見附島
弘法大師ゆかりの島。そびえる姿はまさに軍艦
高さ28m。先端が突き出た大岩
のと里山空港から車を走らせること約30分、駐車場前の松林を抜けると、こちらに迫ってくるかのように先端が突き出た大岩が現れる。日本海に浮かぶようにそびえるこの奇岩こそが、見附島である。高さ28mのむき出しとなった岩肌と頂上部に生い茂る樹木が印象的で、その勇壮な姿は能登のシンボルとなっている。島の形が軍艦に似ていることから別名「軍艦島」とも呼ばれている。時間に都合がつくならば、潮位の下がる引き潮を狙って訪れてみてほしい。海岸から島までの踏み石の道ができるので、足元に十分気をつけながら、ゆっくりと近づいてみよう。堂々と立つその迫力にさらに魅了されるはずだ。
"海岸に幸せ願う""縁結びの鐘"""
見附島は、全国に残る空海(弘法大師)ゆかりの地のひとつである。空海が布教のために佐渡島(新潟県)から渡った際、最初に目についたのがこの島といわれており、それにちなんで見附島と名づけられたとの逸話が伝わっている。以来、縁結びの神と海難の守り神を祭り、島には小さな社が建てられた。現在、風化や地震の影響で社は朽ちてしまったものの、島の近くには鳥居が立っており、どこか神秘的な雰囲気を感じさせる。さらに、恋の伝説が残る恋路海岸(能登町)と見附島を結ぶ約3.5kmの海岸線は「えんむすびーち」と名づけられている。海岸には縁結びの鐘が設置されており、海岸には仲良くひもを引くカップルたちの幸せを願う鐘の音が高らかに響いている。
夜のライトアップや日の出も魅力
時間の経過とともに多彩な表情を楽しめるのも、見附島の魅力といえる。月の名所としても知られ、「見月島」と記す文献も残っているほどだ。加えて、夜になると島をライトアップしており、雄大な姿がより際立つ。水平線から静かに太陽が昇り、徐々に海面を照らしていく日の出も感動的だ。近くにはホテルもあり、海岸に面してキャンプ場も整備されているので、爽やかな潮風を感じながらゆったりと過ごすのもおすすめだ。また、近くの見附茶屋では、海岸を眺めながら地元の幸を楽しんだり、能登のお土産品を購入したりできる。コーヒーやソフトクリームなどもあるので、ドライブで疲れた際などの休憩スポットとして利用するのもいいだろう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン