八方池
白馬の優美な山々を水面に映し出す、標高約2060mの鏡池
八方尾根の上までは2つのルートあり
八方池を訪れるために、まずは八方尾根のゴンドラやリフトを利用して「第1ケルン・八方池山荘」まで上ろう。そのルートは2つある。1つは八方ゴンドラリフト「アダム」+アルペンクワッドリフト+グラートクワッドリフトの3つを乗り継ぐ「八方アルペンライン」(大人往復3200円)。八方池山荘まで30分ほどだ。乗り継ぎ地点にはオープンテラスや山上のビーチ「白馬マウンテンビーチ」などがあるので、帰路に寄り道するのもいいだろう。
もう1つのルートは、車で林道を走って途中まで上る「黒菱ライン」(大人往復1680円)。終点から黒菱第3ペアリフトに乗り、グラートクワッドリフトに乗り継ぐ。なお、料金は変更する場合あり。
八方池までの道中にも、楽しみがたくさん
最後のリフト、グラートクワッドリフト手前の黒菱平にあるのが、標高1680mの「鎌池湿原」。こちらにも池があり、水面に木々を映し出す。周辺はニッコウキスゲやコバイケイソウの群生地となり、夏には黄色や白の可憐な花を咲かせる。こちらも散策できるように整備されている。また、白馬地域を見下ろす「雲海デッキ」では、気象条件に恵まれれば安曇野平野を覆う雲海を見ることもできる。ちなみに、この黒菱平から上部は中部山岳国立公園になっており、さらに「白馬連山高山植物帯」として国の特別天然記念物にも指定されている。高山植物が茂る環境で、国の特別天然記念物であるカモシカやライチョウなどに会えるかもしれない。
初心者ルートといえど、装備には気を配ろう
グラートクワッドリフトに乗り、到着したところが標高1830mの「第1ケルン・八方池山荘」。空気の澄んだ日にはここから富士山も望める。目的地の八方池までは標高差230m、片道約1.5km、所要時間片道約90分のトレッキングコース「八方尾根自然研究路」を歩く。道中には可憐な高山植物、目的地方面には白馬岳などが見えて、気持ちを奮い立たせてくれる。足元には石や岩が転がっているので、スニーカーではなく、登山に適した靴がいいだろう。難しいコースではないが、飲料水や携帯食、帽子、ウインドブレーカーかレインジャケットなどを用意しておこう。トレッキングポールも活躍してくれそうだ。
標高2060mにたたずむ神秘的な大池
登り切った先に見えるのは、岩場に囲まれた八方池。背後には白馬三山である白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳(しろうまやりがたけ)がそびえる。風のない日には壮大な白馬三山を大きな鏡のように映し出す、神秘的な池だ。雪の押し流した土砂が堆積してできた池で、サンショウウオやモリアオガエルも生息する。もちろん白馬三山が雲に覆われて見えないこともあるが、到着した瞬間に見えなくても、あきらめるのはまだ早い。山の天気は変わりやすく、あっという間に雲が切れることもあるからだ。地上の水蒸気が上昇する午後よりも、午前のほうが晴れている可能性が高いのでおすすめだ。
スポット詳細
- 住所
- 長野県北安曇郡白馬村北城 地図
- エリア
- 白馬・安曇野エリア
- 電話番号
- 0261723066
- 時間
- [八方アルペンライン営業期間]6月上旬-11月上旬
- 料金
- 無料
- 駐車場
-
あり(1,100台)
※有料駐車場130台 - Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン