白樺湖

湖畔や湖底に沈む白樺の美しさからその名がついた

蓼科山のふもとにある湖

八ヶ岳連峰の最北端にある標高およそ1400mの山あいで、豊かな水をたたえているのが白樺湖だ。国道152号の大門街道とビーナスラインが交わる辺りにあって、茅野市と立科町にまたがっている。アクセスには車やバイクが便利だが、公共交通機関の場合は、JR茅野駅から路線バスが走っているので利用したい。周辺にある湖や池と同じく農業用のため池だが、古くから高原リゾートとして親しまれてきた白樺湖一帯。のんびりしつつもどこかワクワクした空気が漂っているのも特徴で、今もレジャースポットが多く、家族連れやカップル、釣り人など、さまざまな人で賑わっている。

周辺地域のコンシェルジュ機能を兼ねるリゾートローソン

湖畔でたっぷりレジャーを満喫

湖の周りは約4km。サイクリングやランニングなど、思いおもいに過ごせる環境が整う。ボートやカヌー、釣りなど湖で定番のレジャーに加え、湖畔には「世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」「蓼科テディベア美術館」など3つの森の美術館がある。子どもたちの賑やかな声は、遊園地「白樺リゾート池の平ファミリーランド」から聞こえる。どれも徒歩圏内にあって、1日ではまわりきれないほど遊べる施設が並んでいるので、宿泊をからめた滞在がおすすめだ。

サイクリングやランニングのための道が整備されている

少し足を延ばすなら女神湖方面へ

冬季は白樺湖から車で10分ほどの場所に3つのスキー場がオープンする。初心者から上級者まで滑れるコースが整備され、気軽に挑戦できるのがうれしいところだ。春から秋にかけては、「蓼科牧場(たてしなぼくじょう)」や「御泉水自然園(ごせんすいしぜんえん)」として開放されているので、動物との触れ合いや高山植物を見ながらの散策が楽しい。夏も動いているゴンドラリフトは、特に愛犬と一緒に乗れるのが人気の理由。大人往復1600円(冬季除く。御泉水自然園入場料込)と手頃な価格設定で、あっという間に標高1800mの山頂駅に到着する。眼下には白樺湖と女神湖、ふたつの湖。大きく深呼吸したくなる眺望が出迎えてくれるはずだ。

白樺湖の南側には豊富な水が湧き出ている

女神湖と反対側、車山方面にある白樺湖展望台駐車場からの景色もおすすめ