闘けい神社
ニワトリ好き、歴史好き必見のリフレッシュスポット
武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)の伝説が彩る神社
平家物語に記された、壇ノ浦合戦の鶏合わせの故事。武蔵坊弁慶の父であるといわれる熊野別当・湛増(たんぞう)が、源氏と平氏どちらに味方をするかの神意を問うため紅白のニワトリを闘わせ、その結果によって源氏に加勢。熊野水軍200隻を出陣させ、合戦を勝利に導いたという逸話がこの神社に残されており、神社名の由来となっている。広々とした境内の一角には、湛増と弁慶父子とニワトリ2羽の像が立ち、参詣者を見守る。毎年秋には「弁慶まつり」を開催。源義経との出会いなど弁慶にまつわる伝説や闘鶏による占いなどが演劇で再現される。過去にはアントニオ猪木や亀田大毅など著名人が弁慶役を演じたこともあり、秋の田辺市を盛り上げる一大イベントだ。
昔も今も変わらず集める信仰
神社の名は源平合戦に由来するものの、創建されたのは社伝によると419年(允恭天皇8)と古い。「田辺の宮」や「新熊野雞合大権現(いまくまのとりあわせだいごんげん)」など社名の変遷を経て、明治維新時に現在の名に改称された。熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の「熊野三山」の別宮的存在として、信仰を集めたという。主祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)。心願成就、勝運開運を筆頭に、安産祈願や厄除開運、病気平癒、家内安全、商売繁盛などさまざまな所願成就の祈願を受け付けている。例大祭の「田辺祭」は毎年7月24、25日で、紀州三大祭りのひとつ。25日早朝4時30分に斎行される「暁(あかつき)の祭典」は、全国的にも珍しい時間に行われる祭りだ。両日には趣向をこらして飾られた人形や餅花を乗せた山車(だし)巡行が、笛や囃子(はやし)の音とともに街中を練り歩く。
梅栽培発展の立役者を祀る
境内には弁天社や大黒戎(えびす)社など末社が多く立つ。末社のなかでもひときわ目を引くのが、藤巌神社(とうがんじんじゃ)だ。紀州徳川家の附家老(づけがろう)として徳川家康の第10子・頼宣に仕えて紀伊に入り、田辺領主として周辺地域を治めた安藤直次(なおつぐ)を祀る。直次は商業や文化の振興に力を注ぎ、特に痩せ地対策として梅の栽培を奨励。税を免除するなど、梅栽培の発展に寄与した。時を経て今もなお、紀州の梅が特産として名高く、収穫量や質ともに全国一であるのは、直次の施作によるものだったのだ。藤巌神社の鳥居手前には、大きなクスノキがご神木としてそびえる。樹齢約1200年と伝わるこのクスノキには、延命長寿や無病息災、特に歯痛平癒にご利益があると信仰されている。
縁起物のニワトリモチーフ
弁慶や安藤直次のほか、日本を代表する博物学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)や歴史小説家の神坂次郎らも鬪雞神社にゆかりが深い。吹く風にざわめく木々の葉ずれの音や鳥の鳴き声など自然の音に包まれる境内は、街なかにあるとは思えないほど静寂だ。田辺の地を守り発展させてきたゆかりの人々に思いを馳せつつ広い境内を歩くと、心も軽くリフレッシュできるはず。おすすめは、「鬪雞神社」ならではのニワトリモチーフを探しながらの散策。本殿を見つめるブロンズのニワトリ像、かわいいニワトリが描かれた絵馬、おみくじやお守りなど、そこかしこにニワトリモチーフが。十二支のひとつでもあり、時を告げ朝を呼ぶとされ縁起のよいニワトリ。参拝しつつ、リラックスして探してみよう。
スポット詳細
- 住所
- 和歌山県田辺市東陽1-1 地図
- エリア
- 海南・有田・みなべ・田辺エリア
- 電話番号
- 0739220155
- 時間
- 8:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 駐車場
- あり(80台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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