道後温泉本館

温泉/温泉浴場

日本最古の湯といわれる道後温泉のシンボル

3000年の歴史を誇る道後温泉のシンボル、道後温泉本館。国の重要文化財に指定され、愛媛で唯一『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で3つ星を獲得。現在は保存修理工事をしながら霊(たま)の湯営業中で、2024年7月には、休憩室など全館営業再開予定。

保存修理工事中(後期)は東側の又新殿・霊の湯棟が入り口となり、新たに「道後温泉」の看板が掲げられている} 保存修理工事中(後期)は東側の又新殿・霊の湯棟が入り口となり、新たに「道後温泉」の看板が掲げられている

夏目漱石や坊っちゃんが愛した道後温泉本館

松山市街地から電車で揺られること約10分。道後温泉駅からL字型に延びる商店街を抜けると、正面に重厚感漂う外観が見えてくる。道後温泉本館は、1894年(明治27)に建てられた「神の湯本館棟」、のちに建てられた「又新殿(ゆうしんでん)・霊(たま)の湯棟」「玄関棟」や「南棟」の4棟で構成されている。明治時代には夏目漱石や正岡子規など多くの文人墨客が足しげく通い、夏目漱石の小説『坊っちゃん』で「ほかの所は何を見ても東京の足元にも及ばないが温泉だけは立派なものだ」と褒められた温泉とは、道後温泉本館のこと。改築100年を迎えた1994年(平成6)には公衆浴場として初めて国の重要文化財にも指定された。

西面からの外観。夜には昼とは異なる美しい姿が浮かび上がる(写真は保存修理工事前)} 西面からの外観。夜には昼とは異なる美しい姿が浮かび上がる(写真は保存修理工事前)

その歴史に白鷺伝説と伊佐庭如矢(いさにわゆきや)の偉業あり

道後温泉は白鷺により発見され、人々がその霊験を知って入浴するようになったと伝わる。古来より「病や傷を治す良質の湯」として愛され、596年(法興6)には聖徳太子が来浴。現在の道後温泉の基礎を築いたのは松山藩藩主・松平定行で、藩主となった翌年の1636年(寛永13)に道後温泉の入浴施設を建設した。明治23年(1890)、初代道後湯之町町長に就任した伊佐庭如矢は、当時老朽化していた道後温泉本館の大規模改築に着手。莫大な費用がかかることから反対する町民に対し「100年の後までも、他所が真似できないようなものを作ってこそ、はじめてそれが物を言うことになる」と主張し、今の道後温泉本館の礎をつくりあげた。

白鷺は道後温泉のシンボルのひとつ。道後温泉本館の周囲の柵にも白鷺モチーフを見られる(写真は保存修理工事前)} 白鷺は道後温泉のシンボルのひとつ。道後温泉本館の周囲の柵にも白鷺モチーフを見られる(写真は保存修理工事前)

全国でも珍しい源泉かけ流しの美人の湯が楽しめる

道後温泉本館には、1階に「神の湯」と「霊の湯」の2種類の浴場、皇室専用の浴室である「又新殿」、2階に大広間の休憩室、3階に個室の休憩室がある。神の湯は開放感のある造りで地元客も多い。霊の湯は皇室の随伴者用にあてられた浴室で、庵治石や大島石などを使った高級感が漂う。入浴コースは、入浴だけのものと入浴後に浴衣を着て休憩室で「お接待」が受けられる4つに分けられるが、保存修理工事(後期)中は「霊の湯」のみ利用できる。泉質はアルカリ性単純泉。肌にやさしいなめらかな湯で「美人の湯」として人気だ。18本の源泉から湧き出る20-55℃の湯をブレンドすることで42℃程度の適温にし、無加温・無加水の源泉かけ流しを実現している。

前期工事で保存修理を終えた霊の湯(男子浴室)に入浴できる} 前期工事で保存修理を終えた霊の湯(男子浴室)に入浴できる

霊の湯(女子浴室)。昔ながらの深めの浴室が特徴} 霊の湯(女子浴室)。昔ながらの深めの浴室が特徴

保存修理工事前の2階の55畳の大広間。道後温泉本館を象徴する休憩室だ(2023年7月現在休止中)} 保存修理工事前の2階の55畳の大広間。道後温泉本館を象徴する休憩室だ(2023年7月現在休止中)

工事期間中の今しかできないプレミアムな体験も

改築130周年に向け、保存修理工事を行いながら営業を続ける道後温泉本館。保存修理工事(後期)に移行した2021年(令和3)7月から約3年間は、入り口が東側に移っている。1899年(明治32)に改築された当時に利用していた入り口で、工事期間限定の貴重な機会だ。道後温泉本館の素屋根テント膜には、愛媛県宇和島市を拠点に創作活動を行う画家・大竹伸朗氏の作品がプリントされ、道後温泉の新しいシンボルとなっている。工事期間中しか見られない道後温泉本館の姿を楽しもう(素屋根テント膜は、2023年(令和5年)10月末まで)。
※道後温泉本館は、現在営業しながらの保存修理工事中のため、見え方や利用内容が変更となる場合があります。詳細は公式サイトをご覧ください。https://dogo.jp

道後温泉本館から徒歩3分の冠山にある遊歩道「空の散歩道」から大竹氏の作品が一望できる} 道後温泉本館から徒歩3分の冠山にある遊歩道「空の散歩道」から大竹氏の作品が一望できる

スポット詳細

住所
愛媛県松山市道後湯之町5-6 map map 地図
電話番号
0899215141
時間
6:00-23:00(札止22:30)
休業日
無休(12月に休館日1日あり)
料金
【入浴料】
[大人]460円
[小人]160円

【又新殿観覧料】
[大人]270円
[小人]130円
駐車場
あり(100台)
※本館利用により、1時間無料
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、その他)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、ALIPAY、その他)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
乳幼児の入店
備考
※道後温泉本館は、現在営業しながらの保存修理工事中のため、見え方や利用内容が変更となる場合があります。
詳細は公式サイトをご覧ください。
https://dogo.jp
※掲載画像は保存修理工事前のものです。

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

千と千尋の神隠しの作中で、荻野千尋(千)が働くことになる油屋のモデルの一つであるといわれている温泉施設。

※ナビタイム調べ

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クチコミ

  • ゆっくりできます
    4.0 投稿日 : 2023.03.06
    いろいろなお店があってウィンドーショッピングをしているだけで楽しかったです。足湯や手湯もあり、寒い日だったのでかなり温まりました。ランチをするところもたくさんありました。入浴料とてもリーズナブルですが90分入れ替え制です。からくり時計が素敵でした
  • さびれている
    2.0 投稿日 : 2023.02.20
    坊ちゃん風呂のPR不足で町全体のPRの意気込みが感じられない夕方の繁忙期にもかかわらず閑散としている商店街のイメージが強く活気がない。
  • 坊ちゃんの気分になれました。
    4.0 投稿日 : 2022.06.09
    朝六時前から並んだのに整理券は七時でした。昔ながらの温泉という感じで多分外国人の方に喜ばれると思います。風呂上りはみかんジュースで乾杯!

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アクセス

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