表参道商店街
観光客で賑わい、活気あふれる「宮島のメインストリート」
約70軒の土産物屋や食事処が立ち並ぶ
日本三景・宮島といえば嚴島(いつくしま)神社、そして宮島で嚴島神社に次いで人気のスポットといえば、この「表参道商店街」といっても過言ではないだろう。「清盛通り」とも呼ばれる宮島のメインストリートで、宮島桟橋から嚴島神社へ向かう手前に約350m続く通りには、土産物屋や和菓子屋、食事処やカフェなど約70店が軒を連ねる。ここには、宮島を訪れる旅行者の求めるグルメや土産がなんでもそろっている。そして、例え「表参道商店街」という名は知らなくても、旅行者は十中八九この通りを訪れ、グルメや土産探しを楽しむ。今や「シャッター通り」と化した商店街が多いなかにあって、この通りは行き交う人々であふれ、全国でも屈指の賑わいを見せている。その「活気」に触れるだけでも、観光気分が盛り上がる。
通りの頭上に大きな天幕が張られる
「表参道商店街はアーケード街」という表現が、旅行ガイドブックなどによく見られる。いわゆる「アーケード」がここにあるわけではないが、天候などの状況によって通りの頭上に日よけとして大きな天幕が張られ、「アーケード街」に早変わり。なお、江戸時代から宮島は嚴島詣を目的とした観光地として賑わい、古い絵図などにも店が並ぶ参道が描かれているが、この商店街が「宮島のメインストリート」となったのは、昭和も半ばの戦後以降のこと。宮島内には「重要伝統的建造物群保存地区」となっている町並みも残るが、この表参道商店街はその類ではなく、江戸や明治からの由緒を誇るような老舗がここに並ぶわけではない。高度成長期の観光ブームの時代から現代にいたるまで、宮島のメインストリートとして賑わい続けてきた通りは、今風の店やテイクアウト店も増加し、新陳代謝も活発な「今に生きる商店街」なのだ。
趣向を競う店からお気に入りを見つけたい
この商店街に並ぶ店は、宮島名物「もみじ饅頭」を売る店や「焼き牡蠣」を店頭で焼く店をはじめ、穴子飯やお好み焼きなどのグルメ店や、杓子(しゃくし)や箸、宮島細工の木工品などの土産物屋が中心だが、それぞれの店に工夫があり、たとえば同じ「もみじ饅頭」でも店によって種類も趣向も違う。店内で作っているところを眺められたり、焼きたてを味わえる店もあるので、あの店この店と立ち寄って比べてみたい。あれやこれやと物色しながら土産探しや食べ歩きをするのは、ここでの大きな楽しみだ。お気に入りの店に目星を付けて、嚴島神社を参拝した帰りなどに買い求めるのがおすすめだが、17~18時ぐらいには閉店する店が多いので、帰りに立ち寄る場合は時間に注意したい。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン