島根県立美術館

美術館

宍道湖の湖畔に立つ美術館は「日本の夕陽百選」

「水との調和」をテーマに、宍道湖(しんじこ)の湖畔にたたずむ島根県立美術館。ここから眺める夕日は「日本の夕陽百選」に選定され、夕日スポットとして注目されている。縁結びスポットの「宍道湖うさぎ」も人気。

宍道湖畔に立つ美しいフォルムの美術館の屋根が、夕日に照り映える} 宍道湖畔に立つ美しいフォルムの美術館の屋根が、夕日に照り映える

宍道湖と調和するユニークな美術館

大名茶人として知られる松平不昧(ふまい)公のお膝元として、また、美しい宍道湖の風景にも恵まれて、多くの文人墨客に愛されてきた松江。歴史と文化が薫る「水の都」松江を象徴するのは国宝・松江城と宍道湖だが、宍道湖畔に1999年(平成11)に開館した島根県立美術館は、単なる美術館の域を超えた「新しい松江のシンボル」といってもいい注目のスポットだ。山陰最大級の規模を誇る美術館の建物は、「水との調和」をテーマに、宍道湖に沿うようにカーブを描き、湖畔の立地をフルに生かした構造になっている。その建物も一見の価値があり、アート作品の展示も充実しているが、なんといっても最大の魅力は「美術館から見る美しい夕日」だ。

環境との見事な調和を見せる建物は、多くの美術館・博物館建築を手がけた菊竹清訓(きくたけきよのり)氏が設計} 環境との見事な調和を見せる建物は、多くの美術館・博物館建築を手がけた菊竹清訓(きくたけきよのり)氏が設計

美術館として唯一の「日本の夕陽百選」

ばくぜんと「宍道湖」あるいは「松江」ではなく、「松江市(島根県立美術館)」と限定されて「日本の夕陽百選」に選ばれている理由は、実際にここから夕日を観賞すればうなずけるに違いない。「島根県立美術館ならではの夕日」は、エントランスを入ったところにあるロビーから見るのがおすすめだ。宍道湖に面して全面ガラス張りになっているロビーは、宍道湖が間近に見え、湖面に近い目線で湖との一体感を感じられるような造り。夕焼けどきには床や天井がオレンジ色に染まり、窓のガラス越しに見る夕日は、湖面に反射する光もいっそう映える。その方角に出雲大社があることを思えば、神々しさもひとしおだ。ロビーには日没時刻が示されている。日没が遅くなる季節(3~9月)は「日没後30分まで」開館している(10~2月は18時30分閉館)。年間の日没時刻は美術館のウェブサイトから確認できる。

窓が全面ガラス張りで宍道湖向きにソファが並ぶロビー} 窓が全面ガラス張りで宍道湖向きにソファが並ぶロビー

2階の展望テラスからも美しい宍道湖の眺めを楽しめる} 2階の展望テラスからも美しい宍道湖の眺めを楽しめる

全面ガラス張りの窓に反射する光が幻想的だ} 全面ガラス張りの窓に反射する光が幻想的だ

野外アートを楽しみながら湖畔を散策

曇りで夕日を見られなくても、光が雲に反射し、幻想的な光景を見ることができる。日没後も空がグラデーションに染まり、息をのむような美しさが広がる。そんな景色は館外から見るのがいい。館外では、太陽光が美術館の大きな窓ガラスに反射することによって、思いがけない「光のアート」を見ることもできる。また、館外には7つの屋外彫刻が展示され、湖畔を散策しながらアートに親しむ趣向になっている。屋外彫刻の1つ「宍道湖うさぎ」は、「縁結びスポット」として人気がある。

12羽のうさぎが湖畔の芝生を飛び跳ねる「宍道湖うさぎ」} 12羽のうさぎが湖畔の芝生を飛び跳ねる「宍道湖うさぎ」

レストランやショップにも注目

美術館に併設するレストランやショップも要チェックだ。「湖畔のレストラン ラシヌ」は、宍道湖を眺めながらランチやディナー、ティータイムを楽しめるカフェレストラン。近海の海の幸や野菜ソムリエの農家から仕入れる新鮮な地元産食材を使い、「ヌーベル・ジャポネーゼ」をテーマとしたこだわりフレンチを提供。ここからも夕日を見ることができる。またミュージアムショップには、島根ならではのグッズがそろう。なかでも人気のアイテムが、ここでしか買えない美術館オリジナルの「うさぎグッズ」。宍道湖に融合するような環境でアートを鑑賞、夕日の絶景を満喫でき、「宍道湖うさぎ」など縁結びアイテムもある。島根県立美術館は、松江に行くならはずせないスポットだ。

レストラン「ラシヌ」で、湖畔に沈むロマンティックな夕日を見ながらディナーをいただくのもおすすめだ} レストラン「ラシヌ」で、湖畔に沈むロマンティックな夕日を見ながらディナーをいただくのもおすすめだ

ロダンの「ヴィクトル・ユゴーのモニュメント」は必見。そのほか絵画や浮世絵、写真、彫刻など幅広い分野のアート作品を収集・展示している} ロダンの「ヴィクトル・ユゴーのモニュメント」は必見。そのほか絵画や浮世絵、写真、彫刻など幅広い分野のアート作品を収集・展示している

スポット詳細

住所
島根県松江市袖師町1-5 map map 地図
電話番号
0852554700
時間
[10月-2月]10:00-18:30(展示室への入場は18:00まで)
[3月-9月]10:00-日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
休業日
火、年末年始(12/28-1/1)
※企画展の開催日程等にあわせて休館日を変更する場合あり
料金
[コレクション展]300円(企画展は別途)
駐車場
あり(230台)
クレジットカード
可(ミュージアムショップのみ
VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり
コンセント口
あり(3口)
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい
備考
※2021年5/25(火)-2022年5月[予定] 施設整備に伴い休館中

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 企画展示を定期的に実施しています
    4.0 投稿日 : 2021.09.24
    今回も『ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コロー派から印象派へ』という企画の展示が目的で訪問しました。このような企画を定期的に実施されているのも、この美術館の魅力の一つだと思います。館内もゆったりしているので、落ち着いて鑑賞出来ました。
  • 宍道湖畔の開放的な美術館
    4.0 投稿日 : 2020.11.18
    宍道湖畔にある美術館です。屋外展示は湖のすぐそばにあります。曲線を描く建物は湖側がガラス張りになっており開放感があります。訪問時は残念ながら曇りだったため夕日は見られませんでしたが、ここは夕陽鑑賞スポットの一つだそうです。寒い季節はロビーから見られるのでいいと思います。常設展示は所蔵作品の質が高かったです。湖畔にある美術館なので「水にまつわる」作品を中心に収集しているそうです。作品の...
  • 夕方のひと時を
    4.0 投稿日 : 2020.09.08
    美術館はゆったりと大きく、素晴らしい内容です。それ以上に、宍道湖に向けて広い芝生が続いており、そこにもオブジェがあります。たくさんの人が美術館を出てから、夕陽を見ていました。爽やかな風が吹き、悠久にも思えるような時間を過ごしました。

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アクセス

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