霧ヶ峰高原
360度広がる大パノラマが爽快。日本のグライダー発祥の地
なだらかに続く大草原で深呼吸
標高1600mほどに位置する霧ヶ峰高原は、ゆるやかに起伏する広大な草原を有する。およそ100万年前に噴火した火山群だが、火口から山頂にかけては大爆発で吹き飛ばされた歴史をもつ。信州屈指のドライブルート「ビーナスライン」のなかほどにあって、車でのアクセスが便利だが、電車の場合はJR中央本線上諏訪駅から路線バスで向かうルートが夏季限定で用意されている。8月の最高気温は平均で24.0℃と冷涼で、多様な高山植物が見られるのもこの高原の魅力だ。
旧石器時代からの歴史と貴重な湿原
全国屈指の黒曜石の産地である霧ヶ峰周辺には、3万年から1万年前の遺跡が点在する。八島ヶ原湿原近くの「八島遺跡」や「物見岩遺跡」「ジャコッパラ遺跡」「池のくるみ遺跡」「雪不知遺跡」など、これらは現代の考古学研究に多く生かされてきた。
また国の天然記念物に指定された高層湿原もある。八島ヶ原湿原、車山湿原、踊場湿原の3か所は、周囲を歩く観光スポットとしても整備されているが、貴重な動植物の宝庫として今も生態系を守り続けている。
上昇気流が生み出したグライダーの文化
1933年(昭和8)、霧ヶ峰で日本初のグライダーが飛んだ。以降、グライダーが文化として育まれてきた理由には、グライダー発祥の地、ドイツのワッサークッペに地形が似ていること、そして一帯にゆるやかな上昇気流が発生していることがある。記念に建てられた「グライダーふれあい館」では、歴史的価値のある初期の機種や模型などを見ることができる。ミニシアターでは「フライト疑似体験」など3作品を観ることができる。広い空とともに、先人たちの熱い思いに触れてみてほしい。冬季は休業している。
ウォーキングコースをたどって温泉宿へ
霧ヶ峰高原にはさまざまな散策ルートが用意されている。春から秋にかけて、また冬季についても歩けるコースがあり、往復30分で楽しめるものから5、6時間かかる本格派まで、時間と体力に合わせて選ぶことができる。自然観察と合わせてハイキングを楽しむなら、「霧ヶ峰自然保護センター」に立ち寄るのもおすすめ。草花や昆虫、動物などの予備知識を仕入れてから歩き出そう。たくさん歩いたあとは、地下1500mから湧き出る霧ヶ峰天然温泉へ。旅館やヒュッテなどがあり、日帰り入浴も可能だ。7月から9月は霧ヶ峰キャンプ場での宿泊もできる。満天の星空を見上げよう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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