もりおか啄木・賢治青春館
盛岡で暮らした石川啄木と宮沢賢治の青春時代に思いを馳せる記念館
ドイツ風ロマネスク様式の洋館
岩手の歌人・石川啄木(1886〜1912年)、詩人であり童話作家の宮沢賢治(1896〜1933年)両名が青春時代を過ごした盛岡の街と、2人が過ごした若き日々を紹介する施設。1910年(明治43)に竣工した旧第九十銀行本店の建物は、盛岡に現存する明治・大正期の代表的洋館のひとつだ。設計を担当した盛岡出身の建築家・横濱勉(よこはまつとむ)は、啄木、賢治と同じ盛岡中学校の卒業生であった。建物の1階には常設展示室、映像体験室、街並展示室があり、啄木と賢治について、ていねいに展示・紹介されている。2階では企画展などを開催。高い天井、白い壁、木の床材のホールではコンサートも開催され、音響が好評だ(入館無料、2階展示ホールは有料の場合あり)。
啄木と賢治、2人の青春時代の追憶に浸る
啄木と賢治は年齢差10歳。いずれも親元を遠く離れ、盛岡中学に進学した。館内の展示を見ていると、学校近くの岩手公園(現在の盛岡城跡公園)を散策したり、中津川沿いに建ち始めた洋館を眺めたりしたことだろうと、当時の2人の姿に思いがめぐる。館内にある盛岡の風景や四季の移ろいをイメージした体験室では、盛岡で暮らしていた2人の世界観を音と光で表現している。また、もりおか啄木・賢治青春館の周囲には、中津川や北上川、街のどこからでも見られる岩手山など、おそらく当時彼らが目にしたものが今も変わらぬ姿で残っている。岩手銀行赤レンガ館、盛岡城跡公園など当時につながるスポットもここから徒歩5分程度。啄木と賢治の時代に思いを馳せながら、周囲をゆっくりと散策するのもいい。
100年以上もの時を経た洋館の落ち着いた喫茶
盛岡は、喫茶店の多い街としても知られている。ここもりおか啄木・賢治青春館の1階にも喫茶「あこがれ」があり、銀行時代の営業室だった場所の一部が喫茶コーナーとして活用されている。店名の「あこがれ」は、啄木の処女詩集から名づけられたもの。客の注文を受けてからていねいに豆をひいていれる「青春館ブレンドあこがれ」、やさしく芳醇な香りが漂う「みなまた紅茶」などとともに、ぜひ「もりおかの味くらべ」も注文してみよう。盛岡伝統の銘菓、あん菱(ひし)、豆銀糖(まめぎんとう)、フルーツゼリーが素朴な姿でかわいらしく並んでいる。
※啄木の「啄」は「、」のある旧字体
スポット詳細
- 住所
- 岩手県盛岡市中ノ橋通1-1-25 地図
- エリア
- 盛岡市・雫石町・小岩井エリア
- 電話番号
- 0196048900
- 時間
- 10:00-18:00(最終入館17:30)
- 休業日
- 第2火(祝の場合は翌日)、年末年始
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(morioka_city_wi-fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 啄木と賢治の青春が聞こえる
- 啄木と賢治の短い一生の記録が作品と一緒に展示してある。2人とも一生けん命、ひたむきにまじめに、そして少し下手に生きた足跡に触れることができた。
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- 国の重要文化財に指定されている銀行本店建屋を活用した啄木、賢治の資料館
- この資料館は、やはり、国の重要文化財に指定されている近代建築の旧第九十国立銀行本店の建物の素晴らしさです。建物内部は、頭取室、応接室、職員控室、重役室、営業室など、元々の作りをそのまま利用しており、建物自体を楽しめます。そして、啄木と賢治が過ごした盛岡時代の街並みのジオラマや岩手公園などの展示が印象に残りました。無料で見学できますので、できれば、真っ先にここを訪ねて、城址公園に出掛けると、公園...
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- 銀行をリノベーションした建物
- 昔の銀行の建物が、もりおか啄木・賢治青春館になっています。例えば、金庫室には、壁一面に絵が描かれており、「銀河鉄道の夜」のお話が流れています。話に合わせて、壁の色が変わったりして、とても面白い空間でした。
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