ!
- 大窪寺の階段を降りた真下でうどん屋を営業しており、お土産も販売したりで結構賑わっています。私は、きつねうどんを食べました。
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- みんなでうどん
- お寺のすぐ前にあります。おみやげや生こんにゃくなどを売っていて、美味しそうなこんにゃくを買いました。そしてみんな、鍋に入ったうどんを食べていたのでそれにしました。野菜が多く、けんちんうどんのようなナベやきうどんのような感じですが、ここ独特の味で初めての味でした。座敷で次々案内されて食べます。まあ美味しい、かな。でも安くはないと思います・・・。参拝後のありがたみや雰囲気が加わって美味しく感じるところ...
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