龍宮の潮吹
まるで龍が昇るような噴潮現象を見られるスポット
岩穴へ激しい波が押し寄せて起こる自然現象
日本海に面した津金漁港の西北端の地形一帯は「龍宮」と呼ばれ、約200万年-1万年前の玄武岩でできた太古の自然を感じられる場所となっている。この一角にあるのが「龍宮の潮吹」だ。断崖にある縦1m横0.2mの穴に波が激しく打ちつけると、海水が激しく吹き上がる「潮吹」という現象が見られる。高いときには30m以上もの水しぶきが見られ、波が荒々しく吹き上がる様子が、天に昇る勇ましい龍のように見えたことから「龍宮の潮吹」と呼ばれるようになった。1934年(昭和9)8月に「国指定天然記念物及び名勝」にも認定されている。
朱塗りの鳥居のトンネルをくぐって「龍宮の潮吹」へ
「龍宮の潮吹」へは「元乃隅神社」の123基の朱塗りの鳥居のトンネルをつたっていく。元乃隅神社は「日本で最も美しい場所31」にも選ばれた観光スポットだ。海岸線に沿うように奉納された鳥居のトンネルが有名で、このトンネルを雄大な大海原に向かって歩いていくと、日本海のダイナミックな景色を一望できる風光明媚な場所にたどりつく。鳥居を振り返れば、鳥居の赤、海の青、大地の緑のコントラストの美しい光景が見られ、訪れる人の目を楽しませてくれる。
龍宮の潮吹を見られるのは限られた条件が整ったときだけ
ゴォオ-っと迫力のある音とともに、陽の光をまといながら、銀色の水飛沫をたてる様子はまさに龍が天に昇るよう。「龍宮の潮吹」は条件の整ったときにしか見ることのできない神秘的な現象だ。運が良ければ見られる、それもまた魅力のひとつだ。北からの風が強く、波が高いタイミングがチャンス。特に、日本海が荒れる秋から冬にかけての時期は狙い目だ。風がなければ1-2m、波が激しく打ちつければ30mに及ぶほどの高い水しぶきを見ることができる。晴れた日には潮吹に虹の架かる光景も見られることもあり、より神秘的だ。気候条件で潮吹の高さや周囲の情景も変わり、その瞬間にしか見られない情景に出合えるのがポイントだ。また、SNS映えする写真が撮れることから、デートスポットとしても人気になっている。
パワースポットとしても人気!
元乃隅神社が誇る「龍宮の潮吹」は、知る人ぞ知る神秘のパワースポットとしても知られている。迫力のある潮吹の光景は、ぜひ一度目にしておきたい。また「龍宮の潮吹」から車で約1時間ほどのところにある下関市の「角島大橋」は、元乃隅神社と並ぶ2大絶景スポットで知られている。同じ山口県北部の日本海側に位置しているので、一緒に訪れる旅行プランを考えてみてはいかがだろうか。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン