津久井湖
神奈川県営水道、横浜、川崎、横須賀各市営水道に水を供給するダム湖
ダム湖「津久井湖」の誕生
1960年代の高度経済成長期、県内東部の人口増加と工業化による水資源の需要に応え、発電を行い、また下流の洪水による災害を軽減するため、神奈川県、横浜市、川崎市および横須賀市が共同でダム等の建設事業を計画、1965年(昭和40)に完成したのが城山ダムと貯水湖の津久井湖である。湖の面積は約2.47㎢、総貯水量は約6230万㎥にもなり、県内に供給される上水道用の水のうち約16%を津久井湖が担っている。水は揚水発電にも用いられ、ダムから3㎞ほど離れた本沢ダムの城山発電所では、夜間の余剰電力を利用して津久井湖の水を城山湖に汲み上げている。城山発電所は日本初の大規模な純揚水式発電所としても知られる。
ダムの造りを展望台から見下ろす
城山ダムは、高さ75m、長さ260mの重力式コンクリートダムだ。見落としてしまいそうな展望台がダムの東側にあり、ここから津久井湖側とは逆のダムの堤体を一望できる。湖側から実感しにくいが、水を堰き止めるコンクリートは想像以上に重厚だ。ダムには6門のゲートがあり、これらはすべて円弧状に開くラジアルゲート。ラジアルゲートは非常時に水を吐き出すゲートで、城山ダムではダム上部に備えられている。ダムの下を流れる相模川では、カワウが魚を捕食する姿も見られる。津久井湖はバスフィッシングとワカサギ釣りの場として人気の湖でもある。
直販の野菜が人気の津久井湖観光センター
展望台から湖沿いを7分ほど歩くと「津久井湖観光センター」が見えてくる。県立津久井湖城山公園「花の苑地」の駐車場が隣接しており、湖とダムを一度に見られるビューポイントになっている。ダムの天端(ダムのいちばん高い部分)が国道413号となっており、ダムの上を車が行き交っているのはよく考えると不思議な光景だ。見学が終わったら津久井湖観光センターに立ち寄ろう。観光用のパンフレットをはじめ、津久井城の御城印、酒やせんべいといった丹沢や津久井の名産品と、地元の新鮮な野菜を販売している。野菜を購入しに来るのは観光客でなく地元の人。安くておいしい証拠だ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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