おふさ観音

寺院

バラが咲き香り、風鈴の音が響く観音様のお寺

「元気になれるお寺」として親しまれる庶民信仰の寺。春と秋にはバラの花見と寺宝の特別公開などが行われる「バラまつり」、夏には無数の風鈴が夏の風で涼やかな音色を奏でる「風鈴まつり」が開催される。

色とりどりの花を咲かせる境内のバラ} 色とりどりの花を咲かせる境内のバラ

まるで天上の世界のように美しい境内

近鉄大和八木駅から、近鉄御所駅または下市口駅行きのバスに乗り、小房停留所で下車して5分ほど歩くと、静かな住宅地のなかに立派な門が現れる。春と秋には4000種以上のバラが境内を彩る通称「バラのお寺」だ。姿形や香りの異なるバラが調和のもとに、美しく咲いている光景を仏様の世界に例え「花まんだらのお寺」と呼ぶ人も。毎年、見頃を迎える5月中旬から6月末までと、10月下旬から11月末まで、「バラまつり」が開催され多くの人が訪れる。また、7月1日から8月31日までの期間は「風鈴まつり」を開催。境内に吊り下げられた無数の風鈴が涼しく鳴り響く夏の風物詩だ。

風鈴が境内を埋め尽くす「風鈴まつり」} 風鈴が境内を埋め尽くす「風鈴まつり」

春から秋にかけては、メダカが展示される} 春から秋にかけては、メダカが展示される

地域住民によって建てられたお寺

おふさ観音の歴史は古い。本堂が建つ付近はかつて「鯉ヶ淵(こいがふち)」という大きな池で、1650年(慶安3)のある日、「おふさ」という娘が白い亀の背中に乗った観音様を池で見たことが始まりだ。おふさは池の側に小さなお堂を建てて、観音様をお祀りしたそう。すると不思議なことに観音様がいろいろな願いごとを叶えてくれたことから、住民たちにあつく信仰されるように。明治になって「観音様のために、大きな本堂を建立しよう」と、住民たちが寄付を集め現在の本堂が完成した。観音様への信仰は現代まで受け継がれ、毎日欠かさずに参拝する地域住民が少なくない。暮らしのなかに根付く、庶民信仰のお寺として愛されている。

地域住民の思いが込められた本堂} 地域住民の思いが込められた本堂

さまざまな願いを叶えてくれる慈悲深い観音様

創建当時のままに残る本堂には、本尊・十一面観音像が祀られている。身体健全、厄除け、ボケ封じをはじめ開運、良縁、学力向上などさまざまな願いを叶えてくれる、慈悲深い観音様だ。本堂での参拝をすませ本堂の裏手へと進むと、十一面観音像と背中合わせに祀られる千手観音像がある。別名「ひとこと観音」とも呼ばれ、ひとつだけ願い事を叶えてくれるそう。社務所前にある絵馬に願い事を書いて奉納しよう。

本堂の裏手におられる千手観音像} 本堂の裏手におられる千手観音像

大切な願いを叶えてもらおう} 大切な願いを叶えてもらおう

参拝のあとは日本庭園を眺めながら一服

さらに奥へと進むと観音様の化身とされる亀のいる「亀の池」、おふさ観音発祥の物語にちなんだ「鯉の池」と続き、回廊式の日本庭園「円空庭」がある。四季折々の表情を楽しめる庭園には「茶房 おふさ」があり、参拝の合間の休憩にぴったりだ。大正時代に建てられた建物は天井が高く開放的。日常の喧騒を忘れて、ゆったりとした時間を過ごすことができる。

茶房ではバラジュースがいちばん人気} 茶房ではバラジュースがいちばん人気

スポット詳細

住所
奈良県橿原市小房町6-22 map map 地図
エリア
橿原エリア
電話番号
0744222212
時間
[開門時間]7:00-17:00(入場は16:30まで)
休業日
年中無休
料金
[入場料]無料
[本堂拝観料]300円
駐車場
あり(22台)
※無料

情報提供: ナビタイムジャパン

このスポットを紹介している記事

クチコミ

  • 音が一杯
    2.0 投稿日 : 2023.06.05
    どう行こうかと思案の結果、JR畝傍から歩きました。駅は北口しかないので東に向かい踏切を渡ってから南下。結構距離があります。近くまで行くと風鈴の音が聞こえて来ます。園内はバラの鉢とカラフルなビニール傘が地面の所狭しと置いてあり、間を歩きます。宗教施設なのか何なのか解らない印象のまま、後にしました。
  • コンパクトにまとまっている
    4.0 投稿日 : 2022.05.07
    高野山真言宗・十無量山観音寺。検索したら1650年が起源とのこと。現在の本堂は明治時代に庶民の寄付によって建立されたらしい。南の門をくぐると広場があって、本堂・庫裏まで百メートル以上の境内にはいろんな神様・仏様を奉る複数のお堂があり、お庭や亀・鯉・メダカの放生池や多数の水盤などがところ狭しと並んでいる。一番北側は円空庭を囲んで庫裏の一角であろうか、茶房おふさとなっている。境内広場は春と...
  • バラは10月中旬から11月下旬が見頃です
    3.0 投稿日 : 2022.01.04
    以前の参拝時には、境内一円の風鈴がとても綺麗でした。今回は、秋のバラまつりと同時期に本堂の「生き人形」が公開されると云うことで11月に参拝。この人形は安本亀八氏作。大変精微な造りで何回か見ていますが、人形が年々、歳をとって行くような錯覚すら覚える。

TripAdvisorクチコミ評価

もっと見る

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました