九重園本店
村上茶と城下町の歴史を感じる格式高い空間
村上茶の歴史とともに歩む老舗
城下町村上の町屋が並ぶ通りに店を構える九重園(ここのえん)。1800年(寛政12年)代初め頃の文化文政年間からお茶の製造販売を始め、以来同じ場所で、製茶・販売を営んでいる。2代目の瀧波重兵衛の頃には村上藩主との結びつきも深く、藩の外に村上茶を持ち出す際の取締役にも命じられていたという。現在は村上市内に2か所、3〜5町歩(約10〜16平方メートル)の茶畑を所有している。
400年を誇る村上茶の歴史
村上茶の歴史は約400年前までさかのぼる。江戸時代後期、当時の村上藩主に年貢としての茶を栽培するよう命じられ、京都の宇治から茶師を招き、お茶の木の種を植え栽培を始めたのが村上茶の始まりとされている。村上茶はほのかな甘さが特徴。ほかの産地に比べて年間の日照時間が短いため、渋みを生み出すタンニンが少ないのがその理由とされている。お茶の木は本来は温暖な地域で育つ作物のため村上は「北限の茶処」と呼ばれている。
町屋造りの建物と調度品も楽しめる空間
九重園の建物は、店舗と住居が土間で続く、町屋造りになっている。道路に面した店の奥に進むと、仏壇と神棚が置かれた茶の間が。さらに奥には住まいがある。茶の間の上は2階がなく吹き抜けになっており、囲炉裏で燻(いぶ)された黒い土壁や大きな梁が目を引く。代々伝わる人形や屏風、調度品も多く飾られており、村上の城下町エリアで行われる春の「人形さま巡り」、秋の「屏風まつり」などのイベント時には、さらに多くの所蔵品が飾られ、訪れる人々の目を楽しませている。
抹茶と和菓子を味わえるカフェも併設
店内には、村上茶を提供するカフェも。町屋Cafe九兵衛庵(まちやかふぇくへいあん)では、抹茶や煎茶と季節の和菓子のセットや抹茶シェイクなどを味わえる。立派な座敷には代々伝わる屏風や調度品が飾られ、歴史と風格を感じさせる。座敷はもともと隣家だった商家の建物を明治期に買い取り、大正初めにお座敷に作り直した。クラシック音楽が流れる店内で、調度品や庭を眺めながらゆったりと村上茶を楽しめる、ぜいたくな空間だ。
スポット詳細
- 住所
- 新潟県村上市小国町3-16 地図
- エリア
- 村上・新発田エリア
- 電話番号
- 0254522036
- 時間
- 9:30-17:00
- 休業日
- 1/1
- 駐車場
- あり(10台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、その他)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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