苗名滝

国立公園内にある「日本の滝百選」に選ばれた名瀑

「日本の滝百選」にも選ばれている苗名滝。落差55mから流れ落ちる滝は、ダイナミックな水しぶきと森に響く轟音が迫力満点。トレッキングを手軽に楽しめ、自然に癒やされる国立公園ならではの景観で、妙高エリアの人気観光スポットになっている。

夏でも十分な水量がある苗名滝周辺では水しぶきによる涼しさを感じることができる} 夏でも十分な水量がある苗名滝周辺では水しぶきによる涼しさを感じることができる

地震のように轟く名瀑

妙高市側に整備された入り口から歩き始め、木々に囲まれた川沿いに整備された遊歩道を15分ほど進むと、轟音とともに滝が見え始める。落差55mの高さから滝壺に水が落ちるダイナミックな景観が観光客に人気の苗名滝は、「日本の滝百選」に選ばれている名瀑だ。豪快に流れ落ちる水の音が周囲の森に響きわたり、滝に近づくにつれて大きくなる地響きが、まるで地震のようであったことから古来より「地震滝」とも呼ばれており、その迫力は今も変わらない。妙高エリアで一度は訪れたい名所だ。

妙高市側にある遊歩道の入り口} 妙高市側にある遊歩道の入り口

滝までの道はよく整備されているが、雨の日などは足元が滑るので注意が必要だ} 滝までの道はよく整備されているが、雨の日などは足元が滑るので注意が必要だ

名前の由来はその爆音から

新潟県妙高市と長野県信濃町の県境にかかるこの滝は、黒姫山からの川の流れを巨岩がせき止めたことにより誕生したとされ、2015年(平成27)に指定された妙高戸隠連山国立公園内に位置している。2016年(平成28)に苗名滝への道路が整備され市道苗名滝川街道線が開通。関川沿いに走る全長約1.5kmの2車線道路のおかげで、通常車両や大型観光バスの通行が可能となった。苗名滝は柱状節理(ちゅうじょうせつり)が発達した玄武岩が特徴的で、崖上などにも柱のような割れ目が確認できる。その名前は爆音が響きわたる滝の様子を表した「地震」が由来で、古来日本では地震のことを「なゐ」といい「なゐのたき」から転じたとされている。

2つ目の吊り橋からも苗名滝を見ることができ、その存在感に思わず足を止める} 2つ目の吊り橋からも苗名滝を見ることができ、その存在感に思わず足を止める

手軽に楽しめるトレッキング

関川にまたがる地震滝橋(ないのたきはし)が苗名滝入り口への目印だ。きれいに整備された市道苗名滝川街道線を奥に進むと、普通車104台、大型車11台を収容できる大駐車場が見えてくる。駐車場の周囲にはカフェや食事処、公衆トイレが完備されているので準備を整えよう。入り口からは片道15分の徒歩になるが、道中には2つの吊り橋がありそれだけでも簡単なハイキングを楽しめる。関川1号えん堤も景観に配慮された外観で、流れ落ちる水は観光客の期待感を高めてくれる。春の雪どけシーズンは水量がより増し見ごたえ抜群。また夏は水しぶきで涼しさが感じられ、秋は滝と紅葉のコラボレーションも魅力だ。

右手に見える関川1号えん堤は景観に配慮された造り} 右手に見える関川1号えん堤は景観に配慮された造り

駐車場に隣接する「苗名滝苑」では流しそうめんが名物} 駐車場に隣接する「苗名滝苑」では流しそうめんが名物

食事や周囲にある自然スポットも楽しむ

ハイキングから帰ってきたあとは、駐車場そばにある「苗名滝苑」で湧き水を使用した流しそうめんを楽しむのがおすすめ。隣の「カフェグラン」でお茶をしながら小休憩を取るのもいいだろう。ひと休みしたら周囲の自然スポットも時間の許す限り満喫したいところ。妙高戸隠連山国立公園内にはほかにも火山や非火山、高原や湖沼などが点在しており見どころは多い。池の平(いけのたいら)にあるいもり池は、外周がトレッキングコースとして整備されており、黒姫山や日本百名山のひとつである妙高山が見渡せる絶景スポット。すぐ隣には新妙高高原ビジターセンター(2022年4月オープン予定)が新設され、妙高エリアの新たな観光拠点になるのでぜひ訪れたい。

池の平にあるいもり池も合わせて訪れたい自然スポット} 池の平にあるいもり池も合わせて訪れたい自然スポット

スポット詳細

住所
新潟県妙高市杉野沢2092 map map 地図
駐車場
あり(普通車104台、大型車11台)

情報提供: ナビタイムジャパン

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