寳山寺
生駒の聖天さんは商売の神様・金運アップのパワースポット
一種独特の空気が漂う宝山寺
生駒山の中腹に位置する宝山寺は、商売の神様を祀る「日本三大聖天」のひとつ。現世利益を求める多くの人々の信仰の寺として、古くより栄えてきた。宝山寺を開山した湛海律師(たんかいりっし)が生駒山に入ったのは1678年(延宝6)。大聖歓喜天を山の鎮守とし、修行を続け、理想の密厳浄土建設を目指したという。「生駒に優れた験者あり」といううわさを聞いた天皇や将軍から「求子の祈祷」「世継ぎの安泰祈祷」が相次ぎ、その後多くの商売関係者や庶民もお参りするようになった宝山寺。寺院内では、大聖歓喜天の象徴である「巾着袋に交差した大根」という絵柄に多く出合う。巾着は宝袋で、信じる者に宝を与えるといわれ、大根は歓喜天の好物だとか。毎年12月1日には「生駒聖天厄除大根炊き」も行われる。
明治時代に流行した西洋風×日本風の建造物
宝山寺本堂の後方にある洋風の建物。獅子閣は1884年(明治17)に当時の住職・乗空(じょうくう)の発願により、客殿として建設されたもの。聖天堂再建の際に大工として働いていた吉村松太郎(よしむらまつたろう)の腕を見込んで、「西洋風の建築物」建設のために横浜まで留学させて、西洋建築を学ばせたという。その後、獅子閣建設の棟梁となり、多くの大工とともに建設にあたった。柱やアーチの部分に付けられた飾りや色ガラス付きのアーチ窓、螺旋階段、そして瓦屋根やしっくい壁、床の間、格天井、畳敷きの和室など、明治時代に流行した西洋と日本をうまくミックスした建築デザイン。獅子閣は文化史的意義が高く、1961年(昭和36)には重要文化財に指定されている。特別公開日のみ、内部を見学できるので、ウェブサイトで確認してほしい。
ずらりと並ぶお地蔵様に見守られながら奥の院へ
拝殿前にある階段を上り、奥に進むと朱色が鮮やかな多宝塔が見える。奥の院へと向かう石段の両側にはずらりとお地蔵様が並ぶ。苔むしたお地蔵様の間には観音様の姿も。お賽銭を入れながら登る人もいるようだ。大きさも顔立ちも違うお地蔵様に見守られながら10分ほど歩くと、奥の院の本堂に到着する。手前にある開山堂には、木像の中興開山・湛海律師像が祀られている。さらに奥にある大黒堂から見る眺めもすばらしく、こんなところまで自身の足で上ってきたのかと思うと感慨深い。1000年以上の歴史をもつお寺の多い奈良県のなかでは、比較的新しい宝山寺。商売繁盛や金運アップだけでなく、健康長寿や学力向上、良縁、夫婦円満、子孫繁栄など、さまざまなご利益があるそう。ここにしかない空気を感じるだけでも価値のあるお寺なので、ぜひ訪れてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県生駒市門前町1-1 地図
- エリア
- 生駒エリア
- 電話番号
- 0743732006
- 料金
- [入山料]無料
- 駐車場
- あり(300台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- その他(指定場所にて)
情報提供: ナビタイムジャパン
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