大佛次郎記念館

記念館

横浜と猫を愛した作家、大佛次郎の生涯を追う

横浜ゆかりの作家、大佛次郎の業績と生涯を紹介する記念館。館内には、自筆原稿や大佛が収集した文献や雑誌、執筆のための素材や愛用品など、大佛に関するさまざまな資料が展示されている。

港の見える丘公園の展望台の南側に広がる沈床花壇の奥にある} 港の見える丘公園の展望台の南側に広がる沈床花壇の奥にある

横浜を題材にした作品を多く執筆

横浜に生まれた大佛次郎(1897-1973年)は、終生変わることのない愛情を故郷に寄せ、横浜を最も多く描いたといわれる作家。なかでも『霧笛』『幻燈』は開化期の横浜をていねいに描いた名作として今も多くの人々を魅了し続けている。このほかの代表作には、『パリ燃ゆ』『天皇の世紀』『帰郷』『赤穂浪士』などがあり、『鞍馬天狗』の作者としても知られている。大佛次郎記念館は、大佛の没後、遺族から蔵書や遺品の寄贈を受けて、1978年(昭和53)、『霧笛』や『帰郷』などの作品の舞台となった場所に開館した。

手がけた作品の多さに驚かされる} 手がけた作品の多さに驚かされる

個性的な建物も見どころのひとつ

アーチ型の屋根と赤レンガ色の外観がひときわ目立つ建物は、日本を代表する建築家、浦辺鎮太郎氏が手がけたもの。開港期の横浜絵にあるような洋風建築が印象的で、レンガの赤、色ガラスの青、大理石の白は大佛と縁のあるフランス三色旗の色調にちなんだものなのだとか。館内のステンドガラスやタイル、モザイクなど、こだわりの詰まった建物なので、細かな部分まで見学してみよう。

美しい光が差し込む1階の階段ロビー} 美しい光が差し込む1階の階段ロビー

館内に潜むキュートな猫たち

収蔵品展では、時代小説『鞍馬天狗」で名を馳せ、ノンフィクション『パリ燃ゆ』、現代小説、随筆、戯曲など多岐にわたる文筆活動からライフワーク『天皇の世紀』にいたる軌跡を紹介。これ以外にも年に数回、さまざまなテーマ展示を開催している。また、大佛は「猫は生活になくてはならない優しい伴侶」と語るほどの愛猫家で、十数匹の猫に囲まれた生活のなかから童話『スイッチョ猫』が生まれたことでも知られている。その絵本原画や大佛が愛用した猫の手あぶり、収集した置物などの展示のほか、玄関、照明、展示ギャラリー内など館内の随所で猫コレクションを見られるので、かわいらしい姿をぜひ探してみて。

大佛が実際に使っていた家具を配して再現した書斎} 大佛が実際に使っていた家具を配して再現した書斎

階段ロビーの各照明の上にも趣の異なる猫の姿が} 階段ロビーの各照明の上にも趣の異なる猫の姿が

併設のティールームでぜいたくな時間を

館内には、大佛次郎夫人が大佛次郎の小説のタイトルにちなみ命名した「ティールーム霧笛」も併設。港の見える丘公園の沈床花壇を正面に、脇の木々の向こうには横浜港という絶好のロケーションで、居心地が良いと評判だ。ていねいにいれたコーヒーや香り豊かな紅茶は、手作りケーキと相性抜群。特に、チーズケーキは大佛次郎夫人のオリジナルレシピによるもので、ここでしか味わえない逸品だ。コロナ禍につき当面の間は、営業日や営業時間を変更する事があるので、営業予定は公式Twitterで確認しよう。

スポット詳細

住所
神奈川県横浜市中区山手町113 map map 地図
電話番号
0456225002
時間
[4-9月]10:00-17:30(最終入館17:00)
[10-3月]10:00-17:00(最終入館16:30)
休業日
月(祝の場合は翌平日)
料金
【観覧料】
[大人]200円
[中学生以下]無料
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり(英文リーフレットあり)
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
可(1Fのみ)
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい
備考
※ティールームは営業時間・営業日が変更となる場合あり

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • ローズガーデンが素晴らしい
    4.0 投稿日 : 2023.03.21
    こちらは、港が見えるが丘公園に隣にある記念館です。「鞍馬天狗」シリーズの生みの親で作家人生を紹介する文学館だそうです。今回、記念館は訪問しないで周りのイングリッシュローズガーデンが素晴らしかったです。
  • 横浜ゆかりの作家
    4.0 投稿日 : 2023.02.11
    港の見える丘公園の近くなので、入館したかったのですが到着したのが開館時間前で生憎こちらも外観だけになりましたが、山手の街並みにも溶け込んでいて、外観だけでも雰囲気を味わえました。
  • 横浜を愛した猫好き文豪スポット
    4.0 投稿日 : 2021.04.10
    横浜で生まれ、横浜を愛し、無類の猫好きだった文豪・大佛次郎。「鞍馬天狗」や「赤穂浪士」などの歴史小説、「パリ燃ゆ」などのノンフィクション、現代小説、随筆、戯曲など多岐にわたる文筆活動で知られています。ここはそんな大佛次郎の業績と生涯を紹介する展示品の宝庫です。大佛が亡くなった5年後の1978(昭和53)年、遺族から蔵書や遺品の寄贈を受けて記念館が開館しました。当初はイギリス領事館を改修して記念館...

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アクセス

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最寄り

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