国宝 羽黒山五重塔
樹齢300年の杉木立ちに囲まれた東北最古の五重塔
参道を守るようにそびえる杉並木
出羽三山の参道入り口である随神門を抜けると、石段の両側に見事な杉並木が現れる。樹齢350年から500年を超す老杉が、2446段の石段参道をまるで守るかのように山頂まで立ち並ぶ。樹齢にふさわしい圧巻の高さをもつ杉木立のおかげか、真夏でも参道内はひんやりと涼しい。静けさから一転、風が吹けばざわざわと揺れる木々や秡川(はらいがわ)に落ちる滝の音、杉の香りに包まれて、昔と変わらぬ姿で修行をする山伏たちにふと出くわしそうな神秘的な気分にさせられる。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの3つ星に認定されたのも納得だ。ぜひ徒歩で巡ってほしい。
東北地方最古の五重塔と爺杉(じじすぎ)
羽黒山入り口の随神門から徒歩で約15分、継子坂といわれる坂を下り、一の坂の手前にあるのが国宝「羽黒山五重塔」だ。平安期に平将門により創建された、東北地方最古の塔といわれている。現在の塔は、1372年(応永5)に再建されたもの。高さは29mで、三間五層の杮葺き(こけらぶき)・素木造(しらきづくり)、建築には1本の釘も使われていないというから驚きだ。
また、五重塔の近くには国の天然記念物で、樹齢1000年以上といわれる「爺杉(じじすぎ)」の姿も。幹の周囲は8.25m、根回り10.5mの巨大杉は圧巻。羽黒山最大かつ最古の杉とされる。以前は爺杉の近くに「婆杉(ばばすぎ)」もあったが、1902年(明治35)の台風により残念ながら失われてしまった。
冬場の五重塔も見逃せない
出羽三山のうち、月山と湯殿山は冬期の参拝は受け付けていない。その代わり、すべての神様が分祀された羽黒山山頂の三神合祭殿が「里之宮」の役割を果たす。とはいえ、羽黒山にも積雪はある。雪が積もった五重塔や杉並木は別格の美しさで、その景色目当てに訪れる人もいるほど。五重塔から山頂までは除雪されていないこともあるので、山頂まで行きたい場合は五重塔で引き返し、車やバスで山頂に向かうルートが安全。また、随神門から五重塔に至る継子坂の下りが雪の影響でとても滑りやすいため、十分気をつけよう。随神門近くの「いでは文化記念館」で長靴を借りることもできる。
スポット詳細
- 住所
- 山形県鶴岡市羽黒町手向字羽黒山地内 地図
- エリア
- 庄内エリア(南)
- 電話番号
- 0235622355
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
- 駐車場
- あり(200台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分(約60分)
情報提供: ナビタイムジャパン