赤目四十八滝
不動滝や千手滝など多数の滝が流れる自然豊かな幽谷
さまざまな言い伝えが残る古来からの霊地
古くから霊験あらたかな深山幽谷として知られてきた赤目四十八滝。特別天然記念物のオオサンショウウオなど、渓谷内にはさまざまな野生動物が生息している。なお、「赤目」という名称の由来は、飛鳥時代の呪術者である役の小角(えんのおづぬ)が、滝に向かって行を修めているときに、赤い目の牛に乗った不動明王が出現したという伝説から。あるいは阿弥陀仏が四十八種の誓願を立て、修行を成就したことから付けられたともいわれている。そのため、「千手観音」から名付けられた千手滝や「不動明王」から名前をとった不動滝など、滝の名前には仏名にちなんだものが多数。渓谷全体がひとつの大きな曼荼羅図(まんだらず)に見立てられており、四十八滝を全周することで願いが叶うとも考えられている。
遊歩道を歩いてさまざまな滝を鑑賞
渓谷内には歩きやすい遊歩道が整備されており、滝と滝とをつなぐ片道およそ3.3kmの回遊路になっている。「日本オオサンショウウオセンター」から出発して、最初に見えてくる滝は行者滝。役の小角はこの滝で修行をしたと伝えられている。そして次に目を引くのは、主要な滝の総称である「赤目五瀑」のひとつに数えられる不動滝。高さ15m、滝壺の深さ10mの大きな滝で、天候に恵まれればエメラルドグリーンに輝く美しい姿を楽しむことができる。なお、不動滝を越えるとすぐに階段があり、高い位置から不動滝を見下ろすことも可能。いろいろな角度から滝の絶景を鑑賞してみるのもおもしろい。
徒歩25分ほどで千手滝と布曳滝に到着
不動滝の先にある階段を上がると、そこからしばらくはなだらかな遊歩道が続く。途中に小さな休憩所やトイレがあり、さらに進んでいくと「赤目五瀑」のひとつである千手滝が見えてくる。千手滝の前にも休憩所が造られているので、椅子に座ってゆっくりと美しい眺めを堪能したい。そして再び階段を上がり、橋を渡ると、布引滝(ぬのびきたき)の正面に出る。こちらも「赤目五瀑」のひとつ。水の流れが一条の布のように見えることから名付けられたという。なお、ここまでで「日本オオサンショウウオセンター」から徒歩で25分ほど。この先は渓谷ハイキングコースになり、さまざまな大小の滝を経て、「赤目五瀑」の荷担滝(にないたき)までは約50分、琵琶滝までは1時間ほどかかる。先に進むかどうかは自分の体力と相談しよう。
「平成の名水百選」や「日本の滝100選」などに認定
赤目四十八滝は「平成の名水百選」と「日本の滝100選」「森林浴の森100選」「遊歩100選」に選ばれている。さらに「赤目四十八滝へのみち」の名で、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも認定。春の桜や夏の新緑、秋の紅葉など、季節ごとに鮮やかな風景が楽しめるほか、野生の動物や高山系の植物が豊富なことから、定期的にさまざまなエコツアーも開催されている。また、車で約1時間の距離には、伝統工芸品である伊賀焼の魅力に触れられる「伊賀焼伝統産業会館」も。周辺に点在する窯元を巡ることもできるので、ぜひ足を延ばして訪れてみたい。
スポット詳細
- 住所
- 三重県名張市赤目町長坂861-1 地図
- エリア
- 伊賀・上野エリア
- 電話番号
- 0595633004
- 時間
-
[4/1-11/30]8:30-17:00
[12/1-3/31]9:00-16:30 - 休業日
- 12/28-12/31
- 料金
-
【入山料】
[大人(高校生以上)]500円
[小人(小学生・中学生)]250円
[幼児]無料 - 駐車場
- なし(周辺駐車場を利用)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、Apple Pay、LINE Pay、d払い、ALIPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 120分以上
- 車椅子での入店
-
可
※渓谷内、霊蛇滝(入口から約1分まで) - 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン