砥部焼伝統産業会館
砥部焼界の歴史と現代が融合した町内唯一のスポット
砥部焼の窯元が多く軒を連ねるエリアにある
国の伝統的工芸品で県の指定無形文化財でもある砥部焼は、約240年の長い歴史をもつ愛媛県の特産品。砥部焼伝統産業会館はその歴史的資料や優れた作品を総合的に紹介する場として1989年(平成元)に設立された。松山市街地からは車で約30分程度、伊予鉄バス「砥部焼伝統産業会館前」バス停からは徒歩1分で到着する。砥部焼の窯元が立ち並ぶエリアにあり、「焼き物の里」としての風情を辺りの景色や雰囲気からも感じることができるはずだ。車で訪れる場合、駐車場は100台分あり、無料なのもうれしいところ。
巨大な大壺と地球儀が入り口で出迎えてくれる
館内に入ってすぐ目に飛び込んでくるのが『染付山水絵大壺』と『生命の碧い星』の2つの巨大作品。『染付山水絵大壺』は砥部焼の高度な技術保持者として有名な白潟八洲彦(しらかたやすひこ)氏が成形、竹山窯の初代・中元竹山氏が絵付けをした作品で高さ2m27cm、重さ150kgという大きさ。ろくろ作りとしては日本最大規模といわれる地球儀『生命の碧い星』も白潟氏による作品で、1995年(平成7)国連創立50周年にあたる年に世界平和と地球環境保護を願って制作されたもの。スイスにある国連欧州本部に寄贈した地球儀の姉妹品でもある。
時代ごとに大きく変化を遂げてきた砥部焼の歴史
1階にある展示室ではそれぞれの時代ごとの砥部焼を順を追って見ることができる。良質な陶石の発見により素材が砥石屑(といしくず)から白磁(はくじ)へ変わった江戸時代、色鮮やかな豪華な絵付けの施されていた明治時代、「伊予ボール」として海外へ輸出しその名を広めた大正時代、「筆はつけたて」という現在のスタイルが確立されてきた戦後の昭和時代。歴史とともに姿や形を変えてきた砥部焼の進化の様子が見てとれる。また、砥部焼を作るのに必要であった道具も多数展示されており、昔の人々の手仕事ぶりもじかに感じられるだろう。
砥部焼の現代的なしつらいに触れられるコーナーも
砥部焼の歴史を取り上げたコーナーの次は、そこからひと続きにつながった隣りの展示室へ。現在活躍中の豊かな感性を持つ作家による砥部焼をモダンな調度品と組み合わせた空間で、伝統を守りながら新しさにも挑戦する個性あふれる作品がずらりと並ぶ。この展示は「現代的しつらい」と「和風しつらい」との2つに分かれており、砥部焼を中心に繰り広げられたスタイルの異なるインテリアコーディネートは、視覚的にも楽しめること請け合いだ。館内の展示総数は合計で約215点に及ぶので、じっくり見たい人は1-2時間程度の滞在を予定しておこう。
スポット詳細
- 住所
- 愛媛県伊予郡砥部町大南335 地図
- エリア
- 砥部エリア
- 電話番号
- 0899626600
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 月(祝の場合は翌平日)、12/29-1/1
- 料金
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【入館料】
[大人]300円
[高齢者・高大生]200円
[小中学生]100円 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、nanaco、WAON、楽天Edy)
- Wi-Fi
- あり(Ehime Free)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- レンタサイクルもこちらの施設で。
- 砥部焼の展示を行っている施設ですが、砥部町にある多くの窯元の磁器の販売も行っています。私が訪問した際には、1万円以上を購入すれば、1割引になると掲示されていました。複数の窯元の商品を比べて、それぞれを少しずつ購入したいなら、こちらの施設で買うのも良いかもしれません。それ以外にも、自転車の貸し出しも行っていて、1日300円というかなり安い金額で自転車を借りることができます。窯元を巡るのであれば...
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- 砥部焼の展示
- 砥部の陶芸関係施設で最初にここに来ました。JAFの割引対象になっていました。他の焼物産地と比べたときの砥部焼の傾向がわかり参考になりました。駐車場は前にありました。トイレ内の手洗いシンクが陶芸作品なのが印象的でした。
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- 砥部焼を求めて
- 最近、食器への興味が再燃し特に砥部焼のシンプルなデザインに魅せられ、窯元巡りに行きました。いろいろ巡りましたが、ココが一番合理的な価格設定でした。
TripAdvisorクチコミ評価
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